【2026年最新】ユニークな福利厚生の事例集~人気ランキング順にトレンドを50件紹介|BOWGL
働き方改革や少子高齢化が進む中、多くの企業にとって「優秀な人材を確保し、定着させること」は避けて通れない経営課題です。
本記事では、従業員が「あったらいいな」と感じている福利厚生を人気ランキング形式で整理し、それぞれのジャンルで実際に企業が導入しているユニークな事例を50件ご紹介しています。さらに、単に目を引くだけでなく従業員にも企業にも本当に喜ばれる福利厚生とは何か、その導入のコツを専門家がわかりやすく解説しました。新たな福利厚生の導入や見直しをされる際の参考となれば幸いです。
目次
ユニークなだけでは利用率は上がらない。従業員が本当に求める福利厚生とは?

※参照:株式会社ベネフィット・ワン「ビジネスパーソンの福利厚生に関する意識・実態調査」(2026年6月11日)
https://corp.benefit-one.co.jp/company/news/pressrelease/2026/20260611/
福利厚生のリアルな活用度
株式会社ベネフィット・ワンが2026年6月に発表した「ビジネスパーソンの福利厚生に関する意識・実態調査」(全国の20代~60代の男女1,000名を対象に実施)によると、回答者の88.0%が福利厚生を「日々の暮らしを支えるための知識・対策のひとつ」と認識している一方、実際に「十分に活用できている」と感じている人はわずか16.1%にとどまりました。制度の重要性は広く理解されているものの、行動には結びついていない実態が浮き彫りになっています。
「直近1年以内に利用した福利厚生」を年代別に見ると、20代は約6割(59.5%)が食事補助や日用品割引、住宅補助などの「支出削減系」を利用しているのに対して50代は26.5%にとどまり、宿泊補助やレジャー割引などの「余暇系」の利用率は20代が31.5%、50代は20.5%と、世代による活用スタイルの違いが見受けられました。
一方、回答者の41.2%は福利厚生を「あまり・まったく活用できていない」と回答しています。理由としては「忙しくて時間がない(21.8%)」「手続きが面倒(21.4%)」「何が使えるかわからない(20.4%)」「案内・周知が十分でない(19.4%)」が上位に並び、制度そのものよりも情報の届き方や手続きの負担が活用を妨げていると言えるでしょう。
実際に制度を使いこなせている人は月平均5,513円、年間換算で約6.6万円もの支出抑制効果を得ており、活用できている人とそうでない人では制度、ひいては会社への満足度にも違いが生じてしまいそうです。
「日々の暮らしに役立っている」と感じる取り組みを尋ねた設問では、「福利厚生の活用(36.6%)」は「NISA・iDeCo(36.9%)」や「ふるさと納税(33.8%)」とほぼ肩を並べる支持を集めました。資産形成や節税と同じ感覚で、福利厚生を生活防衛の手段として捉える従業員が増えていると考えられます。
しかし、自社の制度内容を「十分に理解している」と回答した人は約3割(29.8%)にすぎません。周知の状況を尋ねると、経営者・人事担当者の8割以上(85.5%)が「できている」と認識している一方、一般社員の約4人に1人(23.8%)は「情報が十分に届いていない」と回答しており、企業側の発信と現場の実感には大きな差があるようです。
活用したくなる福利厚生とは?
では、従業員はどのような制度を求めているのでしょうか。
「今後あったらよいと思う福利厚生」では、1位「食事補助(43.8%)」、2位「住宅補助(41.5%)」、3位「光熱費・通信費補助(41.4%)」と、生活コストに直結する支援策が上位を独占。これらを含む「生活防衛系」を求める声は回答者の84.4%に達しています。一方で「推し活支援(10.7%)」「美容補助(11.3%)」といった個性的な制度を求める声は1割程度にとどまり、実際の導入率(10.5%)ともほぼ一致しています。
もっとも、これは「個性的な福利厚生に価値がない」という意味ではありません。「ユニークな福利厚生」とは目新しさだけを追求した制度ではなく、食事補助や住宅補助といった実用的なニーズに対して他社にはない工夫や仕組みを掛け合わせた制度こそを指すということを示唆しています。話題性と実用性の両方を兼ね備えてこそ、従業員に長く使われる制度になるのです。
人気ランキング別!利用率がUPするユニークな福利厚生事例
前章で紹介した「今後あったらよいと思う福利厚生」アンケートの結果をランキング形式にし、それぞれの福利厚生についてユニークな事例をご紹介します。
まずはランキングと具体例をまとめた図解をご参照ください。

続いて、1位から順に詳細を見ていきましょう。
1位:食事補助

①全社員が一緒に手作りのご飯を
結婚式の企画・演出やレストラン運営など人と人とのつながりが生まれる場を幅広く手がける株式会社CRAZYでは、全社員が一緒に手作りの料理を味わう社内制度「CRAZYのお昼ごはん」を運営しています。
▼『CRAZYのお昼ごはん』とは
正午になると全社員が仕事の手を止め、1か所に集まって手作りの料理を一緒に味わう制度です。リモートワークが中心の働き方に合わせ、現在は月2回のペースで実施しています。
▼ここがユニーク!
既製の加工品を注文するのではなく、調理を専門とする社員にとって身近な人がオフィスに来て調理を担う点、そして食材も生産者の顔が分かるものを選んでいる点がユニークです。
同じ料理を味わいながら「美味しい!」「うれしいね」と気持ちを分かち合う時間は社員同士だけでなく時にはお客さまやパートナーとの交流にもつながっており、「人々のパートナーシップを育む」という同社が掲げるパーパスを体現する取り組みとなっています。
※詳細:CRAZYのお昼ごはんを開始します|CRAZY Inc. NEWS
https://www.crazy.co.jp/news/ohirugohan
②100円弁当&おかし無料の大盤振る舞い
株式会社アプティ/株式会社アプティグローバルでは、従業員の食生活を支える制度を複数用意しています。
▼『100円ランチ』『おかし無料』とは
日替わりで用意される仕出し弁当を、社員はわずか100円の負担で利用できます。加えて毎日15時以降はお菓子を無料で楽しめる時間が設けられており、時期によってアイスやケーキが並ぶこともあります。
▼ここがユニーク!
昼食から午後のおやつタイムまで、1日の中に複数の食の楽しみを会社が用意している点がユニークです。休憩スペースには緑茶やウーロン茶、麦茶、コーヒーといった飲み物も取り揃えられ、社員は好きなタイミングで自由に飲むことができます。
外食やコンビニでの昼食に1,000~2,000円近くかかることも珍しくない中、100円でしっかりとした食事がとれる環境は、特に一人暮らしの若手社員にとって日々の食費の負担を大きく軽減してくれる実利的な支援と言えるでしょう。
※詳細:株式会社アプティ/株式会社アプティグローバル 採用ページ(社風と働く環境、福利厚生)
https://recruit.upty.jp/culture_benefits/
③非課税枠でランチ負担減!カード型福利厚生
熊本を拠点に複数事業を展開するRITAグループホールディングス株式会社は、カード型の食事補助サービス「miive(ミーブ)」を導入しました。
▼『miive』を活用した食事補助とは
全国のVisa加盟店で使えるカードを通じて食事補助を非課税で受け取れる、物価高対策として導入された制度です。従業員の実質的な手取りを増やすことを目的としています。
▼ここがユニーク!
複数の拠点を持つ同社では、置き型社食のような形式だと拠点ごとに使える環境が変わり不公平感が生まれやすいことが課題でした。全国のVisa加盟店であればどこでも使えるカード型を採用したことで、勤務地に関わらず同じ条件で利用できるようにした点がユニークです。
導入後に行われたアンケートでは「ランチの負担が減った」「ちょっとした贅沢ができて嬉しい」という声が多数を占め、運用を担う総務担当者も日々の作業はレシート内容の確認のみで5分ほどで終わると語り、負担の少なさを実感しています。代表の倉崎氏は「福利厚生は会社からのメッセージ」と語り、今後は書籍購入補助や社内交流を促す制度など、食事以外への拡張も検討中です。
2026年4月には42年ぶりに食事補助の非課税枠が引き上げられ、月額3,500円から月額7,500円となりました。これを機に、食事補助の福利厚生を新たに導入・拡充する企業も増えつつあります。
miiveのシステムを活用した「ベネワンスマート食事補助 powered by miive」なら、同様の仕組みを手軽に導入することができます。詳細は以下よりご確認ください。
※詳細:ベネワンスマート食事補助 powered by miive
https://corp.benefit-one.co.jp/service/bs/smart_mealcoupon/
※詳細:RITAグループホールディングス株式会社(miive導入事例)
https://miive.jp/case-study/rita
2位:住宅補助

