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チームビルディングとは?知っておきたい基本情報と事例まとめ

チームビルディングを実施して従業員の活動が活性化している組織

企業の成長には従業員の自律や個の知識、スキルアップが不可欠な一方で、チームでおこなうプロジェクトでは、メンバーと共通の目標を持って成果を追うことが効果的です。そして、このような場面において力を発揮するのが「チームビルディング」です。大きな目標を達成するためにはチーム内での連携や協力が重要なポイントであり、これはスポーツでもビジネスでも同じです。

今回は、チームビルディングの概要から、実際に取り入れられているチームビルディングの企業事例を紹介していきます。

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まずは無料でダウンロードできるベネワン・プラットフォームの詳細をご覧ください。

チームビルディングとは?

チームビルディングとは、どのような意味を持ち、どのような時に必要な取り組みなのでしょうか。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、チームメンバーが目標を共有し、その目標に向かって協同しながら業務を遂行していく組織作りの手法を定義としています。メンバー個人のスキルを最大限に活かしつつ、強いチームを作るための手法として注目されています。

チームビルディングをうまく実践できればチーム全体に相乗効果がもたらされ、メンバー1人ひとりの能力を超えるパフォーマンスを発揮することが可能となり、結果として企業の生産性が向上します。つまり、チームビルディングを実践する上での不可欠な要素とは、メンバー同士が相手の能力や個性を十分に理解し、周囲と密に連携しながら自分の役割を全うしようとすることで、結果的に「個人×能力×チーム力」の成果が得られます。

どのような時にチームビルディングが必要か

チームビルディングが必要な背景の考え方には、主にチームが新たな変化を必要としている時やチーム内に変化が発生している場合です。わかりやすく会社での具体例でいうと、新規プロジェクトの発足時、新入社員や新規メンバーが合流して現在の取り組みでは問題が発生している時などです。新しい業務や人が動いているタイミングでチームビルディングを実施することで、その後のチーム運営がスムーズになることが期待できます。

チームビルディングの実施が必要な対象者

チームビルディングの実施は対象者を限定しません。社内におけるどのような活動で必要なのか、以下4つの種類にわけて役職やポジションの違いによるプログラムの特徴を紹介します。

 

新入社員
企業ビジョンの浸透から、社会人としての基本スキルまで教育

中堅社員
次世代のリーダーとなれる人材、組織改革を推進できる人材を育成

管理職
組織全体の方向性を牽引する力、人材育成スキルの研修

経営層
経営ビジョンを浸透、組織の一体感を高め企業を目標達成まで導く

 

このように、対象によってチームビルディングの目的は異なります。

チームビルディングをおこなうメリット

同じチームでハイタッチして全員のモチベーションをあげるイメージ

ここでは、チームビルディングを実施することによってもたらされるメリットを3つ紹介します。

コミュニケーションの活性化

1つ目は、チームのコミュニケーションを活性化させられることです。

同じビジョンや目的に向かって業務を遂行していくと、おのずとグループチャットやミーティングの機会が増え、コミュニケーションが活発になります。また、チームビルディングによりチーム内での「報連相(ホウ・レン・ソウ)」が積極的におこなわれるようになると、自分が直接的に関与していない業務に関しても「自分ごと」として扱う意識が生まれるでしょう。その結果、メンバーに対する理解や信頼、思いやりの気持ちが芽生え、チーム内の人間関係がスムーズになります。

チームのビジョンの共有と浸透

2つ目は、チームのビジョン共有と浸透です。

チームのビジョン共有と浸透は日々の業務の中でも推進すべきですが、メンバーが惰性を感じると効果は薄れてしまいます。そこで、新プロジェクトのキックオフイベントや決起集会などを開催して目標達成に向けたチームのビジョンを共有・浸透させ、メンバーの一体感につなげる必要があります。もちろん、オンラインで開催しても同様の効果が得られます。

