福利厚生

ウェルビーイングとは?意味と注目の理由、取り組むメリットや事例を解説

昨今のビジネスシーンにおいて、従業員一人一人の健康に配慮した経営が重要という気運が高まる中、注目を集めている概念がウェルビーイング経営です。

しかし、そもそもウェルビーイング経営とは何か、ウェルビーイング経営が企業にもたらすメリットは何かという問いに対し、自信を持って答えられるという方は意外に少ないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ウェルビーイングの意味やウェルビーイング経営に企業が取り組むメリット、日本と海外におけるウェルビーイング経営の企業事例を解説します。

ウェルビーイングとは

ウェルビーイング(well-being)とは、「well(良い)」と「being(状態)」が組み合わさった言葉のことです。身体的・精神的・社会的に満たされた状態を表す概念で、広義的な意味の幸福・多面的な幸せを表します。

ウェルビーイング(well-being)の語源は、イタリア語で幸せや福祉を表す「benessere(ベネッセレ)」で、16世紀ごろから使い始められた言葉とされています。直訳すると「幸福」「健康」「福利」といった意味です。

また、厚生労働省は「雇用政策研究会報告書概要(案)」において、ウェルビーイングを『個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念』としています。

つまり、ウェルビーイングとは、身体的にも精神的にも、さらに社会的にも、全てが満たされた状態にあることを意味する言葉といえるでしょう。

ウェルビーイングが定義された背景

ウェルビーイングという言葉が初めて正式に定義されたのは、1946年に設立された世界保健機関(WHO)による世界保健機関憲章です。世界保健機関憲章の「健康」の定義づけの前文に、ウェルビーイングという言葉が使われています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

「健康とは、病気ではないとか弱っていないではなく、肉体的にも精神的にもそして社会的にも、全てが満たされた状態にあること(ウェルビーイング)をいいます」

引用:世界保健機関(WHO)憲章とは | 公益社団法人 日本WHO協会

ここでいう「健康」は、狭義の健康のみではなく、幸せを感じることや社会的に良好な状態を保つことなど、全てが満たされている広義的な意味での「健康」という解釈です。

しかし、実はウェルビーイングの議論自体は1920年代から行われていました。1925年、カナダの団体にて「健康な状態」を「たんなる病からの自由だけではない、ウェルビーイングな状態」と定義したという報告があります。

この報告がウェルビーイングの起源となり、世界保健機関が考え方を継承したことで、1946年に初めてウェルビーイングという言葉として使用されるに至ります。

ウェルビーイングとウェルフェアの違い

「ウェルビーイング(well-being)」が一般的な幸福・健康と訳されるのに対し、元々医療や福祉の分野で使われる言葉である「ウェルフェア(welfare)」は、一般的に「福祉・福利・幸福・繁栄・福祉事業・生活保護」などと訳されます。

ビジネスにおいて、ウェルフェアという言葉は主に福利厚生の意味で使われることが多いでしょう。

ウェルビーイングは、どちらかというと「目的」として使われ、ウェルフェアは「手段・方法」として使われることが一般的です。

ウェルビーイングとウェルネスの違い

「ウェルネス(wellness)」は、英英辞典では以下のように定義されています。

「the state of being in good health, especially as an actively pursued goal(積極的に目標とする健康な状態)」

ウェルネスが、「身体的・精神的に健康な状態」であるのに対して、ウェルビーイングは身体的・精神的な健康に加えて、社会的にも満たされた状態です。

ウェルネスよりもウェルビーイングのほうが、より多面的な幸福であることがわかります。

ウェルビーイングとハピネスの違い

ハピネス(happiness)は、英英辞典によれば「the state of being happy(幸せな状態)」を指す意味の言葉で、一般的に幸福・満足・喜び・幸運・幸せなどと訳されます。