④借り上げ社宅で手取りUP
クックパッド株式会社は、「充実した生活を送りながら働く」ことをコンセプトにさまざまな福利厚生を整えています。
▼『借上社宅制度』とは
社員が住む賃貸物件を会社が法人名義で契約し、その家賃相当額を毎月の給与から差し引く制度です。差し引く割合は、基本給の30~70%の範囲で社員が選択できます。
▼ここがユニーク!
現金を上乗せする一般的な「住宅手当」とは異なり、会社が契約した物件を提供し、その費用の一部を基本給から充当する形をとっている点がユニークです。
個人で同じ物件を借りる場合は家賃を払うための給与を丸ごと課税対象として受け取る必要がありますが、会社契約の住居として提供される場合は実際の家賃ではなく市場相場より低く算定される評価額を基準に税金や社会保険料が計算されます。さらに基本給自体も選択した割合分減額されるため、算定の基礎となる給与額そのものも下がります。この2つの仕組みが組み合わさることで、現金支給の住宅手当よりも税・社会保険料の負担が軽くなり、結果的に手取りが増えるのです。
特に家賃相場の高い都市部で働く社員にとっては、生活水準を落とさずに実質的な手取りを増やせる心強い支援策となっています。
※詳細:クックパッド careers(働く環境・福利厚生)
https://cookpad.careers/about/#culture
⑤本社周辺に住めばお得に
日本的面白コンテンツ事業を展開する株式会社カヤック(面白法人カヤック)は、鎌倉市に本社を構え、職住近接を推奨する福利厚生を整えています。
▼『鎌倉職住近接手当』とは
鎌倉市・逗子市・葉山町・藤沢市など開発拠点周辺のエリアに住む社員を対象に、居住地に応じた家賃補助を支給する制度です。補助額は鎌倉市39,000円、逗子市29,000円、葉山町・藤沢市などが19,000円です。
▼ここがユニーク!
対象となる社員250名(役員・アルバイトを除く)のうち130名、割合にして52%がこの手当を利用しており、社内への浸透度の高さがうかがえます。通勤ラッシュを避けて自転車や徒歩で通う社員も多く、服装も自由なため夏場はビーチサンダルや短パンといった軽装で出社する社員も見られます。
※詳細:数字で語るカヤック|株式会社カヤック
https://www.kayac.com/company/infographics
⑥マイホーム購入をバックアップ
武蔵コーポレーション株式会社では、「充実の社内制度で社員をバックアップ」を掲げて住宅面での支援制度を整えています。
▼『住宅補助(住宅ローン金利支給)』とは
マイホームの購入資金を住宅ローンでまかなった社員に対し、その金利に相当する金額を会社が支給する制度です(上限2.5万円)。
▼ここがユニーク!
住宅購入への一時的な補助ではなく、購入後も長く続くローン金利という負担に着目して支援している点がユニークです。
住宅ローンは一般的に20~35年という長期にわたる契約になるため、金利負担は毎月じわじわと家計に影響を及ぼします。この金利分を会社が継続的に支給することでこれからマイホーム購入を考える社員の将来の返済への不安を和らげ、長期的な生活設計(ひいては離職防止)を後押しする安心材料になっています。
※詳細:福利厚生|武蔵コーポレーション株式会社 採用情報
https://www.musashicorp.jp/recruit/system/welfare.php
3位:光熱費・通信費補助

⑦モバイルWi-Fi支給で通信安定
生活用品の企画・製造・販売から家電、ロボティクスまで幅広く手がけるアイリスオーヤマ株式会社では、社員一人ひとりの働きやすさを追求する取り組みの一環として、通信環境の整備に力を注いでいます。
▼『モバイルWi-Fi支給(Rakuten WiFi Pocket Platinum)』とは
営業・開発・管理など幅広い部門の社員を対象に、楽天モバイルのモバイルルーター「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を支給する制度です。すでに4,500台が配布されており、外出先や出張中、電波の届きにくい社内エリア、通勤時など、さまざまな場面で活用されています。
▼ここがユニーク!
スマートフォンのテザリングだけに頼ると通信容量の上限に達しやすく、オンライン会議中に接続が不安定になるといった課題が生じがちです。専用のモバイルルーターを別途支給することで、場所を問わない安定した通信環境を実現している点がユニークです。
導入後の社内アンケートでは満足度が7割を超え、業務効率化を実感した社員は8割近くに達しました。特に「通信可能容量の増加」や「テザリング不要」といった点が高く評価されており、部署を横断した緊急対応が必要になった場面でも、社内の制限や接続環境に縛られずスピーディーに連携できたといいます。通信インフラの整備が、業務の自由度と従業員満足度の両方を高める好例と言えるでしょう。
※詳細:Rakuten WiFi Pocket Platinum 導入事例|アイリスオーヤマ様
https://business.mobile.rakuten.co.jp/case/0037/
⑧物価高を手当で支援
日本を代表する自動車メーカーのひとつである三菱自動車工業株式会社は、物価高騰が続く社会情勢を受け、従業員の生活を支えるための特別な手当を導入しました。
▼『インフレ手当』とは
光熱費や食料品など、生活必需品の価格上昇による家計負担を軽減する目的で支給された一時金です。2022年12月、管理職を除く正社員に10万円、定年後の再雇用社員・期間工・パートなどの非正規社員に7万円が支給され、対象者は約1万4,000人に上りました。
▼ここがユニーク!
基本給のベースアップや賞与といった通常の枠組みとは別に、緊急性の高い生活支援策として迅速に一時金を打ち出した点がユニークです。
ベースアップの制度変更には一定の時間がかかりますが、一時金であればスピーディーに対応でき、電気代やガス代の高騰に直面する従業員の不安をタイムリーに和らげることができます。
インフレ手当についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
※詳細:三菱自動車、インフレ手当を発表|日経転職版
https://career.nikkei.com/nikkei-pickup/002325/
⑨福利厚生代行サービスにも選択肢アリ
福利厚生サービス最大手のベネフィット・ワンが提供する「ベネフィット・ステーション」では、日々の生活コストを抑えられる電気料金の割引サービスも用意されています。
▼『【給トク払い】トクエネでんき』とは
地域電力会社の従量電灯Bに相当するプランよりお得な料金で使える新電力「トクエネでんき」を、ベネフィット・ステーション会員向けにさらに割引価格で利用できるサービスです。
電気をたくさん使う方向けの「スマイルプラン」、あまり使わない方向けの「スマートプラン」などライフスタイルに合わせたプランが用意されており、Webから最短5分で申し込みが可能。初期費用・解約手数料も一切かかりません。
▼ここがユニーク!
企業が個別に電力会社と交渉しなくても、福利厚生メニューとして導入するだけで従業員自身が日々の電気代を賢く節約できる点がユニークです。
送配電設備は今まで通り地域の電力会社のものを使用するため、品質や停電リスクが変わることもありません。食事補助や住宅補助と同様、電気は誰もが毎月必ず使うインフラであるため、「多くの人が使える」「いつでも使える」「高受益」という従業員に長く支持される福利厚生の3条件を満たしやすい施策と言えるでしょう。
4位:医療費補助

⑩花粉症に手当を支給
「教育をアップデートし、子どもたちに最適な教育を提供する」を掲げる株式会社メイツは、中高一貫校生専門の個別指導塾「WAYS」の運営と自社開発のICTツール「aim@」を活用した教育系SaaS事業を展開。結婚・出産休暇や引越手当など従業員のライフイベントを支える制度に加え、季節性の体調不良にも目を向けたユニークな手当を用意しています。
▼『花粉症補助』とは
花粉症の治療や対策にかかる費用を会社が負担する制度です。病院の通院費や処方薬の処方箋代だけでなく、鼻孔拡張テープや保湿ティッシュといった市販品の購入費まで幅広く対象に含まれています。
▼ここがユニーク!
花粉症は集中力の低下や体調不良を招きやすいにもかかわらず、多くの職場では「自己負担が当然」とされがちな症状です。通院費だけでなく、日用品レベルの対策グッズまで補助の対象にしている点がユニークです。
実際に花粉の飛散時期になると多くの社員がこの制度を積極的に利用しているといい、日々の小さな出費を会社が支えることで、従業員が体調不良を我慢せずに働ける環境づくりにつながっています。
※詳細:株式会社メイツ 採用サイト(社風と働く環境)
https://recruit.mates-edu.co.jp/workculture#benefits
⑪健康を支え、評価する
ITサービスを幅広く手がけるSCSK株式会社では、自社の健康保険組合と会社組織が両輪で従業員の健康増進をサポートする制度を整えています。
▼『人間ドック無料』『健康わくわくマイレージ』とは
SCSK健康保険組合では、35歳以上の被保険者本人を対象に人間ドックの受診費用を年度内1回まで全額補助しています。あわせて、年齢を問わず女性社員が対象の婦人科検査(子宮頸がん検診・乳がん検査)も自己負担なしで受診できます。
一方、SCSK株式会社では日々の目標(ウォーキング・睡眠・アルコール・食生活・月間健康イベント)、年間目標(歯科検診・感染症対策・禁煙・健康リテラシー向上)、健康診断結果(5カテゴリー11項目)という3つの軸でポイントが貯まる「健康わくわくマイレージ」を運用しており、合計ポイントを1ポイント=1円に換算して賞与に加算しています。
▼ここがユニーク!
数万円かかることもある人間ドックや婦人科検査を無料で受診できるだけでなく、日々の生活習慣や健康診断結果の改善そのものを「賞与に反映されるインセンティブ」として評価している点がユニークです。
健康保険組合による「検査費用の補助」と会社による「行動へのインセンティブ」という2つの異なる主体が役割を分担しながら健康経営を推進しており、従業員にとっては「健康でいることが経済的なメリットにもつながる」という前向きな仕組みになっています。
※詳細:
SCSK株式会社 採用情報(福利厚生)
https://www.scsk.jp/recruit/career/benefit/
SCSK健康保険組合「2026年度 健康診断のご案内」
https://www.kenpo.gr.jp/scsk-kenpo/contents/03hoken/kenshin/pdf/kensin2026_01.pdf
⑫窓口負担を抑える
ソニーグループの従業員とその家族が加入するソニー健康保険組合では、法定の高額療養費制度に加えて独自の給付金制度を設けています。
▼『付加給付(一部負担還元金・家族療養費付加金)』とは
医療機関の窓口で支払った自己負担額が1レセプト(患者別・診療月別・医療機関別)あたり2万円を超えた場合、その超過分(100円未満切り捨て)を後日自動で支給する制度です。レセプトに基づき自動計算されるため、原則として申請は不要です。
▼ここがユニーク!
法定の高額療養費制度では、標準報酬月額28~50万円の方であれば自己負担限度額は月額8万円台に定められています。ソニー健保の付加給付は、この自己負担限度額そのものが2万円を超えている場合にその超過分をさらに独自に補填する仕組みです。そのため、法定制度だけでは月8万円台の負担が残る場面でも、最終的な窓口負担は1レセプトあたり約2万円まで軽減されます。
オンライン資格確認を利用すれば窓口での支払い自体も自己負担限度額までに抑えられ、事前の手続きも原則不要。万が一の大きな病気やケガの際にも金銭面の不安を最小限に抑えて治療に専念できる、実益の高い制度と言えるでしょう。
※詳細:
ソニー健康保険組合「医療費が高額になったとき」
https://www.sonykenpo.or.jp/member/benefit/expensive_a.html
ソニー健康保険組合「高額療養費とソニー健保の付加給付」
https://www.sonykenpo.or.jp/member/benefit/additional.html
5位:特別休暇制度

