福利厚生

福利厚生のランキングをご紹介 人気の福利厚生からユニークな制度まで徹底比較!

従業員それぞれの能力を発揮して持続的な事業の成長を実現しようとしている従業員

最近では、「福利厚生を重視して会社を選ぶ」という求職者が増えてきています。

また、福利厚生を充実させると企業にとっても「従業員満足度・定着率が高まる」、「社員のモチベーションがアップ」するといったメリットがあります。

そこで今回は、福利厚生に関するランキングや比較、ユニークな福利厚生の取り組み事例をお伝えします。

人気の福利厚生サービス代行業者ランキング

福利厚生サービスを提供する企業は複数ありますが、今回は代表的な4社をご紹介します。ベネフィット・ワン、リロクラブ、リソルライフサポート、イーウェルの総合的なサービスを展開している4社です。

今回は会員数を元にランキングを作成しています。福利厚生サービスのビジネスモデル上、会員数は非常に重要です。会員数が多いと各種提供サービスの仕入れ力が増し、魅力的なサービスを低価格で仕入れる事が可能となります。また、それだけ多くの人に利用されているということも福利厚生サービス企業を選ぶ上で安心材料となるでしょう。

※各種数字は「旬刊福利厚生」20236月下旬号掲載の数字を元にしています。

福利厚生サービス代行業者ランキング

順位 福利厚生サービス 会員数(万人)
1位 ベネフィット・ワン(ベネフィット・ステーション) 1,594
2位 リロクラブ(福利厚生倶楽部) 710
3位 イーウェル(WELBOX 370
4位 リソルライフサポート(ライフサポート倶楽部) 200

人気の福利厚生サービス代行企業4社 徹底比較

第1位株式会社ベネフィット・ワン

1位は法人会員数1,594万人のべネフィット・ステーションを提供している、ベネフィット・ワンです。

140万件以上の優待サービスが揃っている」「ライフ支援に限らず、健康促進や教育研修支援もカバーできる」といった特徴があることから、企業の抱える様々な課題にオールインワンでサポート可能であるため、中小企業にも大企業にもおすすめと言えます。

また、ベネフィット・ステーション会員は無料で利用できる「給トク払い」というサービスが始まりました。給与天引き支払いにすることで光熱費など生活に関わるサービスをお得に受けられるので、インフレ下で従業員に喜ばれるでしょう。業界で唯一Netflixプランがあることも魅力です。

会員数:1,594万人
契約団体数:16,719
月会費:従業員1名あたり1,000~他(※別途入会金として一社につき2万円~発生します。)
URL:https://bs-service.benefit-one.co.jp/

2位 株式会社リロクラブ

福利厚生パッケージサービス「福利厚生倶楽部」を提供しているリロクラブ。

福利厚生倶楽部は、日本で最も早く福利厚生アウトソーシング事業を始めた株式会社リロクラブが提供する福利厚生サービスです。リログループのリロケーションジャパンでは社宅管理などの不動産業も手掛けています。

会員数:710万人
契約団体数: 19,200
月会費:従業員1名あたり800円~(※別途入会金として3万円~発生します。)
URL:http://www.reloclub.jp/

3位イーウェル株式会社

WELBOXは東急不動産を親会社に持つイーウェル株式会社が提供する福利厚生サービスで、東急不動産が運営する会員制リゾートホテル、東急ハーヴェストクラブの利用が可能です。

会員数:370万人
月会費:従業員1名あたり400円~(※別途会員登録手数料として5万円~発生します。)
URL
https://www.ewel.co.jp/

4位リソルライフサポート株式会社

ライフサポート倶楽部は同グループが運営するゴルフ場、リゾート施設が利用できるのが特徴です。

会員数:200万人
月会費:従業員1名あたり350円~(※初期費用などについては不明。)
URL
https://www.fukuri-resol.jp/

従業員が求める福利厚生ランキング 

具体的にどのような福利厚生が従業員から求められているのでしょうか。従業員に人気の福利厚生施策ランキングをご紹介します。

順位 福利厚生施策
1位 特別休暇 73.2%
2位 慶弔休暇 71.2%
3位 ファミリーサポート 68.1%
4位 ヘルスケアサポート 67.2%
5位(同率) 住宅手当・家賃補助 64.8%
5位(同率) 自己啓発支援 64.8%
7位 介護支援 63.2%
8位 財形形成支援 61.7%
9位 子育て支援 61.6%
順位 保健サポート 60.1%