「このチームで目標達成したい」というモチベーションの向上

3つ目は、チームメンバーのモチベーションを向上させ、「このチームで目標を達成したい」と感じるようなチームを作るという点です。

具体的な内容として、体を動かすアクティビティや頭を動かすゲームなどを実施することで、チーム内の一体感が高まり、関係構築に好影響をもたらします。アクティビティやゲームを通じて、「このチームで目標達成したい」「このメンバーでゲームをクリアしたい」という共通意識が生まれて個々の役割が明確化されることで、チーム力の底上げが可能です。さらに、アクティビティで得たこの一体感は、実際の業務においてもプラスの効果を発揮することが期待できます。

【徹底解説】チームビルディングを知るうえで把握したい「タックマンモデル」

アジャイル組織のリーダーとメンバーのMTG

チームビルディングを実践するうえで理解しておきたいのが「タックマンモデル」です。ここでは、タックマンモデルの仕組みについて解説します。

タックマンモデルとは

タックマンモデルとは、心理学者のブルース・W・タックマンが提唱したフレームワークです。このタックマンモデルは組織の成長段階が5つに分類され、チームビルディングの指針となるフレームワークとなっています。チームの現在地を認識することで今後チームが目指すべき方向性を明確にして、円滑なチーム運営に役立ちます。

タックマンモデルでは、組織の成長を以下の5段階にわけています。

Forming(形成期)
Storming(混乱期)
Norming(統一期)
Performing(機能期)
Adjourning(散会期)

ここからはこの5段階について、具体的な内容を解説します。まずは、自分たちのチームがどの段階にいるのか、現在地を確認することから始めましょう。

Forming:形成期

形成期は、チーム発足の初期段階を示し、Forming(フォーミング)と呼ばれています。

形成期はまだメンバー同士の理解や信頼関係も構築されておらず、チームとしての方向性も不明瞭のため、すべてが手探りの状態といえるでしょう。まずは、チームリーダーなどマネジメントを担当するメンバーが中心となり、チームの目標や課題を見出すことや、メンバー間でお互いの個性や能力を理解することが、形成期においては重要です。

Storming:混乱期

初期段階を経てプロジェクトのテーマや目標が定まり、慣れが出てきた頃に訪れるのが混乱期で、英語では嵐が起きている状態のStorming(ストーミング)といいます。
それぞれの関心がチームの目標ではなく、他者の行動や思考に向きやすい時期のため、他のメンバーに対して不満が生まれやすく、メンバー間での意見の衝突や対立が起こりやすい状態といえるでしょう。

混乱期はマイナスイメージを抱くかもしれませんが、価値観の異なる個人が集まったチームにおいては、衝突は起こって当たり前です。むしろ、メンバー間の相互理解を深める絶好の機会といっても良いでしょう。これを乗り越えればチームに一体感が生まれて組織力が育っていくため、トラブルや意見の衝突や対立から逃げたり恐れたりせず誠実に向き合っていくことが大切です。

Norming:統一期

統一期は、混乱期を乗り越えたことによってメンバーの相互理解が深まり、安定的な状態へ統一される段階です。英語では、標準や一般的な水準を意味するNorming(ノーミング)と呼びます。

統一期では、各メンバーが自身の役割やチーム目標、やり方を理解しているため、チームとしての一体感があります。統一期から次の段階へ移行するためには、メンバーの個性や能力を活かしたポジションを与え、全員の共感が得られる目標設定をおこない、全員が主体性をもって行動できる状態に導くことが必要です。

Performing:機能期

機能期は、その名の通りPerforming(パフォーミング)と呼び、チームが十分に機能している状態です。

メンバーが主体的に動いて自身の役割を全うし、他のメンバーをサポートしてフォローしあえる関係性が築けているため、チームの一体感が増し成果も見え始めます。機能期を長期的に保つためには、リーダーとメンバーの密なコミュニケーションとサポートが欠かせません。また、機能期を持続させるためのコツとして、後述するゲームやアクティビティを実施して楽しい時間を共有し、コミュニケーションの活性化を促すこともおすすめです。