⑬『ルーラ』できる永年勤続表彰
クルーズ株式会社は、スマートフォンゲームの開発会社です。
▼『ルーラ制度』とは
勤続丸7年を迎えた社員に、5日間の休暇と15万円の旅行代金をプレゼントする制度です。
▼ここがユニーク!
「ルーラ」とは、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」に登場する呪文のこと。一度行ったことのある町に一瞬にして移動することができます。永年勤続表彰として、休日と旅費をプレゼントする特別休暇制度は比較的メジャーです。しかしゲームの名称をつけることで、申請すればワクワクが止まらない、また勤続7年未満の従業員も思わず目指したくなる、ゲーム開発会社ならではのユニークな制度となりました。社員からも「覚えやすい」「自慢になる」といった評判を得られています。
※詳細:クルーズ株式会社(福利厚生)
https://crooz.co.jp/recruit_group/system/
⑭はたらく女性の支援充実
インターネット広告事業を展開する株式会社サイバーエージェントは、女性の従業員に配慮した福利厚生で注目を集めています。
2014年5月当時、女性社員比率が32%と多くの女性が活躍している職場をより快適にするために「macalon(マカロン)パッケージ」が導入されました。
▼『macalonパッケージ』とは
「macalonパッケージ」は、同社の女性従業員のワークライフバランスを充実させることを目的とした包括的な女性支援制度です。
・エフ休(月1回まで):女性特有の体調不良の時に取得できる特別休暇です。「エフ」は「Female」の「F」を指し、利用用途をわからないようにすることで休暇取得のハードルを下げています。
・妊活休暇(月1回まで):不妊治療中の女性社員が治療や通院などを目的に取得できる特別休暇です。「エフ休」の名前で申請することで休暇取得の理由を伏せることができます。
・妊活コンシェル:妊活に興味がある社員や将来の妊娠に不安がある社員が、専門家に月1回30分の個別カウンセリングで相談できる制度です。
そのほか、子どもの看護時に在宅勤務できる「キッズ在宅」や子どもの学校行事に取得できる「キッズデイ休暇」があります。
▼ここがユニーク!
すでに子どものいる女性や復職希望者を対象としたサポートが一般的な一方で、これからのライフステージで出産・子育てを考えている女性社員も視野に入れた点が特徴的。また、女性特有の体調不良や妊活といった休暇取得理由を報告しづらい項目をあえてパッケージ化し、女性の労働ストレスを軽減しています。
「ママ(mama)がサイバーエージェント(CA)で長く(long)働く」という意味を込めてつけられた名称も、可愛らしくてユニーク。女性活用促進の独自制度をはじめとする福利厚生の充実により、2026年現在では98%の復帰率を誇っています。
※詳細:株式会社サイバーエージェント(サステナビリティ)
https://www.cyberagent.co.jp/sustainability/info/detail/id=26074
⑮仮眠休憩で業務効率UP
株式会社OKUTAは、新築・増改築リフォームの企画・設計・施工・アフター管理・不動産仲介を行う企業。自然素材や住む人の健康に配慮したリフォームスタジオ「ロハス スタジオ」を運営しています。
▼『パワーナップ』とは
従業員が眠いと感じたタイミングで15分程度の仮眠をとれる制度。昼食休憩以外の午後の時間帯であれば、いつでも認められています。
▼ここがユニーク!
一見、個人でも取り入れられそうなアクティビティをあえて制度化することで、社内全体の風土として浸透させた発想がなんともユニークと言えます。個々の判断力・責任力の向上や、休憩と業務のメリハリにも繋がっています。
年に数回行われる営業会議や全社員会議、社内研修の際も、必ず一定の仮眠時間が設定されています。
※詳細:株式会社OKUTA(福利厚生)
https://okuta-family.com/welfare/index.html
6位:日用品・クーポン割引

⑯地域密着の「コネ」を福利厚生に
大手ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOは、本社や物流拠点を構える地域社会とのつながりを大切にした優待制度を用意しています。
▼『ZOZOコネ』とは
オフィスや物流拠点の周辺にある飲食店などで、正社員・非正規社員を問わず優待を受けられる、従業員向けの優待制度です。
▼ここがユニーク!
自社サービスの割引にとどまらず、勤務地周辺の地域社会そのものとの関係づくりを目的にしている点がユニークです。
「地域と繋がりを持ち、ともに街を盛り上げていきたい」「会社のことを地域の皆様に知っていただきたい」という思いから生まれた制度であり、従業員は通勤圏内の店舗を日常的にお得に利用できる一方、地域の店舗側にとってもZOZOの従業員という新たな顧客とのつながりが生まれます。従業員の生活支援と地域経済への貢献を同時に実現する、企業と地域がwin-winになる仕組みと言えるでしょう。
※詳細:株式会社ZOZO 採用情報(福利厚生)
https://corp.zozo.com/recruit/welfare/
⑰いつもの買い物・食事がお得に
1947年創業の電設資材メーカー・ネグロス電工株式会社は、全国に販売拠点39か所・製造拠点7か所・物流拠点3か所を展開し、電線管やケーブルを固定する「パイラック」など18,000点以上の製品を手がけています。
100年企業を目指して健康経営とあわせて社員満足度の向上に力を注ぐ中で、福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を導入しました。
▼『ベネフィット・ステーション』とは
従来利用していたサービスの終了を機に導入された国内最大手の福利厚生サービスで、映画やレジャー施設の割引、コンビニ・スーパーでの買い物に使えるポイント交換など、日常生活に密着したメニューを幅広く利用できます。
▼ここがユニーク!
全国に拠点が分散する企業では本社周辺だけサービスが充実し、地方拠点の社員が利用しづらいという不公平感が生まれがちです。ネグロス電工は、地域ごとの偏りなくどの拠点でも均等に利用できる点と、日常的に使いやすいサービスが多い点を導入の決め手としました。実際に社員からは「映画やカフェチケットなど、選べるコンテンツが増えて嬉しい」「レジャー施設の割引をよく利用するようになり、以前と比べて家族の娯楽費が抑えられた」といった声が寄せられています。
導入当初は「登録や利用の仕方が面倒」という声もありましたが、紙媒体での周知や定期的なキャンペーンによってハードルを下げた結果、登録率9割を超える水準まで浸透しました。
『ベネフィット・ステーション』の導入効果を
もっと詳しく>>
7位:レジャー・映画割引

⑱スノボブランドならではの割引
スノーボード用品製造会社のバートンジャパン合同会社では、従業員に対する割引制度が充実しています。
▼『リフトチケット割引』とは
スキー場のリフト券代への一部補助金制度です。プライベートでもスキー場へ遊びに行く従業員が多いことから考案されました。
▼ここがユニーク!
自社製品の割引購入はメジャーな福利厚生ですが、自社の商品をプライベートでも使用する「機会」をも提供する切り口は稀でしょう。
従業員は自社製品を試しながら、生活費を圧迫することなくプライベートを充実させることができます。
※詳細:バートンジャパン合同会社 採用情報
https://jp.burton.com/ja-jp/pages/careers
⑲従業員のみのパーク解放
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーを運営する株式会社オリエンタルランドでは、テーマパークで働く準社員・出演者・社員に向けた独自のイベントや特典が用意されています。
▼『サンクスデー』『パークチケット割引』『ディズニーホテル割引』とは
「サンクスデー」は、閉園後のパークを貸し切り、日頃の感謝の気持ちを込めて役員・社員が準社員・出演者をおもてなしするキャスト限定のイベントです。
あわせて、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのパスポートを従業員割引価格で購入できる「パークチケット割引」、ディズニーホテルやオフィシャルホテルを従業員割引価格で利用できる「ディズニーホテル・オフィシャルホテル割引」も用意されています(いずれも枚数や対象期間には一部制限があります)。
▼ここがユニーク!
テーマパークで働く従業員にとって、「パーク」は職場であると同時に憧れの場所でもあります。閉園後のパークを丸ごと貸し切って行うサンクスデーは、通常の営業日とはまったく異なる特別な体験をいつもゲストをもてなす側の従業員に提供しています。
パークチケットやホテルの割引と組み合わせることで従業員が自社のサービスを存分に味わえるだけでなくゲスト目線でサービスを体験する機会にもなり、日々の業務品質の向上や職場への誇りの醸成にもつながる、テーマパーク運営企業ならではの福利厚生と言えるでしょう。
※詳細:キャスティングライン(福利厚生・特典)
https://www.castingline.net/benefit/#benefit
⑳映画はもちろん、趣味・娯楽に使える特典
全国でシネマコンプレックスを展開するTOHOシネマズ株式会社では、従業員のライフスタイルに寄り添う選択型の福利厚生制度「カフェテリアプラン」を導入しています。
▼『カフェテリアプラン』とは
会社が付与したポイントを使い、あらかじめ用意されたメニューの中から従業員自身が好きな福利厚生を選べる制度です。
TOHOシネマズ株式会社では、休日休暇をより充実した時間にしてもらうため、毎年3万6千円相当のポイントを従業員に支給しています。ポイントは、映画鑑賞券・リゾート&トラベル・レジャー&エンターテインメント・リラクゼーション・ヘルスケア・書籍購入補助・カタログギフト・スポーツ・育児&教育・学習&資格制度などの多岐にわたるメニューから自由に選んで活用できます。
▼ここがユニーク!
映画館の運営会社でありながら自社サービスである映画鑑賞券だけに補助を絞らず、旅行や育児支援、資格取得まで含めた幅広いメニューをポイント制で用意して従業員自身に使い道を委ねている点がユニークです。
独身の社員は趣味やレジャーに、子育て中の社員は育児・教育関連のメニューにポイントを充てるといった具合に、年代やライフステージの異なる従業員が、それぞれのニーズに合わせて公平に恩恵を受けられる、満足度の高い設計になっています。
※詳細:TOHOシネマズ株式会社 採用情報(待遇・福利厚生/手当)
https://www.tohocinemas.co.jp/recruit/environment/
8位:リモートワーク支援

