福利厚生

「組合員の豊かな人生を実現するために」~日本出版販売労働組合が取り組む、より良い職場環境作り~

日本出版販売労働組合

放送・出版 1001名以上
取り組み内容
・「職場労使委員会」を活用し組合役員と会社のコミュニケーションを強化
・「組合員の豊かな人生を実現するため」の取り組み
 └労働組合に特化したコンサルティング会社と
 「自分たちが将来ありたい姿を描いたビジョン」の策定
 └組合で様々なセミナーや勉強会を開催
 └ベネフィット・ステーションなど互助会の運営
・機関紙の発行 他

コロナ禍にあっても「本の流通を止めない」。
全国約3,200社の出版社、約5,000店の書店及び32,000店のコンビニエンスストアを結んで、書籍、雑誌、AV商品などの円滑な流通を担う日本出版販売株式会社様。
その従業員により構成される日本出版販売労働組合様は、「一人ひとりが勇気と誇りを持ち ともに高め合い、喜びを分かち合い 豊かな人生を歩んでいる」というビジョンのもと活動されています。
今回は、日本出版販売労働組合様の具体的な取り組み内容や、ベネフィット・ステーションの活用状況などについてお聞きしました。

「組合員の豊かな人生を実現するために」 ~日本出版販売労働組合が取り組む、より良い職場環境作り~
インタビュー動画はこちら

人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける

ーー事業内容について教えて下さい。

 

日本出版販売労働組合 中央執行委員長 田中氏

全国約3,200社の出版社、約5,000店の書店及び32,000店のコンビニエンスストアを結んで、書籍、雑誌、AV商品、文具、雑貨などの円滑な流通を担う「日本出版販売株式会社」の従業員による労働組合です。日販は、書籍、雑誌、教科書及び教材品やその周辺の商材・商品を扱う取次販売卸会社です。日販グループとして「人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける」を経営理念としています。
私たちは、コロナ禍にあっても「本の流通を止めない」ということで全国の書店様・コンビニエンスストア様・読者様への配送を止めることはありませんでした。その方針もあり、コロナ禍において組合員へのアンケートでは「働きがい」を感じる、と答えた組合員が増加しました。


ーー組合として力を入れていることはありますか?

私たちの掲げるビジョンは「一人ひとりが勇気と誇りを持ち ともに高め合い、喜びを分かち合い 豊かな人生を歩んでいる」というものです。2019年に定めたこのビジョンのもとに活動をしています。私個人としては「組合員が互いに協力し合って、それぞれの豊かな人生を創っていくこと」が日販労組の「パーパス」であると考えています。
そのために、前年度から「職場労使委員会」とよばれる職場の組合役員と会社側の協議会の運用に力を入れ、双方の関係強化に力を入れています。これは対立するものではなく、より良い職場を会社と組合が一緒になって作っていく場になっています。こういった取り組みは、労働組合ならではの取り組みだと思います。


ーーどのような取り組みをしていますか?

組合員が自分のキャリアを自分で考え、豊かな人生を作っていくための取組み支援を行っています。弊社を定年退職してからも組合員にはそれぞれ数十年以上の自分の人生があります。彼らの豊かな人生は自分自身の手で作っていくことになります。
具体的な施策としては、組合のビジョンを策定しました。ビジョンは労働組合に特化したコンサルティング会社と一緒に作り上げ、「基本活動」や「行動指針」そして、それに基づいた毎年の活動計画も策定しています。また組合では、組合員のキャリア醸成に寄与するような様々なセミナーや勉強会を開催したり、ベネフィット・ステーションのeラーニングのようなサービスを提供したりすることを行っています。


ーーベネフィット・ステーションの導入背景、導入前の課題は何でしたか?

ベネフィット・ステーションは労組65周年記念事業として導入しました。
導入前はレンタカーならレンタカー会社と提携し個別サービスとして組合員に提供していましたが、利用サービスが限られる、また一部サービスは利用可能な地域が限定される、といった問題点もあり利用が伸び悩んでいました。
反対に、ベネフィット・ステーションは地域格差無く利用可能であり、ネットショップなどインターネット利用できるメニューも多く、また子育て中・休業中も使えるサービスも充実していました。また、自己啓発など組合員の成長につながるサービスも提供されていたことが導入の決め手となりました。


ーー組合員様の評判はいかがですか?

先述の育児補助を始め、映画などが人気です。また、組合が仲介し、弊社がベネフィット・ステーションのサービス提供者ともなっています。これは、Honya Club.comという書籍・メディア商品・雑貨のECサイトで、1ポイント1円として使えるポイントを2%割引で販売しています。これも従業員でもある組合員には人気です。


ーー取り組みを組合員の皆様にどのように周知していますか?

ベネフィット・ステーションはサービスが多岐に渡るため、ポイントを絞って利用促進することが大切だと思います。
最近、社会的にテーマとなっている「リスキリング(学びなおし)」に焦点をあて、eラーニングなどの自己啓発コンテンツをアピールしていきたいです。
また相互扶助として、育児・介護などのカテゴリも必要な人が必要なサービスを利用できることも従業員へアピールしていきたいです。
その他、利用促進方法としては互助会の他サービスと合わせて紙の機関紙をはじめ、メールでの告知も実施しています。


ーー利用者の声


私はeラーニングをよく利用しています。eラーニングだけでもいろいろな種類の講座があり、目移りしてしまいますが、現在IT系の資格の勉強をしています。スマホでも隙間時間に勉強可能ですし、過去問の確認もすぐにできるのでとてもありがたいです。


ーー今後の展望はなんですか?

弊組合で掲げるビジョンは一朝一夕でできるものではないため、継続して地道に周知いく必要があると考えています。また、世界、日本、業界の動きはかつてないほど激しく、早い変化を求められています。そのような中で、育児や急な介護などライフステージに合わせて必要とされる支援や、新しいことに挑戦する方のための支援などそれぞれに合ったサポートを実現できる環境を整えていきたいです。また様々な場面でベネフィット・ステーションを思い出して、使ってもらえるような活動を続けていきたいと思います。

 

―ありがとうございました。

 

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