ウェルビーイングもハピネスも幸福な状態を表しますが、言葉の使い方が異なります。

ハピネスは、単一的かつ感情的で瞬間的な幸せを指して使われることが多い言葉です。一方、ウェルビーイングは、より持続する幸せを意味します。

PERMA理論】ウェルビーイングの5つの構成要素

ウェルビーイングは、5つの構成要素(幸福を測る指標)を測定することによって表されることが一般的です。

ウェルビーイングを構成する要素については、「PERMA(パーマ)理論」と「ギャラップ社提唱の構成要素」という有名な二つの理論が提唱されています。

ここではまず、PERMAについてみていきましょう。

PERMAは、5つの構成要素(Positive emotion・Engagement・Relationship・Meaning・Accomplishment)の頭文字を取った名称です。5つの要素を最大化することで、ウェルビーイングであるかが決まります。

次項で、PERMAのそれぞれの構成要素について詳しく解説します。

PPositive emotion(ポジティブ感情)

Positive emotion(ポジティブ感情)は、喜び・楽しみ・愛・思いやり・感謝・希望といった前向きな感情のことを指します。ポジティブな感情は、身体的・精神的・社会的な豊かさにつながるものです。

また、ネガティブな感情の影響を解消し、心身のレジリエンス(問題対処や回復力)を促します。

ポジティブな感情は、気の合う友人や好きな人とともに時間を過ごしたり、趣味に興じたり、創造的な活動に挑戦したり、ワクワク感やインスピレーションを与えてくれる音楽を聴いたりすることで高められます。

EEngagement(物事への関わり)

Engagement(エンゲージメント)は、何かしらの物事や活動に、時間を忘れて夢中になっていることを指します。いわゆる「ゾーン」や「フロー」と呼ばれる状態に入ることです。

「フロー」という用語を生み出した心理学者のミハイ・チクセントミハイ氏は、「幸せとは、遊びの感覚で夢中になれるものがあること」としています。幸せになりたければ、時間を忘れて夢中になったり、集中していることにすら気づかないほど没頭できたりする何かを見つけることと、それ自体を楽しめる何かに取り組むことが大切だと説きました。

仕事や趣味などに没頭し、その状態を楽しむことができれば幸福度が上昇し、その間はネガティブな感情に浸ることがなくなるため、ストレスが軽減されるとされています。

RRelationship(豊かな人間関係)

Relationship(リレーションシップ)は、他者と深いつながりがあって協力や意思疎通ができる状態を指します。「他者から支えられ、愛され、大切にされている」と感じられ心が満たされている状態です。ここでいう他者とは、配偶者や家族、友人、同僚、コミュニティなどを指します。

心理学者のクリストファー・ピーターソン氏の言葉に、「幸せにおいて、他者は大切である」というものがあります。この言葉は、他者との関わりやつながりが幸福度に大きな影響を与えるという意図です。

社会的なつながりは、幸福感や満足度、自己肯定感を高めます。親しい間柄や身近な間柄の人とのつながりであれば、幸福度をより高められるでしょう。

興味のあるグループに参加したり、相手に質問をしてその人の人となりを知ろうとしたり、疎遠になっている友人などと連絡をとったりすることで、リレーションシップを高めることが可能です。

MMeaning(人生の意義や目的)

Meaning(ミーニング)とは、長期的な人生の意味や目的です。人生に対して肯定的な意味や目的を見つけられるかどうかは、幸福を高めるために欠かせません。

精神科医であり心理学者でもあるヴィクトール・フランクル氏の言葉に、「人間が欲しているのは、幸福ではなく、幸福になる理由である」というものがあります。幸せになるには、人生の意味や目的が必要というものです。

人生に意味や目的を持っていれば、仕事やコミュニティ活動などから「自分が生きる意味」を見出し、幸福感を得られやすくなります。また、人生の意味や目的があれば行動の軸がぶれないため、苦境を乗り越えられる可能性もあるでしょう。

新しい活動をしてみたり、ボランティアなどで他者に奉仕してみたり、大切な人と時間をともに過ごしたりすることで、ミーニングを高められます。

AAccomplishment(達成感)

Accomplishment(アカムプリッシュメント)は、自分がやろうと思った目標や目的を成し遂げることです。

「自身の成長」といった内発的な目標を達成することは、「お金や名声」といった外発的な目標を達成することより、大きな幸福を得られます。目標を達成することで、自分に自信がつき自己効力感も高まるでしょう。