㉑場所も時間も選択可
インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社は、従業員の仕事へのモチベーションを高める包括的で手厚いサポートを用意しています。
▼『さぶりこ(SaBuLiCo)ワーク/キャリア』とは
さぶりことは「Sakura Business and Life Co-Creation」の略(SaBuLiCo)。中でも、従業員の自由な働き方をサポートしている以下の制度が人気を集めています。
・フレックス:その日の勤務時間を10分単位でスライドできる制度です。
・リモート前提の働き方:場所に縛られず、どこでも活躍できる環境づくりを推進するため、
業務フローも出社を前提としない形に再構築されており、多くの社員がオフィスから離れた地域からも勤務しています。
▼ここがユニーク!
勤務時間を短時間(10分)ごとに決めることができ、働く場所にもとらわれない自由さが魅力的な施策です。
配偶者や子ども、要介護の親族などがいる場合は急な対応に追われる可能性もあり、日々のスケジュールを固定化させることが難しいでしょう。しかしこの制度なら、休憩時間も含め、自分だけの働き方を確立できます。
※詳細:さくらインターネット株式会社(働く環境)
https://www.sakura.ad.jp/corporate/corp/work-environment/
https://www.sakura.ad.jp/recruit/culture/
㉒高級イスをプレゼント
スマートフォン向けゲームアプリの企画・開発を手がけてきた株式会社グラニでは、デスクワークが中心となる従業員の作業環境を後押しするユニークな制度を用意しています。
▼『マイチェア制度』とは
入社3カ月を迎えた社員が毎日使用する椅子をチェアコンシェルジュと一緒に選び、購入できる制度です(購入費用の上限は20万円)。
▼ここがユニーク!
パソコンなどのデジタル機器の支給はよくある福利厚生ですが、身体に直接触れる「椅子」を専門家のアドバイスを受けながら個人の体格や好みに合わせて選べる制度は稀です。
長時間のデスクワークが続くクリエイターやエンジニアにとって、身体への負担軽減と集中力の維持に直結する実用性の高い制度と言えるでしょう。
※詳細:株式会社グラニ(福利厚生・制度)
http://grani.jp/recruit/system
㉓100人100通りのマッチング
クラウドサービスの開発、販売などを行うサイボウズ株式会社では、従来よりもさらに自由度を増した働き方が推進されています。
▼『働き方マッチング』とは
2018年4月よりスタートした『働き方宣言制度』を前身とし、2024年8月に名称を刷新した制度。従業員一人ひとりが「自身の働き方」を自由に宣言するだけでなく、業務内容や報酬もあわせてチームとの対話ですり合わせていく仕組みです。
▼ここがユニーク!
時短や在宅といった働き方を決まった選択肢の中から「選ぶ」のはなく、100%自己流にカスタマイズして「宣言」する点が斬新です。
以前は労働時間とオフィスの滞在時間の長短で分けた9種類の働き方から選択可能としていましたが、すべての従業員のニーズには応えきれませんでした。当初の「100人いたら100通りの働き方」というメッセージは、個人の希望を尊重しつつチームの生産性とメンバーの幸福の両立を目指すという同社の方針をより正確に伝えるため、2024年8月に「100人100通りのマッチング」という表現へと改められています。
※詳細:
サイボウズ株式会社(採用情報・働く環境)
https://cybozu.co.jp/recruit/workplace/benefit/
サイボウズの舞台裏「サイボウズ『100人100通りの働き方』から『100人100通りのマッチング』へ」(2024年8月22日)
https://cybozu.backstage.cybozu.co.jp/n/nbed016b6a224
9位:子育て支援

㉔子沢山を応援!3人目は300万円支給
▼『出産子育て支援金』とは
1子・2子の出産時にはそれぞれ30万円、3子目以降にはそれぞれ300万円が支給される制度です。
▼ここがユニーク!
キャリアが中断されてしまうことへの不安に加え、教育費や生活費といった将来への金銭的な不安から第2子・第3子の出産に踏み切れない社員は少なくありません。1子・2子でそれぞれ30万円、3子目以降には300万円という手厚い支援金は子育てにかかる金銭的な負担を和らげるとともに、子どもの誕生を喜びその成長を見守っていくという会社の想いを示すものでもあります。
今はまだ出産の予定がない社員にとっても、こうした支援があるというだけで将来への安心感につながるうえ、子育てを本気で応援するという企業姿勢を社内外に明確に伝えるメッセージにもなり、女性社員の就労環境や人材採用の観点でも大きな魅力となるでしょう。
※詳細:株式会社バンダイ・株式会社BANDAI SPIRITS 採用情報(結婚&子育て)
https://www.bandai.co.jp/recruit/grad/company/life/
㉕認可外でも安心の保育費補助
フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリでは、従業員が安心して出産や育児に専念できる環境を支援する取り組みが充実しています。
▼『認可外保育園の保育料補助』とは
従業員の子どもが認可保育園に入れず認可外保育園に入園することになった場合、保育料の差額分を1カ月あたり10万円を上限に会社が補助する制度です。
従業員がおもいきり働ける環境づくりを目指した人事制度「merci box」において、2016年の「産休・育休中の給与の100%保障」に続き、2017年から導入されました。
▼ここがユニーク!
所得により変動しますが、認可保育園の月謝は平均2万円、認可外保育園の月謝は平均10万円程かかります。差額の8万円は、従業員にとって決して軽い負担ではありません。そんな子育てをしている従業員の「認可保育園に入れなかったらどうしよう」「今の給料では厳しくなるかも」といった心理的・経済的な負担を軽減してくれます。シンプルですが革新的なアイディアと言えるでしょう。
また産休や育休を経て復職した従業員に対しては復職一時金を支給し、継続的なキャリア形成のサポートをしています。さらに、子どもが病気になった際に病児保育施設やベビーシッターを利用した場合の保育料(1時間あたり1,500円を上限)や復職から子どもが1歳になるまでの期間の保育費用(1カ月あたり10万円を上限)も補助しており、子どもの成長段階や突発的な事情に応じたきめ細やかなサポート体制が整っています。
※詳細:株式会社メルカリ(福利厚生)
https://careers.mercari.com/benefits/
㉖『世界一』を目指す社内託児所
インターネットインフラ、インターネット広告・メディア事業などを牽引するGMOインターネットグループ株式会社は、「世界一の人財が集い成長する場」を目指して福利厚生制度を拡充しています。
▼『キッズルーム「GMO Bears」』とは
「愛と笑顔」「信頼と思いやり」「遊びとIT」をモットーにした社内託児所で、生後57日目以降から預け入れができます。
子どもたちがのびのびと過ごせる環境を保育士たちがサポートし、「世界一の託児所」を目指しています。
▼ここがユニーク!
子育てをしながら働く従業員にとって、保育園の送り迎えや毎朝の準備、ラッシュ時の荷物運びは本業以前に体力を持っていかれる重作業。かといって子連れ出勤で職場に迷惑をかけたくはないし、働いている間の子どもの様子も気になる…といった具合にさまざまな悩みを抱えています。GMO Bearsはそうした悩みを一気に払拭してくれる、従業員に寄り添った優しい制度です。
働くパパママが安心して子どもと一緒に出勤できるよう、タオル・おむつなどのかさばるものはすべてGMO Bearsが完備。お昼ごはんも月齢に合わせた食事が用意され、各種イベントも開催されています。保育士数が多く、きめ細やかなケアをしてくれるのも魅力のひとつ。もちろん、お昼休みに子どもの様子を見に訪れることもできます。GMO Bears公式サイトで毎日の活動内容を詳細に知ることができるのも、安心できるポイントです。
※詳細:
GMOインターネットグループ株式会社 新卒採用(働く環境・福利厚生)
https://recruit.group.gmo/welfare/
GMO Bears公式ブログ
http://gmobears.jugem.jp/
10位:宿泊補助

㉗憧れの宿泊施設が割引に
全国各地で「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO」「BEB」など多彩なブランドのホテル・リゾートを運営する株式会社星野リゾートでは、従業員が自社のサービスを直接体験できる制度を整えています。
▼『全国の星野リゾート施設利用割引制度』とは
全国に展開する星野リゾートの宿泊施設を、従業員が割引価格で利用できる制度です。
▼ここがユニーク!
宿泊業界において自社施設の社員割引制度自体は珍しくありませんが、コンセプトの異なる複数ブランドを全国各地に展開する星野リゾートでは、割引の対象となる施設のバリエーションが豊富な点が特徴です。
従業員自身が実際に宿泊して接客やおもてなしの工夫を利用者目線で体感できる福利厚生は、プライベートの充実だけでなく日々の業務の質を高めるヒントにもつながるでしょう。
※詳細:株式会社星野リゾート 採用情報(募集要項)
https://hoshinoresorts.com/jp/recruit/job-description/
㉘家族で楽しめるツアー
東京・神奈川の定期観光バスをはじめ、募集型企画旅行や修学旅行などの貸切バス運行、東京都交通局からの路線バス受託事業などを手がける株式会社はとバスは、「おもてなしの心」を大切にしたバス旅を1948年の設立以来提供し続けています。
社員の定着と会社への愛着を高めるため、福利厚生の充実にも力を入れています。
▼『ファミリーサマーチケット』と『ベネフィット・ステーション』とは
「ファミリーサマーチケット」は、毎年8~9月に社員へ配布される自社の企画旅行や定期観光を家族で楽しめる招待券です。コースによっては複数名が無料で乗車でき、毎年9割以上が消化される人気の制度です。
あわせて、こうした利用時期が限られる制度を補う形で、年間を通じていつでも公平に利用できる福利厚生として「ベネフィット・ステーション」も導入しています。
▼ここがユニーク!
普段は自社の商品に直接触れる機会が少ない管理部門の社員や路線バスの運転士とその家族にとっても、ファミリーサマーチケットは自社の商品を深く知り、会社への愛着を育むきっかけになっています。実際にバスガイドとして働く社員からは「入社以来毎年両親を招待し、自分が案内するバスに乗ってもらっている。はとバスにいるからこそできる親孝行」という声も寄せられています。
ベネフィット・ステーションについては、毎年付与される5,000ポイントがログインのきっかけとなり、利用率は60%という高い水準を維持しています。
11位:フレックス制度