【参考】withコロナで変化する「働くこと」に関する調査

1位、2位ともに休暇を求める声が多くなっています。働き方改革が叫ばれる中、従業員の価値観としてもワークライフバランスを重視していることがわかります。

ユニークな福利厚生を導入している企業ランキング TOP25

カイシャの評判は、企業の元・現在籍社員、派遣社員などを対象に、会社内部からの口コミを掲載しているサイトです。参照:エンジャパン|会社の評判

企業ごとの分析項目に「ユニークな福利厚生を導入しているか」という質問があるのですが「YES」回答割合が多い順に並べたランキングが以下です。口コミが300以上集まっている企業に限定しています。

 

「カイシャの評判」の口コミから見る、ユニークな福利厚生を実施している企業のトップはサイバーエージェントとなりました。

 

「カイシャの評判」の口コミから見る、ユニークな福利厚生を実施している企業のトップはサイバーエージェントとなりました。

サイバーエージェントの福利厚生制度

サイバーエージェントは以前からユニークな福利厚生制度を積極的に立案して取り入れていることで、ランキングではトップです。
・定期的にピザやコールドプレスジュースの提供がある
・月に一度部署内での交流会がある 
等の声がありました。

リクルートグループの福利厚生制度

2位にはリクルートグループのリクルートキャリアが入っています。

この調査では、15位以内に

  • リクルートキャリア
  • リクルートホールディングス
  • リクルートライフスタイル
  • リクルートコミュニケーション

といったリクルートグループが多くランクインしているのが印象的です。

リクルートグループの福利厚生への評価に共通する内容が「オフィス環境の整備」となっています。

また、リクルートグループの口コミを見てみると、

  • 業務時間内で受けられる研修が多い
  • 個人のスキルアップのために業務に関係ない研修も受けることができた

といった声も確認できました。

リクルートグループの共通方針として、社員のスキルアップをサポートする体制があるといえるでしょう。

企業が実施している福利厚生ランキング

2020年12月に発表された経団連の福利厚生費調査結果報告 法定外福利費の構成は下記となっています。住宅関連が半数を占めている他、レポートでは3位の医療・健康費用が前年より増加しており企業が力を入れていると考えられます。

近年では「健康経営」「ウェルビーイング経営」といった、従業員の健康に着目した取り組みも増えています。

順位 法定外福利費ランキング  
1位 住宅関連 48.2%
2位 ライフサポート 22.8%
3位 医療・健康 13.2%
4位 文化・体育・レクリエーション 8.6%
5位 その他 2.6%
6位 慶弔関係 2.1%
7位 福利厚生代行 1.3%
8位 共済会 1.1%

【参考】第 64 回 福利厚生費調査結果報告

小~大手企業まで!企業独自の福利厚生取り組み事例

上記のようなランキングの他に社員数が少ない企業やユニークなの取り組みをしている企業の事例をご紹介します。
主に、以下の3つの軸で選定しました。

  • 就業条件(育児・介護支援も含む)
  • 休暇制度
  • 報酬、モチベーション

今回、ピックアップした企業を一覧にまとめてみました。 

就業条件の福利厚生・企業事例

就業環境・就業条件は、働き方改革の流れを受け、福利厚生の中でもより一層重視されるようになってきた項目です。

  • 短時間勤務
  • 柔軟な働き方に応える制度
  • 育児支援

などの事例をピックアップしました。

エブリプラン:週1回出勤を1時間遅くできるニコニコ出勤制

※参照:エブリプラン公式サイト

島根県に本社を構えるコンサルティング企業「エブリプラン」では、社員の就労時間自体が短くなる「ニコニコ出勤制」を導入しています。

定められた時間内であれば社員が就労時間帯を選択できるフレックスタイム制を採用する企業も増えてきましたが、これは一定の期間について、あらかじめ定めた総労働時間内で労働者が始業・終業時刻、労働時間を決められる制度です

その点で「ニコニコ出勤制」は、1週間のうち1日に限り、1時間遅い10時に出勤できる制度です。それに対し終業時間は変わらないため、1週間あたりの就業時間をそのまま削減することになります。この点がフレックスタイム制度との違いです。