また、自分の過去の成功体験を振り返ったり、目標の達成時には自分で自分を褒めたりすることでもアカムプリッシュメントを高めることは可能です。

【ギャラップ社】ウェルビーイングの5つの構成要素

続いて、アメリカの世論調査研究所であるギャラップ社が提唱するウェルビーイングの5つの構成要素について、詳しく解説します。

Career well-being(キャリア ウェルビーイング)

Career well-being(キャリア ウェルビーイング)は、仕事や、家事・育児・勉強などのプライベートも含んだキャリアの幸福度です。仕事において自分の能力・実績が正しく評価されているかだけでなく、生活全体でワークライフバランスが保たれているかも幸福には重要なことです。

ビジネスの側面からいうと、仕事でのキャリア構築とあわせて、プライベートのバランスも適切に維持されていることで幸福度を高められます。

イギリスの雑誌「The Economic Journal」の調査によると、長期間失業を経験した方(特に男性)の場合、5年経過しても幸福度が失業前の状態まで回復しなかったと報告されています。

全ての人がそうとはいい切れませんが、仕事に就けていること自体が幸福度に影響を与えていることがわかります。

Social well-being(ソーシャル ウェルビーイング)

Social well-being(ソーシャル ウェルビーイング)は、人間関係に関する社会的な幸福度です。

具体的には、配偶者や家族、友人、同僚、コミュニティなどの周囲の人と良好な人間関係を構築できているかを指します。ビジネスにおいていえば、上司や同僚と良好な信頼関係を築けているかどうかがSocial well-beingに関係します。

Social well-beingの幸福度には、接する時間の多さだけでなく、信頼、敬意や愛情で結ばれている人間関係であるかも重要です。なぜなら、我々は人とのつながりから喜びや信頼、愛情などを受けて満足することで幸せを感じるからです。

そのため、人生において強固な人間関係があることや、親しい友人がいることが幸福度を高めるというSocial well-beingの考え方です。

トム・ラースとジム・ハーターによる著書「Wellbeing: The Five Essential Elements」によると「充実した1日を過ごすためには、6時間の社交的な時間が必要だ」とするデータも報告されています。それほど、人間関係は幸福度に深く関わる要素なのです。

Financial well-being(フィナンシャル ウェルビーイング)

Financial well-being(フィナンシャル ウェルビーイング)は、経済的な幸福度のことです。以下のような内容が、構成要素の尺度となります。

・収入(報酬)を得る手立てがあるか

・収入(報酬)に納得しているか

・満足のいく生活がおくれているか

・資産管理ができているか 

など

つまり、自分の経済状況に満足し、安心して生活していることで感じられる幸福です。

また、他者のための寄付によってお金を使うことや物を買うことでも、フィナンシャル ウェルビーイングは向上するといわれています。

実際にハーバード大学の研究チームの調査によると、調査対象者に少額のお金を渡し、その日の夕方までに全額を使うように指示したところ、自身のためにお金を使った人より、他人のためにお金を使った人のほうが幸福度が向上したという結果がでています。

Physical well-being(フィジカル ウェルビーイング)

Physical well-being(フィジカル ウェルビーイング)は、心身の幸福度です。自分がしたい行動を不自由なくできる健康状態を理想とします。

ビジネスでいえば、心身ともに健康で、仕事に対する高いモチベーションを維持して仕事に従事できるかどうかを指します。

フィジカル ウェルビーイングは、適度な運動や良質な睡眠によって高めることが可能です。

実際に、トム・ラースとジム・ハーターによる著書「Wellbeing: The Five Essential Elements」においても、20分間程度の運動でも運動終了後に数時間気分を改善できることが明らかになったとする実験データも報告されています。

Community well-being(コミュニティ ウェルビーイング)

Community well-being(コミュニティ ウェルビーイング)は、地域や家族、職場などの自身が所属するコミュニティに貢献している実感で得られる幸福度です。自分が周囲の人とつながっている感覚や帰属意識、コミュニティに影響を与えている感覚などにより幸福を感じるというものです。

