【7分で解説!】サンクスポイントとは?インセンティブ・ポイントの活用術とともにわかりやすくご紹介

「サンクスポイント制度」は、従業員のエンゲージメント向上や離職率の改善、企業文化の醸成など、組織課題の解決に向けて注目されている制度です。感謝の気持ちを可視化し、インセンティブとして還元するこの仕組みは、従来のサンクスカードを進化させた新しい社内コミュニケーションの形です。
この記事では、サンクスポイントの概要とサンクスカードとの違い、導入メリットや注意点、そして実際の導入事例や具体的なインセンティブ・ポイントの活用例について解説します。
記事を最後まで読むことでサンクスポイントの魅力を理解することができます。
目次
サンクスポイントとは?
サンクスポイントとは、従業員同士が感謝の気持ちを伝える行為に対して、ポイントを付与する制度です。例えば、日々の業務で助けてもらった際に「ありがとう」と伝えるだけでなく、その行動に対してポイントを贈ることで、感謝の気持ちを可視化し、行動の価値を認める文化を醸成します。
このポイントは、社内での表彰や福利厚生、ギフト交換などに活用でき、従業員のモチベーション向上や組織の活性化に寄与します。さらに、ポイントの履歴が残ることで、個人の貢献が定量的に評価されやすくなり、評価制度や人事考課にも活用可能です。部署を越えた称賛のやり取りが促進されることで、縦割り組織の壁を越えた連携が生まれ、心理的安全性の高い職場づくりにもつながります。サンクスポイントは、単なる報酬制度ではなく、企業文化の醸成と人材定着を支える重要な仕組みといえるでしょう。
サンクスカードとの違い
項目 | サンクスポイント | サンクスカード |
---|---|---|
目的 | 感謝+報酬 | 感謝の共有 |
形式 | デジタルポイント | メッセージ(紙・デジタル) |
活用範囲 | 福利厚生・表彰・景品交換 | コミュニケーション促進 |
継続性 | 高い(蓄積・交換) | 低め(マンネリ化しやすい) |
モチベーション効果 | 高い(報酬性あり) | 中程度(精神的満足) |
サンクスカードは感謝の気持ちを伝えるツールとして有効ですが、継続性や制度化の面では課題があります。サンクスポイントはその課題を補完し、感謝の文化を制度として定着させることが可能です。また、ポイントの活用は間接的な可処分所得の増加にもつながるため、多くの人にとってのモチベーションアップに作用しやすいと考えられます。
さらに、サンクスポイントは感謝の行動を数値化・記録することで、従業員の貢献を客観的に評価する材料にもなります。これにより、評価制度や人事考課との連動が可能となり、組織全体の透明性や納得感を高めることができます。
また、ポイントの蓄積が福利厚生や報酬制度と連携することで、感謝の文化が単なる精神的満足にとどまらず、実利的な価値として従業員に還元される仕組みが構築されます。
サンクスカードが「気持ちを伝える」ものであるのに対し、サンクスポイントは「行動を評価し、報いる」制度として、より持続的かつ戦略的な運用が可能です。
導入メリット
サンクスポイント制度の導入には、以下のようなメリットがあります。
導入メリット5選
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従業員のモチベーション向上
日々の業務での貢献や気遣いがポイントとして評価されることで、従業員は自分の行動が認められている実感を得られます。給与や賞与では評価しきれない細かな努力が可視化されることで、仕事への意欲が高まり、前向きな姿勢が育まれます。 -
社内コミュニケーションの活性化
感謝の気持ちをポイントとともに伝えることで、部署や役職を超えた交流が生まれます。普段関わりの少ないメンバー同士でも称賛を通じてつながりが生まれ、風通しの良い職場環境が形成され、チームワークの向上にもつながります。 -
感謝・称賛の文化醸成
感謝を伝える行動が習慣化されることで、互いを認め合う文化が根付きます。心理的安全性が高まり、従業員が安心して意見を出し合える環境が整うことで、創造性や主体性の発揮にもつながり、組織全体の活力が向上します。 -
離職率の低下
自分の努力が周囲に認められているという実感が得られることで、職場への満足度が高まり、定着率が向上します。特に若手社員や現場スタッフにとって、日々の行動が評価される環境は安心感につながり、離職防止に効果を発揮します。 -
理念浸透・行動変容
経営理念や行動指針に沿った行動に対してポイントを付与することで、企業の価値観が従業員に浸透しやすくなります。理念に基づいた行動が自然と促されることで、組織の方向性と個人の行動が一致し、企業文化の定着が進みます。
サンクスポイントのメリット・注意点の比較
分類 | 内容 |
---|---|
メリット① モチベーション向上 |
日々の貢献が可視化され、従業員が評価されている実感を得ることで、仕事への意欲が高まります。 |
メリット② コミュニケーション活性化 |
部署や役職を超えた感謝のやり取りが生まれ、社内の人間関係が円滑になります。 |
メリット③ 企業文化の醸成 |
理念に沿った行動にポイントを付与することで、企業の価値観が浸透しやすくなります。 |
メリット④ 離職率の低下 |
称賛される環境が定着することで、従業員の満足度が向上し、定着率が改善されます。 |
注意点① 制度の定着に時間がかかる |
導入初期は利用が進まない可能性があり、説明会やキャンペーンなどの促進施策が必要です。 |
注意点② 不公平感のリスク |
ポイント付与の基準が曖昧だと、従業員間で不満が生じる可能性があります。 |
注意点③ 課税対象の可能性 |
ポイントを金券などに交換する場合、福利厚生費として扱うための条件を満たす必要があります。 |
サンクスポイント制度は、従業員同士が感謝の気持ちをポイントとして贈り合うことで、組織の活性化を促す仕組みです。導入することで得られる最大のメリットは、従業員のモチベーション向上です。日々の小さな努力や気遣いが可視化され、評価されることで、仕事への意欲が高まります。また、部署や役職を超えたコミュニケーションが生まれ、感謝や称賛の文化が醸成されることで、職場の雰囲気が明るくなり、離職率の低下にもつながります。さらに、経営理念や行動指針に沿った行動にポイントを付与することで、企業文化の浸透にも効果があります。
一方で、導入にはいくつかの注意点もあります。まず、制度が活用されないリスクがあり、導入後の定着には説明会や試験運用などの工夫が必要です。また、ポイントの付与基準が曖昧だと不公平感を生み、従業員の不満につながる可能性があります。さらに、ポイントを商品券などに交換する場合は課税対象となる可能性があるため、福利厚生費として扱うための条件を満たす必要があります。これらの点を踏まえ、制度設計と運用体制の整備が成功の鍵となります。
サンクスポイントとサンクスカードのいいとこ取り!インセンティブ・ポイントとは?