ヒューゴ:作業効率アップと、自由な働き方を支援するシエスタ(昼寝)制度

※参照:株式会社ヒューゴ公式サイト

大阪にあるインターネットコンサルティング企業のヒューゴでは、一風変わった休憩制度を導入しています。
スペインのように午後1時から4時までの3時間に「シエスタ(仮眠)制度」を設けています。

一般的な日本企業では1日の業務時間は朝9時から夕方6時のように1時間休憩をはさんだ実働8時間が多いのですが、同社は朝9時に始業し、夜8時に終業します。ただし、午後14時の間はシエスタタイムに入り午後4時から業務を再開するため、実働は一般的な企業と同じく8時間です。
シエスタタイムの過ごし方はさまざまで、

  • 会社での仮眠
  • ジムやマッサージ
  • 美容室
  • 映画鑑賞

など、各々の時間を過ごしています。またシエスタタイムが入ることで終業時間自体は遅れることから、夕方予定がある時にはシエスタタイムを仕事に使い、午後6時頃に退社するといったことも可能です。

ランクアップ:ベビーシッターの活用促進と補助

※参照:MANARA公式サイト

育児休暇以外にも、女性社員の育児をサポートする制度が最近増えてきました。MANARAという、オリジナルクレンジング商品を扱うランクアップでは、会社でベビーシッターを契約するという取り組みを行っています。

ベビーシッターの利用は本来かなりの高額となりますが、同社の社員は300円の負担で何度でも利用できます。またキャンセルした場合の費用も企業が全額負担しています。

取り組みの成果として、

  • 社員の出産率は50%
  • 出産後の復職率は100%

という数字を記録しています。 これまで子育て中の社員の約半数がベビーシッターを利用しています。

短時間勤務制度の企業事例

就業条件に対する福利厚生・人事制度の中で、短時間勤務制度とフレックスタイムは多くの企業が取り組んでいます。
いくつか、追加事例をピックアップしました。

三越

正社員と有期雇用従業員を対象に、妊娠中または小学校3年終了までの子供がいる場合、1日約5時間などの短時間勤務を認めています。

京都銀行

社員の希望がある場合、育児休業終了後1か月間は所定労働時間を12時間短縮できます。 また子供が小学校就学するまでの間、時間外勤務免除が可能になります。

フレックスタイム制度の企業事例

続けて、フレックスタイム制度の事例を掲載します。

大京

始業時間を

  • 9時30分始業
  • 10時始業
  • 11時始業
  • 13時始業
  • 自由設定

5種類から選べるフレックスタイムを導入しています。

WOWOW

コアタイムがなく、1日の最低労働時間は30分からという自由度の高いフレックスタイムを導入。月間所定労働時間は7時間15×就業日数ですが、20時間までは翌月に持ち越すことも可能です。

休暇制度の福利厚生・企業事例

続いて、休暇制度の福利厚生取り組みについてご紹介しましょう。育児休暇や介護休暇は法律で定められた法定福利厚生の一種です。
これらの休暇制度でも、企業独自の取り組みを行っているところもあります。

サイボウズ:最長6年間の介護&育児休暇

ベンチャー企業のサイボウズは、最長6年間という長期介護休暇を取得できるようにしたことで話題になりました。

  • 要介護状態を問わず取得できる
  • 回数制限なし

というのが大きな特徴です。 日々進化するIT業界で、土日に休まないのは当たり前のことだったと社長は振り返ります。

同社の介護支援は、長期休暇にとどまらず

  • ライフスタイルの変化に合わせ働き方を選択できる選択型賃金制度
  • 定められた時間や場所と異なる働き方を選択できるウルトラワーク

などもあります。

また介護だけでなく育児を優遇する制度も多数導入されています。育児休暇は介護休暇と同様に、最長6年まで取得することができます。結果、一時28%まで上昇した離職率は4%までに下がるという劇的な変化を生みました。

報酬・モチベーションの福利厚生・企業事例

最後は、報酬・モチベーションに関する福利厚生事例です。
給与や賞与だけでなく非金銭報酬やプレゼントも取り入れることで、社員のやる気がアップするという参考になるでしょう。

カヤック:社員がほめ合うことをルール化した「スマイル給」

※参照:カヤック公式サイト

カヤックはユニークな社内制度で知られるITサービス企業です。その代表的なものがスマイル給です。これは社員同士がほめ合うことをルール化したもので「相手の長所」を●●給として与え合う仕組みです。
具体的には、毎月社員全員にほめる対象となる社員が一人ずつ割り当てられます。各社員は1か月間その相手を観察し、ほめるべきところを探します。そして月末、相手の長所に「●●給」と言うキャッチコピーをつけて提出し、それが相手の給与明細に記載されます。