例えば、献血により社会貢献を考えている方を対象とした調査では「献血の前後で気分が高揚した」とする実証結果も報告されています。

コミュニティは、ビジネスでいえば会社や部署、取引先といった企業内、企業間の関係だけでなく、地域社会や国際社会に対して、企業とそこで働く人々が良い影響を及ぼし、貢献するためのプロジェクトが含まれます。

コミュニティに貢献したり参加したりすることは、Community well-beingが高まるだけでなく、自身の能力や自信向上にもつながるでしょう

ウェルビーイングが注目される背景

ウェルビーイングという言葉が初めて使われてから70年以上の歳月を経て、なぜ今ウェルビーイングが注目されているのでしょうか。

ここでは、ウェルビーイングが注目されるに至った背景について解説します。

価値観や働き方の多様化

日本では、少子高齢化により労働人口が減少しています。企業は労働力を確保するため、従業員に多様な働き方を認めるようになりました。そして、女性や高齢者、多国籍のスタッフなどの活用を進めています。

また、オフィスに出勤する従来の画一的な働き方ではなく、個々のライフスタイルにあわせた柔軟な働き方が重視されています。

労働力を確保し、多様な人材の能力を生かしていくためには、さまざまな価値観やバックグラウンドを持つ従業員が、能力を発揮できる環境を整備する必要があります。

このため、企業には従業員が能力を発揮しやすい環境を整備できるウェルビーイング経営が求められるようになったのです。

働き方改革の推進

ウェルビーイングは、働き方改革を進める内閣府の動きによっても注目されるきっかけになりました。

2019年4月から「働き方改革関連法」が施行され、一億総活躍社会実現に向けて「働き方改革」が進められています。

働き方改革関連法では、「長時間労働の是正」や「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」のほかに、「多様で柔軟な働き方の実現」に関わる法律の改正が行われました。

国をあげて働き方改革が推進される中、ワークライフバランスへの関心が高まったことで、ワークライフバランスに関係するウェルビーイングの考え方も注目されるようになったのです。

新型コロナウイルス感染症の蔓延

2020年に世界で感染が広がった新型コロナウイルス感染症は、多くの人にとって幸福とはどのようなものかを考えるためのきっかけとなり、働き方を中心にライフスタイルにも変化を与えました。

また、感染症対策としてテレワークが普及し、業務効率化・DX化も飛躍的に進みました。しかし、その一方でテレワークによりコミュニケーションが取りづらくなったり、仕事とプライベートの境界が曖昧になったり、長時間労働が増えたことなどが原因でストレスを感じている従業員が増加したのです。

このような状況下において、大切な人と過ごす時間などの幸福を大切にしながらも、健康的にやりがいをもって仕事をするための考えとしてウェルビーイングに対する注目が高まっています。

世界経済フォーラム会長の発言

2021年、世界経済フォーラムの年次総会開催に先立って、クラウス・シュワブ会長がウェルビーイングについて以下のように言及したことも話題となりました。

「第二次世界大戦後から続く経済システムは環境破壊を起こし、持続性に乏しく、もはや時代遅れ。人々の幸福(ウェルビーイング)を中心とした経済に考え直すべき」

年次総会は、スイスの有名保養地であるダボスに世界の政財界のリーダーが集まり、地球規模の課題について話しあうことから「ダボス会議」と呼ばれています。

結果的には、コロナ禍のために2021年のダボス会議は開催中止となりましたが、世界に強い影響力を持つクラウス・シュワブ会長の発言は、人々の幸福を重視する社会への転換を強く後押しするものとなりました。

ウェルビーイング経営による企業のメリット

ウェルビーイング経営による企業のメリットとして、以下の3つがあげられます。

・重要員の満足度が高まり業績向上につながる  

・従業員の離職率改善が見込める       

・優秀な人材の確保につながる           

従業員の満足度が高まり業績向上につながる

アステリア株式会社の調査によると、積極的にウェルビーイングの向上に取り組んでいる企業は、そうでない企業と比べて、3年前と比較した利益成長率が約2倍以上になるという結果が報告されています。