ベネフィット・ワンが提供する「インセンティブ・ポイント」は、従業員の成果や行動に応じてポイントを付与し、40,000件以上のサービスと交換可能な制度です。
従業員同士が感謝の気持ちを込めてポイントを贈り合うことができるだけでなく、自由にメッセージをつけて送信することができ、コミュニケーションの促進を活性化することができます。
紙ではなくデジタルのメッセージを送ることができるためコストや手間の削減にもつながり、より便利に利用することができます。
また、サンクスポイントで蓄積された感謝の気持ちを、インセンティブ・ポイントとして還元することで、エンゲージメントの向上と組織のモチベーションアップを同時に実現できます。
インセンティブ・ポイントはサンクスポイント制度を手軽に導入可能なサービスです。
企業事例から見るサンクスポイント制度の活用について
株式会社コナカ:称賛文化の定着と家族への還元
アパレル業界のコナカでは、社内アプリ「RECOG」を活用し、社員同士が称賛レターを送り合うことでポイントを付与。貯まったポイントは様々なアイテムと交換可能で、スタッフが子どもへのプレゼントに使うなど、家族への還元にもつながっています。
また、現場主導のアワード企画を実施し、各店舗が独自の基準でポイントを付与することで、称賛文化の定着と参加率向上を実現しています。
大成温調株式会社:風通しの良い職場づくり
設備工事業の大成温調では、誕生日や社内イベント参加に対してポイントを付与。さらに、他部署の業務を手伝った際にも「ありがとう」の気持ちを込めてポイントを贈ることで、部門間の連携を促進しています。
社内掲示板でキャンペーン情報や活用事例を共有することで、制度の浸透と利用率向上にも成功しています。
株式会社ソラスト:離職率30%改善の実績
医療・介護・保育事業を展開するソラストでは、園長がスタッフに感謝の言葉とともにポイントを贈る「サンクスポイント制度」を導入。表彰式でのポイント付与も行い、「ほめる文化」の定着に成功しました。
導入から2年で離職率が30%改善し、サービス品質の向上にもつながっています。
インセンティブ・ポイントの具体的な活用例
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商品券・ギフト券との交換
ポイントはAmazonギフト券や全国共通商品券、コンビニ等で使える電子マネーへ交換可能です。コナカでは従業員が子どもへのプレゼントに活用するなど、家庭とのつながりを深める手段としても機能しています。個人の満足度向上だけでなく、家族への還元という観点でも好評です。
出典:https://bowgl.com/case/konaka/
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社内景品(家電・雑貨など)
社内イベントや表彰制度において、家電や雑貨などの実用的な景品と交換できます。ソラストでは保育スタッフの貢献を称える際に、日常生活で役立つアイテムを贈ることで、感謝の気持ちを形にしています。従業員の満足度とモチベーション向上に寄与しています。
出典:https://bowgl.com/case/solasto/
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社割・オフィスの飲食物
社内カフェや自販機での飲食にポイントを利用できる仕組みです。大成温調では、社内イベント参加者に飲食ポイントを付与することで、参加意欲の向上とリフレッシュの機会を提供しています。日常的な福利厚生として、従業員の満足度を高める効果があります。
出典:https://bowgl.com/case/taisei-oncho/
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寄付(SDGs活動など)
環境保護団体や地域支援活動への寄付にポイントを活用することができます。従業員が社会貢献活動に参加しやすくなることで、企業のCSR推進にもつながります。SDGsへの取り組みとして社内での意識向上にも貢献し、企業価値の向上にも寄与しています。
まとめ
サンクスポイント制度は、従業員の感謝の気持ちを可視化し、組織の活性化に貢献する仕組みです。
可処分所得の増加にもつながるサンクスポイント制度の導入が、従業員のモチベーションアップだけではなくコミュニケーションの活性化やエンゲージメント向上に伴う離職防止にも作用することが期待できるでしょう。
さらに、ベネフィット・ワンが提供する「インセンティブ・ポイント」を活用することで、より柔軟で魅力的な制度を構築できます。
サンクスポイント制度の充実は、ベネフィット・ワンにお任せください。
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