Adjourning:散会期

散会期は、目標達成やその他の理由によりプロジェクトが終了したり、メンバーの異動や退職によってチームが解散したりする段階で、英語では中止を意味するAdjourning(アジャーニング)といわれています。

中止というワードが混乱期と同様にマイナスイメージのように思えてしまいますが、一概にはそうではありません。チームビルディングが成功したか否かは、この時点でのメンバーの様子によって判断できます。解散を惜しんだり、プロジェクトやメンバーを称賛する声が聞こえたりすれば、チームビルディングは成功したといえます。

企業で実際におこなわれているチームビルディングの事例

リモートとオフィスのハイブリッドワークでオンラインMTGを実施して組織活性化しているイメージ

では、企業では実際にどのようなチームビルディングがおこなわれているのでしょうか。ここでは、事例として3つのプログラムを紹介します。

ゲーム

一見ビジネスとは相反するような、ゲームを活用した企業の事例です。
企業の成功事例では、チーム発足時の緊張感が高い状態でチームビルディングとしてゲームを取り入れたところ、メンバーの緊張感がほぐれて自然なコミュニケーションが生まれ、その後の業務もスムーズにおこなわれました。ゲームで勝利を収めるためには、チームで戦略を練り、各々が自身の役割を理解したうえでアイデアを出しながら行動した結果、チームの結束感が向上しました。

ゲームには、ボードゲームやカードゲーム、クイズ形式のゲームなど室内で実施できるものから、スポーツや登山、バーベキューなど、体を動かすアウトドアのアクティビティまで、様々なものがあります。体を動かす機会が少ない職種の場合は、アウトドアのアクティビティでストレス発散、心身のリフレッシュを図るのも良いでしょう。ただし、ゲームだけに没頭してしまうというデメリットが含まれていますので、チームリーダーなどマネジメントを担うメンバーがゲームにおける本来の目的はチームビルディングであることを意識させるような工夫が必要です。また、ゲームを実施するからにはそれなりのコストがかかると思われがちですが、身の回りにあるものを用意して無料で実施できるものもあります。

ワークショップ

次に、参加・体験型のセミナーであるワークショップを取り入れた企業の事例です。
ワークショップは、参加者全員が目標達成のために共同作業をおこなうことで、集団の中において自分の仕事での役割やあり方を捉える力を身につけたり、主体性を持った行動を促進したりする効果があります。

ワークショップで経験する、課題解決方法の議論を繰り返しながら模索し、チームを最終目標達成まで導くという一連のプロセスは実務でも同じです。企業の事例では、ワークショップで疑似体験することで、実際の業務に直結するスキルやチームワークの重要性を学べたといいます。

飲み会やランチ会などの開催

飲み会やランチ会の開催も、チームビルディングの一環として取り入れることができます。
ゲームやワークショップでは、対象人数によってはさらに細かくチームにわける必要がありましたが、飲み会やランチ会ではそのような必要性がないことが他のプログラムと大きく違うところです。また、リモートワークが普及している昨今、ゲームやワークショップは主にリアル開催が中心となっていますが、飲み会やランチ会はオンラインでも実施しやすいことも特徴です。

企業での成功事例では、リモートワークが実施されオフィスで顔を合わせる頻度が減ったために緊張感が拭えずコミュニケーションが取りづらかったり、本心がいいにくかったりする状況を危惧してオンライン飲み会を開催したところ、リラックスした状態で会話や意見交換ができ、オンラインであってもお互いを身近に感じられ、結果的にメンバー間の親密度が高まったとのことです。注意点としては、お酒が苦手なメンバーやこどもがいるメンバーが多いチームの場合は、就業後の飲み会ではなく日中のランチ会が良いでしょう。

ベネフィット・ワンはツールを活用して最適なチームビルディングを提案します

チームビルディングは、組織運営には欠かせないものです。
人事担当の方で「自社のチームでは思うような成果が得られていない」と頭を悩ませている場合は、本記事を参考にタックマンモデルで現在地を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

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