ウェルビーイングが良好な企業では、従業員の心身が健康に保たれることでやりがいを感じ、意欲的に業務に取り組みます。

調査結果にもあるように、ウェルビーイング経営が結果として、生産性向上や企業業績向上にもつながるのです。

ウェルビーイングへの取り組みは、企業の成長にとって欠かせない重要な要素となっていくでしょう。

従業員の離職率改善が見込める

経済産業省の「健康経営度調査」によると、健康経営度が高い企業の離職率は全国平均より低い値となっています。

ウェルビーイングが良好な企業は、従業員のエンゲージメントや定着率が高い傾向にあり、離職率改善にもつながっているといえるでしょう。

また、ウェルビーイングに取り組んでいる企業では、労働環境が整えられたうえで、適度な対話や多様な働き方が認められることから、離職理由につながる従業員の不満がでにくいと考えられます。

良質のウェルビーイングを維持することで、総合的な企業力も高められるのです。

優秀な人材の確保につながる

従業員を大切にし、労働環境が整った企業は、就職先として魅力的な存在です。離職率が低いことで、外部からは長く勤めたくなる魅力がある企業と評価されるでしょう。

「ウェルビーイングに積極的に取り組み、地域社会や国際社会に貢献している企業である」という前向きなイメージは、企業のブランド力を向上させ、優秀な人材確保にもつながります。

そのため、ウェルビーイングに積極的に取り組む企業だと求職者に認知されれば、企業文化に共感した優秀な人材が確保しやすくなるでしょう。

日本企業におけるウェルビーイングの取り組み事例

ここからは、日本企業におけるウェルビーイングの取り組み事例を紹介します。

トヨタ自動車株式会社

【業種:自動車製造/売上高:37,154,298百万円(2023年3月現在)/従業員数:70,056人(2023年3月現在)】

トヨタ自動車株式会社は、ウェルビーイング経営に留まらず、ウェルビーイング社会の実現を目標としています。

生産台数や販売台数などの営業目標を守るだけでなく、企業として社会に貢献することを目標とし、アクションしていくと宣言しています。

【取り組み事例】

・年に一度のストレスチェックを実施

・機関紙などを通じたヘルスリテラシー向上の情報発信

・時間外労働の減少

・育児や介護休業からの復職率の上昇

など

トヨタ自動車株式会社のウェルビーイングは、まず幸せを追求し、その結果として営業成果がついてくるという考えに基づいています。

株式会社丸井グループ

【業種:その他の投資業/売上高:3,957,281百万円(2023年3月現在)/従業員数:4,677人(2021年3月現在)】

株式会社丸井グループでは、ウェルビーイングの専門部署として「ウェルネス推進部」を設置し、従業員の心身の健康を保ち活力を増進させるため、以下の取り組みを実施しています。

【取り組み事例】

・組織活性化プログラムの実施

・ストレスチェックの結果をもとに施策を実施

・メタボ率改善プログラム

・メンタル状態を支援する講座

など

社会や将来世代にとって意義のある仕事に挑戦し、成長を続けることで全てのステークホルダーの「しあわせ」を実現するといった働き方の実現を目指しています。

楽天グループ株式会社

【業種:他の事業サービス/売上高:1,927,878百万円(2022年)/従業員数:8,409人(2022年12月現在)】

楽天グループ株式会社では、CWO(Chief Well-being Officer)のリーダーシップのもと、健康をサポートする事業を担当する「ウェルネス部」、従業員と企業のつながりを高める「サスティナビリティ部」、情報発信などを担当する「エンプロイーエンゲージメント部」の部署を設置しています。

【取り組み事例】

・社内設備(カフェテリア・昇降式デスク導入・社内フィットネスジム・マッサージ・針治療など)

・コレクティブ・ウェルビーイング(共通の目的のために多様な個人がつながったチーム)

・コレクティブ・ウェルビーイングを推進するツールの提供

・三間(さんま)の推奨(仲間・時間・空間のそれぞれ適度な余白を保つ)