㉙コアタイムなしの「完全なフレックス」
モバイルゲームやスポーツ、ヘルスケアなど幅広い事業を展開する株式会社DeNAでは、2023年4月に正社員の勤務制度を「スーパーフレックスタイム制度」へと刷新しました。
▼『スーパーフレックスタイム制度』とは
コアタイムを設けず、社員一人ひとりが自分のライフスタイルに合わせて働く時間を決められる制度です。平日の勤務時間を土日に振り替えることや、勤務の合間に私用で離席する「中抜け」も認められています。
チームとしての連携を保つため、平日11時~14時は「勤務推奨時間」に設定されています。
▼ここがユニーク!
従来は「裁量労働制」と「コアタイムのあるフレックス制度」の2つが混在して運用されていましたが、部署を横断して業務を掛け持ちできる「クロスジョブ制度」や上長の承認なく異動できる「シェイクハンズ制度」といった同社独自のキャリア支援制度の活用が広がる中で、勤怠管理や給与計算が複雑化するという課題が生じていました。
スーパーフレックスタイムへの一本化は、管理や計算の複雑さを解消すると同時に、通院や育児、介護といった多様な事情を抱える社員がそれぞれのライフステージに合わせて柔軟に働けるようにするための制度改定です。導入にあたっては全社員向けの説明動画を作成したうえで意見を募集し、約200名から寄せられた声をもとに制度を磨き上げたといいます。
※詳細:株式会社DeNA公式メディア「フルスイング」 「スーパーフレックスタイム」導入!DeNAが新たな勤務制度に舵を切った理由とは?(2023年5月30日)
https://fullswing.dena.com/archives/100014/
㉚フルフレックス&フルリモートを実現する仕組み
学習コンテンツの制作・配信、および探究学習コンテンツの制作・提供を手がける株式会社コンパスでは、時間と場所の両方に縛られない働き方を後押しする制度を整えています。
▼『フルフレックス』『フルリモート』とは
コアタイムを設けない「フルフレックス」制度では、月単位の所定労働時間(所定労働日数×8時間)に達していれば1日の労働時間を自由に決めることができます。「フルリモート」は契約形態を問わずすべてのメンバーに認められている勤務形態で、セキュリティの観点から一定の条件はあるものの、全国どこでも働ける環境を整えています。
正社員に対しては、高速インターネットやWebカメラといった通信環境、デスクや椅子などの執務環境を整えるための設備費用も補助されています。
▼ここがユニーク!
「いつ働くか」だけでなく「どこで働くか」まで社員自身が選べる点がユニークです。コアタイムのないフルフレックスと、勤務地を問わないフルリモートを掛け合わせることで、地方に居住しながら働き続けたり、日々の家庭の事情に合わせて勤務時間を柔軟に調整したりと、個々のライフスタイルに寄り添った働き方が可能になります。
単に制度を用意するだけでなく、快適なリモート環境を整えるための設備費用まで補助している点にも、社員が力を発揮しやすい環境づくりへのこだわりがうかがえます。
※詳細:株式会社コンパス 採用サイト(働く環境)
https://careers.qubena.com/workstyle/
㉛子育てに合わせて勤務時間を調整
沖縄県内でau(KDDI)ブランドの携帯電話サービスなどを提供する沖縄セルラー電話株式会社では、社員のライフステージの変化に寄り添う人事制度を整えています。
▼『フレックスタイム制度』とは
コアタイム10時~15時、フレキシブルタイム7時~10時および15時~20時の範囲で、始業・終業の時刻を社員自身が調整できる制度です(試用期間中は適用外)。
▼ここがユニーク!
始業・終業の時間を柔軟に調整できるこの制度は、保育園の送り迎えや子どもの体調変化など、家庭の事情に合わせて働き方を整えたい社員にとって心強い仕組みです。
同社ではこのほか、月10日以内の範囲でテレワークを組み合わせられる勤務ガイドラインも整備しており(1回あたり200円のテレワーク手当あり)、働く場所と時間の両面から子育てをはじめとするライフイベントに対応しやすい環境づくりが進められています。
※詳細:沖縄セルラー電話株式会社 採用サイト(人事規程)
https://okinawa-cellular.com/culture/welfare/
12位:学び・資格取得支援

㉜学問の神さまにあやかった制度
通信インフラの提供やクラウド事業などを手がけるフリービット株式会社では、社員の「学び」を推奨する社風のもと、ユニークな名称の書籍購入補助制度を整えています。
▼『道真公の愛』とは
書籍を購入した社員に対し、購入代金の半額(月1万円を上限)を会社が補助する制度です。
学問の神様として知られる菅原道真公にあやかり、学び続ける社員に「愛」が授けられるようにとの願いを込めて名付けられました。
▼ここがユニーク!
書籍購入補助という制度自体は多くの企業に見られますが、学問の神様の名を冠することで、単なる金銭的支援以上に「応援されている実感」を社員に与えている点がユニークです。
月々の上限はあるものの継続的に活用できる設計になっているため、日々の業務に直結する専門書から視野を広げる教養書まで、幅広いジャンルの読書を通じて自己研鑽を積み重ねたい社員にとって心強い後押しとなるでしょう。
※詳細:フリービット株式会社 採用情報(事業内容・福利厚生)
https://freebit.com/recruit/newgrad/about/
㉝社員企画の勉強会を支援
ビジネスチャットツール「Chatwork」の提供などを手がける株式会社kubellは、2024年7月にChatwork株式会社から現在の社名へと変更。社員の主体的な学びを後押しする複数の支援制度を整えています。
▼『社内勉強会開催支援制度』とは
業務にまつわる技術やスキルをテーマに社員自らが企画する勉強会を後押しする制度で、講師役を担う開催者と参加するメンバーの双方に奨励金が支給されます。
▼ここがユニーク!
社内勉強会というと開催する側だけが労力を負担しがちですが、この制度では参加する側と同じように企画・運営を担う開催者にも報いる設計になっている点がユニークです。
学びを発信する人と受け取る人の双方にインセンティブを用意することで、現場の知見が組織全体で循環しやすくなります。
※詳細:株式会社kubell 採用サイト(福利厚生)
https://career.kubell.com/benefit/
㉞企業内に大学を開校
株式会社オカムラは、スチール家具から医療機器まで人々の暮らしや仕事を支えるさまざまな製品・設備の設計・製造・販売を手がけ、「人が活きる社会の実現」をパーパスに掲げています。
▼『オカムラユニバーシティ(オカユニ)』とは
2020年に始まり今年で6年目を迎える企業内大学で、毎年下期に開校されています。
「オカムラベーシック講座」(今期18講座)、「他流試合講座」(全136講座)、「TEAM e-Learning」(30,000本以上のコンテンツからチームで学ぶ)という3つの学び方が用意されています。
▼ここがユニーク!
会社が用意した研修を一方的に受けさせるのではなく、学ぶテーマも学び方も社員自身が選び取れる設計になっている点がユニークです。
2024年度には延べ550名を超える社員が受講し、92.2%が「今後のキャリアに活かせる」と回答しています。
※詳細:キャリア実現への第一歩を!企業内大学「オカムラユニバーシティ」開校|株式会社オカムラ(2025年9月12日)
https://live.okamura.co.jp/post/id191
13位:ジム・健康支援

㉟歩くほどお得!な福利厚生
「結婚を、もっと幸せにしよう。」を経営理念に掲げる株式会社ウエディングパークは、サイバーエージェントグループの一員として結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」をはじめとするウエディング領域の専門メディア運営と、業界向けデジタルマーケティング支援を手がけています。
新卒社員が自ら制度を提案する社内コンテスト「せどつく」を毎年開催するなど、社員の声を積極的に取り入れる文化が根付いています。
▼『歩いてQ(キュー)』とは
コロナ禍の在宅勤務や外出自粛による運動不足の解消とメンタルヘルス向上を目的に導入された制度。厚生労働省が示す1日の目標歩数(男性9,200歩・女性8,300歩)を目安に毎月の歩数目標の達成度に応じてポイントが付与され、四半期(Q)ごとに健康促進につながる商品が贈呈されます。
歩く習慣づけのため、1カ月109,109歩(1日約3,650歩、「テクテク」の語呂合わせ)というビギナー目標も用意されています。制度名の「Q」には、四半期を意味する「Quarter」、生活の質を意味する「Quality」、目標歩数の目安である「9,000歩」の「9」という3つの意味が込められています。
▼ここがユニーク!
最速でビギナー目標を達成した社員に贈られる「ちょっぱや(超早)ポイント」や、四半期の達成率トップ3を称える「あっぱれ賞」など、ゲーム感覚で楽しく継続できる仕掛けが随所に盛り込まれている点がユニークです。社内SNS上で歩数の進捗や獲得した商品を共有し合う文化も生まれており、在宅勤務が中心の環境でも社員同士がゆるやかにつながりながら健康づくりに取り組めます。
もともとは2020年入社の新卒社員が「せどつく」で提案したアイディアが原点であり、社員自身の発想が全社的な制度へと育った好例と言えるでしょう。
※詳細:
株式会社ウエディングパーク 社内制度・人事制度
https://speakerdeck.com/weddingpark/zhu-shi-hui-she-uedeingupakuhui-she-shao-jie-zi-liao-weddingpark-introduction?slide=23
株式会社ウエディングパーク「在宅勤務や外出自粛による社員の運動不足を解消!新入社員のアイディアから生まれた新制度『歩いてQ(キュー)』を発表」(2021年6月7日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000246.000019494.html
㊱イイ身体になると報奨金支給
戦略プランニングからPR・メディア・デジタル・SNS・スポーツ・IPまで幅広い手法でブランドや企業の魅力を発信する株式会社サニーサイドアップグループでは、「32 Benefits」と名付けた32種類の福利厚生制度を整えています。
▼『目指せ!A身体』制度とは
年に一度の健康診断で総合判定「A」を獲得した社員に32,000円の健康ボーナスを支給する制度です。基準値を満たせなかった社員も、翌年の健診で基準値をクリアすれば10,000円を受け取ることができます。
あわせて、提携するジムを1回1,000円で利用できる特典も用意されています。
▼ここがユニーク!
健康な社員への「ご褒美」だけでなく、これから改善を目指す社員にも金銭的なインセンティブを用意している点がユニーク。健診結果を賞与に反映させることで、社員一人ひとりが自分の体調管理を「自分の得になること」として意識しやすくなります。
割安なジム利用の特典と組み合わせることで、目標達成に向けた具体的な行動のきっかけまでセットで提供している点も、健康経営を実践レベルまで落とし込んだ工夫と言えるでしょう。
※詳細:株式会社サニーサイドアップグループ「32 Benefits」
https://www.ssu.co.jp/corporate/32rule/
㊲バナナ食べ放題で健康を支援
『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』『白猫プロジェクト』などのモバイルゲームをはじめ、PC・コンシューマーゲームやXR、Web3など幅広いエンターテインメント事業を展開する株式会社コロプラでは、従業員が安心して長く働き続けられる環境づくりに力を入れています。
▼『無限バナナ』とは
オフィスに食べ放題のバナナコーナーを設置し、出社した従業員がいつでも自由にバナナを食べられる福利厚生です。栄養価の高いバナナを提供することで、従業員の健康促進を図ることを目的としています。
▼ここがユニーク!
特別な設備や大きな予算をかけずとも、栄養価の高いバナナを常備するだけというシンプルな発想で健康支援を実現している点がユニークです。
小腹が空いたときについ甘いお菓子に手が伸びてしまいがちなオフィス環境の中、手軽につまめる果物の選択肢が常にあれば、日々の小さな健康習慣の後押しになるでしょう。
※詳細:株式会社コロプラ 採用情報(福利厚生)
https://colopl.co.jp/recruit/welfare/welfare/
14位:介護支援

