人材育成

人材ポートフォリオとは?人材育成に効果的な作り方までわかりやすく解説

紙ベースの人材ポートフォリオを手に持つ人事部門の従業員

企業の人材育成を効果的に進めるためには、従業員の能力分析に使える人材ポートフォリオの作成が必要です。国内の企業でも注目される人材ポートフォリオには、事業戦略の達成にも活用できるという特徴があります。

この記事では、人材ポートフォリオの基礎知識やメリット、具体的な作成方法などを詳しく解説します。

従業員満足度を高めて企業の労働生産性を向上し、持続的な事業成長へと導く働き方を

残業を減らして有給取得をしやすい環境整備も整えた。しかし、蓋をあけてみると業績が芳しくない…それは、時間や場所を問わない柔軟な働き方やデジタル化による業務効率化という本質的な働き方改革が実践されていないことが原因です。

人手不足の今、以下のような課題には早急に取り組む必要があります。

・従業員一人当たりの労働生産性の向上
・離職率の低下、採用強化
・従業員満足度の向上
・テレワークの拡大
・ITリテラシーの向上

「ベネフィット・ステーション」は月額1人当たり1,000円~で上記課題の解決にオールインワンで寄与します。
資料は無料でダウンロードが可能です。
ぜひご覧ください。

人材ポートフォリオとは

ポートフォリオのイメージ

「ポートフォリオ」は本来、有価証券などを保管するために使われる「書類入れ」という意味です。それが現在は、金融商品をはじめ、プロジェクトや情報システム、製品、人材などの「組み合わせ」「構成」を指すようになりました。

人材ポートフォリオとは

人材ポートフォリオは、さまざまな人材をいくつかのタイプに分類して、各タイプに属する人材を組み合わせることで、企業の目標や戦略の達成に向けて最適化するための分析手法です。

人材ポートフォリオの必要性

多くの企業で人材ポートフォリオの作成が求められる背景には、女性の社会進出や昨今の働き方改革などによって、労働者の多様性が生まれていることがあげられます。

例えば、柔軟な働き方を推進する企業の場合、それだけ多様な人材が集まる傾向が強いと考えられます。幅広い人材のいる企業で効果的な人材マネジメントを進めるためには、自社に在籍する人材の調査や分析をする制度設計を行うべく人材ポートフォリオを作成する必要があります。

人材ポートフォリオを作るメリット

人材ポートフォリオを作成すると、企業は以下のようなメリットを得られます。

人材マネジメントを行う上で戦略が立てやすくなる

人材ポートフォリオは、事業目標や経営目標の達成に欠かせない人材の可視化に役立つツールです。この設計をしっかり行った上で作成する企業は「どのような人材を、どのくらい採用し、どのように育成していくべきか?」の把握が容易になります。そして、常に自社の人材資源の状況を的確につかめるようになるのです。

人材ポートフォリオの作成によって「自社にたくさんいる人材」や「自社に足りない人材」を整理して関連づけることで傾向を把握できるようになると、採用や配置、教育といった人材マネジメントの効果も出やすくなります。

社員に合わせた多様なキャリアパスが実現しやすい

総合職の女性や雇用期間があらかじめ決まっている派遣社員や契約社員といった雇用形態が多様化する現代において、企業は生産性を向上させるためにそれぞれの人材を適材適所に配置しなければなりません。そのような状況下で人材ポートフォリオを作成しておくと、社員が伸ばしたい能力やスキルなど要望に合ったキャリアパスも明確に示しやすくなります。

例えば、管理職になってマネジメントをするよりも技術職として専門分野を極めたい、という人材がいるとします。このような従業員のキャリアを考える際に人材ポートフォリオを活用すると、人事評価で管理職に登用しなくても部署異動を伴って高い専門性を伸ばしていくという相応の処遇を提案しやすくなるのです。

人件費削減に役立つ

少子高齢化による若手の人材不足やベテラン社員の人件費増大などが原因で、近年の企業は人材コストの問題を抱えています。また、限られた人材で高い生産性を維持することも企業にとって重要な課題といえます。

このような状況下で人材ポートフォリオを作成すると人的資源の可視化を一覧にまとめられ、事業を動かす上で不可欠な人材の組み合わせを検討しやすくなります。また、限られた人材を最大限に活用するための現状分析に人材ポートフォリオを活用すると、人件費削減にもつながります。

福利厚生だけじゃない!働き方改革を推進する「ベネフィット・ステーション 学トクプラン」

ベネフィット・ステーション学トクプランは「福利厚生」「健康支援」「教育・研修」をワンストップで提供しています。
働き方改革への対応を一手にサポート致します!

・充実した育児、介護支援サービス
・オンラインでの社員研修、eラーニングサービス
・ステイホームを充実させるお得な割引サービス

その他、140万件以上のサービスが本パッケージに含まれています。

以下より無料で資料のダウンロードが可能です。
リモートワーク時にお役立ちのサービスも多数ございます。是非この機会にお試し下さい!