など

楽天健康宣言 「Well-being First 」のもと、安全な職場づくりや従業員の心身の健康にコミットし、従業員や地域社会のウェルビーイング向上を目指しています。

海外企業におけるウェルビーイング取り組み事例

続いて、海外企業におけるウェルビーイングの取り組み事例を紹介します。

Google LLC(グーグル)

【業種:インターネット関連事業/売上高:40,467,272百万円(284.610百万米ドル)/従業員数:139,995人(2021年)】

Googleは、積極的にウェルビーイングに取り組んでいることで有名な企業です。

【取り組み事例】

・プロジェクト・アリストテレス:従業員の心理的安全性を保つことに着目し、職場内で誰かに何かをいったり指摘をしたりしても、ペナルティを受けないというもの

・ピアボーナス:仲間内(peer)での報酬(bonus)という意味の言葉で、従業員同士で感謝の言葉と社内ポイントを送りあうシステム

・20%ルール:業務時間のうち20%を通常業務とは異なる業務(新規事業立案など)に充ててよい制度

Macquarie Group(マッコリーグループ)

【業種:金融サービス/売上高:1,653,852百万円(17,324百万オーストラリアドル)/従業員数:20,500人(2023年)】

Macquarie Groupでは、従業員の発想力・実行力が企業に欠かせないとものと考え、ウェルビーイングに積極的に取り組んでいます。

【取り組み事例】

・従業員家族のサポート(育児休暇の取得推進と復帰支援など(復職率:97%)・育児センターの設置)

・男女共同参画の促進

・LGBTQ +の人が働きやすい職場づくり

報酬や昇進などにおいて男女が平等に扱われる透明性のある仕組みをつくり、LGBTQ+であるマイノリティの人々でも働きやすいよう従業員教育を行いLGBTQ+への意識を高めています。

IKEA(イケア)

【業種:金融サービス/売上高:4,323,895百万円(27,578百万ユーロ 2022年)/従業員数:155,000人(2023年)】

IKEAでは、「多様性やジェンダーの平等性は、優れたアイデアやサービスの源泉になるものである」として、ウェルビーイングに取り組んでいます。

【取り組み事例】

・男女共同参画の促進

・LGBTQ+スタッフとの協働

理事会などのメンバーを男女で平等な配分にし、男女機会均等を推進しています。また、店舗のある半数以上の国で男女の同一賃金を採用するだけでなく、性的指向・性同一性に関係なく働ける職場環境づくりを行っています。

企業のウェルビーイング促進はベネフィット・ワンにお任せください

ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に満たされた状態を指し、多面的な幸福のことをいいます。企業がウェルビーイングに取り組み、従業員が幸福を感じられれば、企業の生産性向上や従業員の意欲向上、ブランディングの強化、離職率の低下などにつながるでしょう。

また、ウェルビーイングを向上させるには、従業員が幸福に過ごせるようなケアを福利厚生として提供することも大切な施策です。とはいえど、自社でカフェテリアを用意したりフィットネスジムと契約を結んだりするなどといったことは費用も手間もかかるものです。

そのため、もしウェルビーイングに関することでお悩みの場合は、ベネフィット・ワンにお任せください。

ベネフィット・ワンでは、育児補助、介護補助、余暇補助などのサービスの他、ヘルスケアを通じて、企業の持続的な成長を支援するワンストップサービスを提供しています。

ベネフィット・ワンのワンストップサービスを従業員の皆様の健康増進・健康維持に、ぜひお役立てください。

総合福利厚生サービス ベネフィット・ステーション

ベネフィット・ステーションは、従業員満足度を向上し、健康経営やスキルアップを促進する総合型福利厚生サービスです。

グルメやレジャー、ショッピングだけでなくeラーニングや介護・引っ越しなどライフイベントに関わるものまで、幅広いメニューを取りそろえています。

さらに
Netflixが見放題のプラン
お得な特典や割引がついたサービスを会員企業の従業員様が給与天引きでご利用頂ける、給与天引き決済サービス

などをご用意しています。


ベネフィット・ステーションの詳細についてはこちら