㊳介護サービス利用費を負担
ゴールドマン・サックス証券株式会社では、社員のキャリア形成だけでなく心身の健康管理やプライベートの充実にも配慮した福利厚生を整えています。
▼『介護サービス』とは
介護が必要な家族1名につき、年間100時間を上限に介護サービスの利用費用を会社が負担する制度です。
▼ここがユニーク!
フィットネスセンターや人間ドック補助、24時間対応のカウンセリングなど心身の健康を支える制度が並ぶ中、家族の介護という個人的な負担にまで直接支援の手を伸ばしている点がユニークです。
仕事を続けながら介護に向き合う社員にとって介護サービスの利用費用は決して小さくないため、年間100時間分の費用負担は具体的で心強い支えとなるでしょう。
※詳細:ゴールドマン・サックス証券株式会社 採用情報(ウェルネスプログラム)
https://www.goldmansachs.com/japan/careers/students/benefits/wellness-program
㊴介護離職を防ぐ制度
株式会社ファーストリテイリングが運営する「GU(ジーユー)」では、地域正社員を対象に、家族の介護と仕事の両立を支える制度を整えています。
▼『介護短時間勤務制度』とは
要介護状態の家族を介護する社員が、介護を必要とする家族1人につき最大3年間、1日8時間の所定労働時間から最大2時間短縮して勤務できる制度です(短縮した時間分の賃金は給与から減額されます)。
▼ここがユニーク!
法定の介護短時間勤務制度は利用できる期間に一定の制限がありますが、GUでは最大3年間という長期にわたって勤務時間を短縮できる点が特徴です。
介護は先の見通しが立ちにくく、数カ月では終わらないケースも少なくありません。腰を据えて介護と仕事を両立できるこの制度は、突然の家族の介護に直面した店舗スタッフにとって安心して働き続けられる支えとなるでしょう。
※詳細:株式会社ファーストリテイリング GU地域正社員 求人情報(福利厚生)
https://www.fastretailing.com/employment/ja/gu/jp/career/regional/welfare/
㊵隠れた出費「交通費」に着目
大手ハウスメーカーの大和ハウス工業株式会社は、従業員のライフステージに合わせた福利厚生で注目を集めています。
▼『親孝行支援補助金』とは
遠方にいる要介護状態の親の介護に関わる理由で帰省する際の交通費相当額として、帰省距離に応じて支給される制度です(年4回まで、転勤を伴う全国社員のみ適用)。
▼ここがユニーク!
遠距離介護する従業員にとって交通費は生活費の大きな足かせとなり、最悪の場合は退職して実家に戻ってしまうことも考えられます。従業員の家族形態に応じた柔軟な働き方をサポートする同制度は、そんな社会課題を解決する先駆的な福利厚生制度と言えるでしょう。高齢化の進行とともに対象者は増え続け、多くの企業が同様の制度を始めることになると予想されるからです。
なお、同社では介護状態にある家族のための介護休業(無期限)に加えて配偶者や子も対象にした『家族の看護休暇』(年5日)や、子が小学校3年生になるまで利用できる出産・育児短時間勤務制度など、かゆいところに手が届く制度も充実しています。
※詳細:大和ハウス工業株式会社 採用情報(福利厚生)
https://www.daiwahouse.co.jp/recruit/welfare/
15位:副業支援

㊶『専業禁止』大胆方針のパラレルワーク支援
オンラインショッピング事業や専門家マッチング事業など、複数の事業を手がける株式会社エンファクトリーでは、終身雇用の保証性が揺らいでいる今の時代を見据えた制度を推進しています。
▼『パラレルワーク制度』とは
従業員に、本業以外の事業に関わることを推進した「副業歓迎」の新しい制度です。
「収入の複線化」ではなく、自身が主体的に関与する事業を複数持つ「掛け持ち体制」を指します。
▼ここがユニーク!
人生やキャリアを自分自身でデザインする必要がある時代にのり、「副業禁止」の正反対である「専業禁止」を挙げた点が、勇気ある先駆的な取り組みと言えるでしょう。ただ従業員を野放しにするのではなく、数ヵ月に一回の報告会で事業内容や収入をオープンにすることで、本業をおろそかにしない風通しの良い風土を守っています。
また、退職もしくは独立する従業員に対しては退職後も協業したり情報交換したりと関係を断つことなく助け合える「フェロー」を選ぶことで、事業パートナー的な存在としての関係性を構築しています。
※詳細:
株式会社エンファクトリー(パラレルワーク)
https://enfactory.co.jp/parallelwork
株式会社エンファクトリー(人材理念)
https://enfactory.co.jp/human
㊷日本を活性化させる業務委託推進
株式会社タニタは、体組成計やヘルスメーターをはじめとする家庭用・業務用計量器の設計・製造・販売を手がけています。
▼『日本活性化プロジェクト』とは
希望する社員が退職して個人事業主(フリーランス)となり、雇用契約から業務委託契約に切り替えることで、自らの仕事内容や働き方をデザインしながら主体的に働ける制度です。
報酬面でも成果に報いることを目的として2017年にスタートし、今年で8年目を迎えています。
▼ここがユニーク!
個人事業主として独立することで、部署の垣根を越えた業務への参加や勤務地にとらわれない働き方が可能になる点がユニークです。実際に、開発部に所属しながら長野県へ移住し、地方から生体データの解析や新商品の企画に携わる社員も生まれています。
「自分はどこでもやっていける」という自信をつけることが、社員のプロ意識やマネジメント能力を高めることにもつながっているといいます。
※詳細:
株式会社タニタ「日本活性化プロジェクト」についてのお知らせ(2024年7月4日)
https://www.tanita.co.jp/news/2024/0704/19238/
タニタの働き方~case5 移住先から新商品・サービスを多く開発~
https://www.tanita.co.jp/magazine/special-feature/5345/
㊸挑戦を力強く後押し
医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売を手がけるロート製薬株式会社では、「社員の自立と社会への貢献で世の中を健康にする」という考え方のもと、社員一人ひとりの自律的な成長を後押しする「個人と会社の共成長」を目指しています。
▼『社外チャレンジワーク(複業)』『社内ダブルジョブ(兼務)』『明日ニハ』とは
2016年4月に開始された「社外チャレンジワーク」は会社の枠を超えて他社や団体で働くことを認める複業制度で、社内では得がたい経験を本業にも還元することを目的としています。
同じく2016年に開始された「社内ダブルジョブ」は、就業時間内に部門の枠を超えて他部署の仕事にも挑戦できる兼務制度で、2025年3月時点で207名の社員が活用しています。
さらに2020年には、社会課題に向き合う事業で社内起業に挑戦できるプロジェクト「明日ニハ」がスタートし、社内クラウドファンディングと会社からの出資を受けて事業化を進める仕組みとして、2024年5月時点で8社が設立されています。
▼ここがユニーク!
複業・兼務・社内起業という3つの異なる「挑戦の形」を同時に用意し、社員が自分の志やキャリアに合った手段を選べる点がユニークです。
「社外チャレンジワーク」自体が有志社員の発案から生まれ、「明日ニハ」もその実践者の発案から誕生したという経緯があり、制度そのものが社員の挑戦から育ってきたことが「個人と会社の共成長」という同社の方針を体現していると言えるでしょう。
※詳細:ロート製薬株式会社「多様な働き方を追求し更なるウェルビーイングを目指す ロートの働き方リアルレポート2024」(2024年6月13日)
https://www.rohto.co.jp/news/release/2024/0613_01/
16位:カフェ補助

㊹コーヒーもビールも飲み放題
海外の先進的なマーケティングテクノロジーツールの販売・サポートを手がける株式会社ギャプライズでは、コロナ禍を経て「仕事にオーナーシップを持ち、自分事化していく」ためのワークスタイル改革を進め、社員が快適に働ける環境づくりに力を入れています。
▼『ドリンク・ビール飲み放題』とは
WeWork内のオフィスで、いつでも淹れたてのコーヒーやお茶が飲める制度です。さらに16時以降はビールも飲み放題となります。
▼ここがユニーク!
コーヒーやお茶といったノンアルコール飲料の無償提供自体は珍しくありませんが、16時という比較的早い時間からビールも解禁される点がユニークです。
残業をしにくく早く帰る文化が根付いている同社では、退勤前のひとときに一杯楽しみながら他部署のメンバーとも自然に会話が生まれる、フラットなコミュニケーションを後押しする仕掛けとなっています。
※詳細:株式会社ギャプライズ 採用情報(制度・環境)
https://www.gaprise.com/recruitsystem
㊺社員の交流活性化にもつながるスペース
ネットショップ作成サービス「BASE」の企画・開発・運営を手がけるBASE株式会社では、社員が自分らしく働ける環境づくりの一環として、社内コミュニケーションの活性化を目的とした制度を整えています。
▼『フリードリンク制度』とは
毎日19時過ぎに解禁され、退勤後に社員が自由にドリンクを手に取れる制度です。紙パックのフルーツジュースや野菜ジュースに加えてビールなどのお酒も用意されており、全社定例にも使われるスペース「ALL BASE」で一息つくことができます。
▼ここがユニーク!
「社内コミュニケーションをさらに活性化したい」という思いから生まれたこの制度は社員からの評判も上々で、夜になるとメンバーが自然と冷蔵庫の周りに集まり、お酒を選びながら談笑する光景が見られるといいます。
ドリンクの補充は社長室のメンバーが担当しており、「トマトジュースを追加してほしい」「ハイボールが飲みたい」といった社員のリクエストを取り入れながら運用されている点も、社員の声を大切にする同社らしい特徴と言えるでしょう。
※詳細:BASE株式会社(フリードリンク制度)
https://basebook.binc.jp/entry/2019/04/29/100000
17位:サブスク補助