人材ポートフォリオの作成方法

従業員が成長していくイメージ

最後に、人材ポートフォリオの作成の流れと注意すべきポイントを紹介します。

【手順1】経営目標や事業目標を決める

人材ポートフォリオの作成では、まず「ポートフォリオを使って何を分析したいのか?」という目的を決めることが重要です。また、事業の成長性や将来性といった観点から自社の実情に合った分析を進めるためにも、経営戦略や事業戦略など企業戦略を明らかにして理解する作業も必要です。

【手順2】2軸をもとに人材の定義を決める

経営目標が定まったら、ポートフォリオで用いる人材の定義を決める作業に入っていきます。一般的に行なわれているのは、「スペシャリスト(専門職)」と「ゼネラリスト(総合職)」に企業が掲げる目標に合う人材像を2つ加えて、人材を4つに分類する方法です。

ここでは、人材ポートフォリオに基づいた分類の参考例として、多くの企業で選択される「マネジメント人材」、「クリエイティブ人材」、「オペレーション人材」、「エキスパート人材」について、それぞれの人材の特徴を紹介します。

 

・マネジメント人材(創造・組織)

人材管理を中心とした組織運営と業績貢献を行うタイプです。従業員の育成にも携わるこのカテゴリの人材を活用するには、厳格な選抜基準の導入やマネジメント教育の実施が必要です。

 

・クリエイティブ人材(創造・個人)

高度な専門性を駆使して目標達成や業務向上に貢献できる人材です。このカテゴリに属する従業員の一部は、自身の得意分野を活用してマネジメント人材のサポートを行うこともあります。

 

・オペレーション人材(運用・組織)

すでに構築された枠組みの中で運用業務を行い、収益の最大化や組織力の向上に貢献する人材です。確実かつ安定的な業務遂行が求められるこの人材は、契約社員や派遣社員、アルバイトなどの非正規雇用から生まれやすい人材カテゴリです。

 

・エキスパート人材(運用・個人)

特定分野の専門性によって個人の力を発揮することで、企業の目標達成や安定的な組織運営に貢献する人材です。厳格な選抜や中途採用よりも、新卒採用からの育成によって生まれることが多い人材カテゴリです。

 

人材の定義を決めるイメージ

人材ポートフォリオ制作で2軸をもとに定義した人材マトリクスのイメージ

【手順3】4つのタイプに属する人材の数を把握する

自社における4タイプの人材の定義が決まったら、現在在籍している従業員を各タイプに振り分けていきます。どの領域にどれだけの人材がいるかを数値化すると従業員の余剰や不足を把握しやすくなります。

【手順4】適切な人材配置を考える

手順3で行った分類の結果を表などにまとめたら、従業員本人と面談を行い、適性に応じた人材配置の最終調整作業に入ります。この方法は、将来の新規事業にあてる人材確保プランを考える際にも有効です。

また、現在の人材数と今後の事業計画を照らし合わせることも可能ですので、優先的に確保すべき人材領域を定められます。それによって、人事担当者が行う採用や配置、人材教育の効果も上がりやすくなるのです。

総合福利厚生サービス ベネフィット・ステーション

ベネフィット・ステーションは、従業員満足度を向上し、健康経営やスキルアップを促進する総合型福利厚生サービスです。
グルメやレジャー、ショッピングだけでなくeラーニングや介護・引っ越しなどライフイベントに関わるものまで、幅広いメニューを取りそろえています。

さらに
・Netflixが見放題のプラン

・お得な特典や割引がついたサービスを会員企業の従業員様が給与天引きでご利用頂ける、給与天引き決済サービス

などをご用意しています。

ツールを活用して人材ポートフォリオに合わせた育成マネジメントをサポート

人材ポートフォリオは、さまざまな人材をいくつかのタイプに分類して、事業計画に沿って組み合わせや調整を行うための分析手法です。人材ポートフォリオを作成すると、以下のようなメリットが得られます。

・企業戦略を立てやすくなる
・従業員に合った多様なキャリアパスが実現できる
・人件費削減につながる
 など

人材ポートフォリオの作成では、「スペシャリスト(専門職)」と「ゼネラリスト(総合職)」に加えて、自社の目標や業務内容に合ったオリジナルの人材タイプを2つ設定して、従業員を4タイプに分類していくのが一般的です。

ベネフィット・ワンが提供する「ベネワン・プラットフォーム」は、全従業員を一元管理して可視化することができるデータ活用プラットフォームです。人的資本の開示が求められている今、従業員の勤怠や健康などの人事データを一ヶ所へ集約して活用できるように見える化し、分析することで人材ポートフォリオ作成の参考にもなる大変役立つツールです。

また、福利厚生サービスの「ベネフィット・ステーション」は、約140万件以上の福利厚生サービスを擁し、人材育成やスキルアップのメニューはもちろん、多様化する従業員が抱える日々の課題やニーズに対応することができます。

ベネワン・プラットフォームはベネフィット・ステーションを導入すると無料でご利用いただけます。ぜひ、従業員の成長に応じた適材適所の人事戦略にベネワン・プラットフォームとベネフィット・ステーションの導入をご検討ください。

福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」をおすすめする3つの理由

福利厚生の充実は、従業員満足度を向上させ、採用や離職防止にも役立ちます。

もしこれから福利厚生の導入を検討するのであれば、自社で新たな制度を一から作るよりも、低価格で手間をかけずに簡単に導入ができるアウトソーシングサービスを利用すると良いでしょう。

数あるサービスの中でも、業界でトップシェアを誇る「ベネフィット・ステーション」の導入をおすすめします。

ベネフィット・ステーションが支持されている理由は、以下の通りです。

・約140万件以上のサービスが利用できるため、年齢や性別関係なく、従業員の多様なニーズに応えることができる
・福利厚生会員数は業界最大の1,548万人(※2022年4月現在)
・サービス利用率は、一人当たり一年に約6回使用!業界トップクラスの600%

従業員が企業担当者を介さずサービスの利用申し込みを行うため、導入後の事務作業はほとんどありません。

ぜひこの機会にご検討ください。


詳細を見る