スマイル給は実際の給与とは連動しませんが、全てのスマイル給を社内ツール上で公開しています。この取り組みでお互いにほめ合う文化が生まれ、コミュニケーション活性化に繋がっているといいます。

カフェテリアプラン 人気ランキング

カフェテリアプランとは企業が従業員に一定額の補助金(ポイント)を支給し、従業員がその補助金(ポイント)を使ってプランの中から好きなものを選択・利用する福利厚生です。カフェテリアプランは自社で運用すると工数がかかるため、福利厚生サービス代行業者を利用するケースが多いです。
ここでは人気のカフェテリアプラン代行業者と人気のメニューをご紹介します。

カフェテリアプラン代行業者ランキング TOP3

カフェテリアプラン代行業者ランキングは福利厚生サービス代行業者ランキングと同様、株式会社ベネフィット・ワンが一位でした。

順位 代行業者 契約数
1位 株式会社ベネフィット・ワン 899
2位 株式会社リロクラブ 450
3位 イーウェル株式会社 296

旬刊福利厚生2023年6月下旬号より

カフェテリアプラン人気メニューランキング TOP5

2020年12月に発表された経団連の福利厚生費調査結果報告 によるとカフェテリアメニューの費用の内訳は以下のように「ライフサポート」が1位になっています。

順位 費用の内訳  
1位 ライフサポート 54.1%
2位 文化・体育・レクリエーション 28.0%
3位 住宅メニュー 11.8%
4位 医療・健康 3.9%
5位 その他 2.2%

【参考】第 64 回 福利厚生費調査結果報告

コロナ流行以降に求められる福利厚生ランキング

では、新型コロナウイルス感染症が拡大した昨今において、福利厚生にはどのような変化があったのでしょうか。

コロナ禍で起きた福利厚生のニーズの変化

株式会社OKANが実施した「withコロナで変化する「働くこと」に関する調査」によると、新型コロナウイルス感染症の影響により家庭・家族で過ごす時間が増えたことで、従業員が「より生活に根ざした福利厚生」を求めるようになったことがわかります。

現に、2019年度は13位が順に「住宅手当・家賃補助」「食堂・昼食補助」「特別休暇」だったのに対し、2020年度は「特別休暇(リフレッシュ休暇・アニバーサリー休暇など)」「慶弔支援(結婚祝金・弔慰金手当など)」「ファミリーサポート」が上位にランクインしています。

リモートワークを充実させる福利厚生

新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がリモートワークを導入。それに伴い「リモートワークを充実させる福利厚生」も導入されるようになりました。

テレワーク手当

テレワーク手当(在宅勤務手当)とはその名のとおり、在宅勤務中の従業員に支給される手当のことです。具体的には、光熱費や通信費を企業が支援します。

ランチ・飲み会・コミュニケーション手当

ランチ・飲み会・コミュニケーション手当は、リモートワークによるコミュニケーション不足の解消を目的とした手当です。ランチ1回につき一人500円、飲み会1回につき一人1,000円などと、企業がそれぞれのシーンに合った支援を行います。

家具やデジタル周辺機器の補助

リモートワークにおいて、業務中に使用する机や椅子、パソコンなどの購入費用を企業が負担する福利厚生です。

福利厚生の選び方

今回、さまざまな福利厚生をランキング形式でご紹介いたしました。
福利厚生は企業のビジョンや課題、予算に応じて選択していく必要があります。

一方、顕在的な課題だけではなく潜在的な課題の場合、自社だけでは気づけないこともあるかもしれません。
是非一度ベネフィット・ワンにお問い合わせください。

総合福利厚生サービス ベネフィット・ステーション

ベネフィット・ステーションは、従業員満足度を向上し、健康経営やスキルアップを促進する総合型福利厚生サービスです。

グルメやレジャー、ショッピングだけでなくeラーニングや介護・引っ越しなどライフイベントに関わるものまで、幅広いメニューを取りそろえています。

さらに
Netflixが見放題のプラン
お得な特典や割引がついたサービスを会員企業の従業員様が給与天引きでご利用頂ける、給与天引き決済サービス

などをご用意しています。


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