㊻毎月の手当てでインプットを応援
音楽・教養・文芸・スポーツ・映画・娯楽など各種オーディオ・ビジュアルソフトやデジタルコンテンツの企画・制作・販売、コンサート・イベント企画制作などを手がける株式会社ポニーキャニオンでは、デジタル領域における社員のスキル向上を目的としたユニークな手当を導入しています。
▼『デジタルサービス利用手当』とは
エンタメに関わるサブスクリプションなどの有料デジタルサービスの利用料として、2021年12月より従業員一人あたり毎月3,000円を支給している制度です。
対象となるサービスは、音楽配信・映像配信に加えてゲームや電子書籍・モバイルファンクラブ・オンラインサロンなど幅広いデジタルサービスが含まれます。
▼ここがユニーク!
社内研修や座学だけに頼るのではなく、「使う」「学ぶ」「知る」「活用する」という4つの指針のもと、社員自身が実際にデジタルサービスを利用し体験することそのものを後押ししている点がユニークです。
日々さまざまな配信サービスやオンラインコミュニティに触れることで、ユーザー視点でのサービス理解やトレンド予測力が自然と養われます。エンタメ市場のデジタルシフトが進む中、社員個人のインプットを支援しながら総合エンタメ企業としてのコンテンツ企画・制作にも還元していく仕組みと言えるでしょう。
※詳細:株式会社ポニーキャニオン「ポニーキャニオン、従業員のデジタルスキルアップ支援策として『デジタルサービス利用手当』を実施」(2021年12月6日)
https://news.ponycanyon.co.jp/2021/12/63597
㊼動画サブスクで余暇を充実
子ども向けの体験教室やダンス教室の運営、子ども向けプロテインの販売を通じて子どもの笑顔で家族の時間を豊かにすることを目指すキッズモブ株式会社では、社員の私生活の充実を後押しする福利厚生を整えています。
▼『ベネフィット・ステーション』と『Netflix得々プラン』とは
個人のニーズに幅広く対応できる総合福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」の中でもユニークなプランとして注目されている、動画配信サービスNetflixが福利厚生として視聴できる「Netflix得々プラン」を導入しています。役職や勤続年数に関わらず、全社員がNetflixを見放題で利用できます。
▼ここがユニーク!
「仕事の時間だけでなく、仕事以外の生活も大切にしてほしい」という考えのもと、給与や手当の上乗せではなく、動画配信サービスというプライベートな余暇の充実そのものを福利厚生として提供している点がユニークです。オフの時間でしっかりとリフレッシュしながらさまざまなコンテンツに触れることは社員一人ひとりの知見を広げる機会にもなり、そこから得た新たな視点が日々の仕事にも良い影響を与えることが期待されています。
18位:美容補助

㊽在籍年数に応じて手当が増加
人材ソリューション事業やSNS事業、マーケティング事業、クリエイティブ事業を手がける株式会社リソースクリエイションでは、SNSを活用した採用支援サービス「エアリク(Air Riku)」なども展開。社員の声に耳を傾け、安心して働ける環境づくりに力を入れています。
▼『美容手当』とは
美容整形・ホワイトニング・脱毛・美容院などの費用を、在籍年数に応じて年最大20万円まで会社が支給する制度です。
▼ここがユニーク!
身だしなみや美容にかかる費用は日々のケアから専門的な施術まで幅広く、個人の負担になりやすい出費のひとつです。在籍年数に応じて支給の枠が定められているため、長く働き続けることが自己投資の後押しにもつながる仕組みとなっています。
美容整形やホワイトニング、脱毛といった幅広い項目が対象に含まれている点も、社員の志向に寄り添った制度と言えるでしょう。
※詳細:株式会社リソースクリエイション 採用情報(福利厚生)
https://en-gage.net/rc-group/
㊾美を作る従業員の美を支える
化粧品・健康食品の製造・販売、ボディファッション・アパレルの企画・販売等を手がける株式会社ポーラでは、多様な人材が個性を生かし高め合う取り組みの一環として、従業員の心身のケアを支援する施設を社内に設けています。
▼『リフレッシュルーム「RAPPORT(ら・ぽーる)」』とは
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得したヘルスキーパー(企業内理療師)によるマッサージを受けられる社内施設。従業員の健康管理や、疲労の根本改善・疲労回復による作業効率の向上を目的としています。
最近では、自宅でできる簡単なストレッチ法をまとめた動画の全社配信も行っています。
▼ここがユニーク!
外部のマッサージ店を利用すると予約や移動の手間がかかりますが、国家資格を持つ専門家による施術を社内で受けられる福利厚生なら、隙間時間に気軽に利用できる点がユニークです。
美と健康を届ける事業を営む同社がその担い手である従業員自身の心身のケアにも真剣に向き合っている姿勢が、この制度に表れていると言えるでしょう。
※詳細:株式会社ポーラ 採用情報(福利厚生)
https://www.pola.co.jp/about/recruit/career/about/welfare.html
19位:推し活支援

㊿ 『推し活を推す』手当
「呪術廻戦 ファントムパレード」や「真 戦国炎舞 -KIZNA-」などのスマートフォンゲームの企画・運営・配信を手がける株式会社サムザップでは、エンターテインメントを生み出す社員自身の充実を後押しする制度を整えています。
▼『休んでファイブ』『推し活手当』とは
心身のリフレッシュとさらなるチャレンジを目的に、入社3年目以上の正社員が毎年5日間取得できるリフレッシュ特別休暇が「休んでファイブ」です。
あわせて、社員それぞれの「推し」を応援する「推し活手当」という制度も用意されています。
▼ここがユニーク!
5日間というまとまった休暇は、遠方のライブやイベントへの参加などの推し活にじっくり向き合いたい社員にとって心強い味方となるでしょう。休暇に加えて「推し活手当」も用意されていることで、時間と費用の両面から社員の「好き」を応援する体制が整っている点がユニークです。
趣味や推し活への熱中は、日々のリフレッシュだけでなくエンタメを生み出す仕事における新しい発想やインプットの源泉にもなり得ます。エンターテインメントを届ける側の社員自身が思い切り「推し」を楽しめる環境をつくっているのは、業界ならではの発想と言えるでしょう。
※詳細:
株式会社サムザップ 社内制度
https://sumzap.co.jp/internal-system/
株式会社サムザップ 採用情報
https://hrmos.co/pages/sumzap/jobs/01_01_01
【番外編】その他
仲間の評価が福利厚生に
複数のインターネットメディアの情報を統合し一括して検索・応募・問い合わせができる「EXサイト」や、特定の業種・地域に特化したメディア展開などを通じて「ライフサービスプラットフォーム事業」を手がける株式会社じげんでは、「Well-doing(働きがい)」と「Well-being(心身の健康)」の両立を掲げる独自の方針のもと、社員同士のつながりを育む制度を整えています。
▼『社内通貨「GAT」』とは
お世話になった社員へ「ありがとう(ariGATo)」の気持ちを込めたメッセージとともに、社内通貨「GAT」を贈り合う制度です。
月に1回、感謝の言葉とGATを社員間で贈ることができ、貯まったGATは四半期に1度のタイミングでギフト券に交換され、受け取った社員のもとへ届けられます。
▼ここがユニーク!
評価や賞与といった会社から社員への一方向の仕組みとは異なり、社員同士が対等な立場で日々の感謝を伝え合える点がユニークです。ちょっとした手助けへのお礼や、こっそり伝えたい気持ちも形にしやすく、部署を超えた小さなコミュニケーションのきっかけになっています。
贈られたGATが実際にギフト券という形で手元に届くことも、じげん社員に長く親しまれている理由と言えるでしょう。
※詳細:株式会社じげん「じげんのカルチャー|働きがいとワークバランスを支える制度」(2024年6月3日)
https://overs.zigexn.co.jp/career/10597/
ユニークな名称のリファラル制度
国内最大級のビジネスチャット「Chatwork」を主軸にチャット経由で業務を代行するBPaaS「タクシタ」なども展開する株式会社kubellでは、採用活動においても社員同士のつながりを生かした制度を整えています。
▼『友人紹介・リファラル制度「おむすび」』とは
社員が友人や知人を紹介するリファラル採用制度です。紹介したい相手と事前に食事に行く際の食事代を会社が全額補助し、紹介した友人が実際に入社した場合は紹介した社員へ紹介ボーナスが支給されます。
「おむすび」という制度名には、おいしい食事を囲みながら仕事やキャリアについて語り合い、kubellとの“縁”を結んでほしいという願いが込められています。
▼ここがユニーク!
一般的なリファラル制度は入社が決まった段階で紹介者にボーナスを支給するにとどまりますが、この制度では声をかける前の「食事の場」そのものを会社が後押ししている点がユニークです。
気軽に誘いやすい環境が整うことで、社員は友人に無理なく会社の魅力を伝えられ、応募する側も肩肘張らずに話を聞ける関係が生まれます。採用を会社任せにせず、社員自身が「一緒に働きたい人」との縁をつむいでいく仕組みと言えるでしょう。
※詳細:株式会社kubell 採用サイト(福利厚生)
https://career.kubell.com/benefit/
出戻り歓迎!従業員のキャリアを守る
住宅リフォーム・マンションリフォームを手がける株式会社OKUTAは、従業員の復職を約束するユニークな制度を生み出しています。
▼『出戻り手形制度』『おかえり感謝支度金制度』とは
2013年7月から実施している「出戻り手形制度」は、退職後2年以内の再入社であれば退職前の役職・ポジションが復職になる制度です。
加えて2023年5月からは、勤続3年以上の社員が再入社した際に25万円または前職給与の70%を支度金として支給する「おかえり感謝支度金制度」も新設されました。
▼ここがユニーク!
人生にはさまざまなイベントがありますが、働き続けたいと思う者なら誰しもキャリアの中断が心配になるもの。退職前と同じ役職やポジションに戻れる約束は、従業員にとって喜ばしい福利厚生と言えるでしょう。
出戻り手形は、「弊社がいやでやめていくわけではない人を応援していこうという気持ち」から作られた制度。「手形」という名称からも会社が約束を守ってくれる安心感が伝わります。2023年からは再入社にともなう当面の生活費を支える「おかえり感謝支度金制度」も加わり、キャリアの継続と経済面の安心をあわせて支える体制が整いました。
※詳細:
株式会社OKUTA 採用情報(福利厚生)
https://okuta-family.com/welfare/index.html
株式会社OKUTA「OKUTA 出戻り採用の社員へ再転職支度金を支給する『おかえり感謝支度金』制度を5/1から開始!」(2023年4月29日)
https://okuta.jp/release/4200/
ユニークな制度をただ作るだけではNG!重要なのは“従業員が喜ぶ”福利厚生を導入すること
ここまで、ユニークで素晴らしい福利厚生制度を解説してきました。
この章では、福利厚生を導入する際に気をつけたい導入方法と従業員に喜ばれるための基本的な考え方についてご紹介していきます。
1)基本的な考え方「福利厚生を浸透させるのに不可欠な3つの要素」
制度の導入前に改めて確認しておきたいことがあります。それは、ユニークな福利厚生を導入する目的は、一時的な人材確保ではなく優秀な人材を定着させること、です。
「ユニークさ」ばかりを追求し、一回だけしか制度が使われない…もしくは制度が全く使われないようでは意味がありません。
大切なことは、従業員が持続的に使ってくれることです。
持続的な福利厚生制度を導入するには、まず以下の3ポイントを抑えているか考えてみましょう。
・「多くの人が使える」…従業員からの意見や希望と向き合っているか
・「いつでも使える」…従業員の利用度が高く社内制度として浸透しているか
・「高受益」…事業や業務への副次的効果にもつながっているか
なぜこの3つの要素が重要なのか、求職者のリアルな声がわかる調査から考察してみたいと思います。
以下は、総合人材サービスを提供するマンパワーグループ株式会社が20代~40代の転職経験者400名を対象に実施したアンケート結果です。「一般的な会社の福利厚生として、あったら良いと思うものは何ですか?」という問いに対し、1~3位までは以下のような結果となりました(2位・3位は同率)。
・1位「住宅手当、家賃補助」(47.8%)
・2位「食堂、食事補助」(32.3%)
・3位「人間ドックなど法定外の健康診断」(32.3%)

1位の「住宅手当、家賃補助」と2位の「食堂、食事補助」は、全ての人に不可欠な衣食住へのサポートです。住宅は毎月、食事は毎日一定のコストがかかります。このコストを企業が制度として負担してくれれば、従業員一人ひとりの家計はとても楽になるでしょう。
また、3位の「人間ドックなど法定外の健康診断」は個人で受診すれば数万円かかることもある高額な検査です。毎年一定のタイミングで確実に利用できるうえ、健康リスクの早期発見という受益の大きさから多くの従業員に支持されています。
| 項目 | 多くの人が使える | いつでも(定期的に)使える | 高受益 |
|---|---|---|---|
| 住宅手当、 家賃補助 |
◎ | ◎ | ◎ |
| 食堂、 食事補助 |
◎ | ◎ | ◎ |
| 人間ドックなど 法定外の健康診断 |
◎ | ◎ | ◎ |
この結果からも、従業員に求められる福利厚生制度には「多くの人が使える・いつでも(定期的に)使える・高い受益」の3つの要素が満たされていることが重要だとわかります。
しかし、例外もあります。例えば女性従業員の多い企業であれば出産や子育て支援の拡充が考えられますし、反対に30代以上の男性が多い企業であれば親の介護や家族支援を充実させるのが得策かもしれません。まずは社内のニーズ調査をし、従業員に支持の高い福利厚生の導入から検討しましょう。
※参照:マンパワーグループ株式会社「転職経験者の7割強が『転職の際に福利厚生を重視』と回答!あったら良いもの、転職で重視するものとは?」(2025年12月9日)
https://www.manpowergroup.jp/client/jinji/251208.html
2)0→1ではなく1→2にすることを目標とし制度を作る|ユニークさの創出には「発想の転換」が大事
これまで、従業員に喜ばれる福利厚生に欠かせない要素を説明してきました。しかし、食費や家賃の補助は企業にとってコストも工数もかかるもの。
「従業員に喜ばれる福利厚生は理解しているけれど、自社にそんな予算はない」
「圧倒的な人手不足で余裕がない」
そんな悩みを抱えた企業担当者も少なくありません。
ですが、ユニークな福利厚生制度はちょっとした発想の転換で簡単に生み出すことができます。今回ご紹介した事例で考えてみましょう。
制度の名前をユニークにする
クルーズ株式会社の特別休暇制度『ルーラ制度』は、ゲームの呪文名を踏襲することで申請者にワクワクを与えられる斬新なアイディアでした。また、株式会社OKUTAの『出戻り手形制度』は「手形」という文言を入れることで「約束を守ってもらえる安心感」が付加価値となっています。大和ハウス工業株式会社の『親孝行支援補助金』も、有給休暇取得の名称を変えることで、あたかも新しい施策のように打ち出した成功例です。
前向きなネーミングにするだけでユニークな制度になりえるうえ、利用目的が明確になるため後ろめたくて取得できなかった有給を申請する後押しにもなるでしょう。
実際、Expediaの調査では日本で働く人の53%が「仕事をカバーしてくれる同僚に罪悪感がある」と回答しており、こうした心理的なハードルを下げる工夫は多くの企業にとって効果的だと言えるのです。
※参照:Expedia「世界11地域 有給休暇・国際比較調査2024 第2弾」(2024年7月1日)
https://www.expedia.co.jp/stories/vacation-deprivation2024-2/
今ある風潮/人間の体内時計を制度化する
仮眠を制度化した株式会社OKUTAの『パワーナップ』は、「食後の眠気」という誰にでも起こりうる生理現象をあえて制度にすることで業務の効率化に繋げた好例です。
今までの決定を従業員に託してみる
サイボウズ株式会社の『働き方マッチング』や株式会社ウエディングパークの『歩いてQ』は、従業員自らのアイディアが制度となったもの。企業側が制度を押し付けるのではなく従業員の主体性を尊重することで責任感やモチベーションが高まり、「働きやすさ」だけでなく「働きがい」を感じることができます。
このように、ユニークな福利厚生は必ずしも莫大な予算や人的リソースを必要とするものではありません。万人をアッと言わせる希少性ではなく、いかに自社らしさを表現できるかこそが「ユニークさ」の鍵と言えるでしょう。
3)導入しっぱなしはNG!ユニークな制度はどんどん発信しよう
運用が始まったら、社内制度・福利厚生制度を自社のコーポレートサイトや現在使用している採用媒体などに掲載し、積極的に社外に向けて発信していきましょう。
活躍している女性社員を積極的にメディアに出せば「女性が働きやすい企業」、社内コミュニケーションが活発な事例を取り上げれば「風通しの良い社風」を印象づけることができます。
自社で打ち出したいアピール内容を整理してみましょう。
(関連記事)福利厚生の導入事例は、「ずっと働きたいと思える!福利厚生TOP企業25と厳選取り組み事例を紹介」でも詳しく取り上げています。ぜひ参考にしてください。
4)専門家がレクチャー!従業員も企業も嬉しい、ユニークな福利厚生とは?
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解説者 可児俊信(かに・としのぶ)氏 千葉商科大学会計大学院教授、株式会社労務研究所代表。 福利厚生分野の第一人者として数多くの著書を執筆し、ベネフィット・ワン公式YouTube「福利厚生を学ぶならここ!かにちゃんねる!」でも福利厚生の仕組みをわかりやすく解説している“福利厚生のプロ”。 |
特別休暇の創設
法定の有給休暇は労働基準法で企業に義務づけられているものの、Expediaの調査によると日本の有給取得率は63%と世界最下位にとどまります。生真面目な日本人は「休みすぎては申し訳ない」「理由を説明しづらい」と感じやすく、法定休暇だけでは消化が進みにくいのが実情です。
そこで効果的なのが、費用をかけずに導入できる『特別休暇制度』の創設。特別休暇は慶弔やボランティアなど会社が独自に目的を設定できる制度であり、『推し活休暇』や『記念日休暇』のように取得理由が明確な休暇を用意すれば、従業員は気兼ねなく休みを取得できるようになります。
ユニークな休暇制度は採用活動でのアピールポイントにもなり、法定休暇にはない『会社からの恩恵』として、従業員の帰属意識やエンゲージメントを高める効果も期待できるでしょう。
※参照:Expedia「世界11地域 有給休暇・国際比較調査2024」(2024年6月20日)
https://www.expedia.co.jp/stories/vacation-deprivation2024/
住宅支援より有効なのは『老後資金』につながる福利厚生
これからの企業の福利厚生は、『持ち家支援』から『老後資金支援』へと焦点を移していく必要があるでしょう。
社宅や住宅ローン補助といった持ち家支援は戦後の住宅不足を背景に広がった制度ですが、少子化による住宅過剰や災害リスクの増大、従業員の多様化により全社員に公平な支援とは言いにくくなっています。一方、日本人の平均余命はこの50年で8~10年延び、定年後も30年前後の生活を公的年金だけで支えるのは難しくなりました。
老後資金支援の中核となるのは、企業年金や退職金制度を見直し、老後の安心につながる制度として整えることです。あわせてiDeCoやNISAの活用法を伝えるセミナーなどを実施して従業員が制度を正しく理解し使いこなせるよう後押しすることも、支援の実効性を高めるうえで欠かせない要素と言えるでしょう。
まとめ
ユニークな福利厚生制度には、独自性だけでなく、「多くの人が使える」「いつでも使える」「高受益」を満たす必要があることをご理解いただけましたでしょうか。従業員の属性やライフスタイルに密着することで、より必要とされる制度の「形」が見えてくるはずです。
福利厚生は、上手に作れば従業員に喜ばれるだけでなく、会社の顔にもなる素晴らしい制度です。ぜひ自社にあった素敵な制度を作ってください。
※当記事で紹介している福利厚生は2026年8月調査時点のものです。
最新の情報については、各社の公式サイトをご確認ください。


