福利厚生

【2025年最新】福利厚生のランキング【人気の制度&企業を総まとめ】

ユニークな福利厚生で従業員満足度アップ

最近では、「福利厚生を重視して会社を選ぶ」という求職者が増えてきています。

また、福利厚生を充実させると企業にとっても「従業員満足度・定着率が高まる」、「社員のモチベーションがアップ」するといったメリットがあります。

そこで今回は、福利厚生に関するランキングや比較、ユニークな福利厚生の取り組み事例をお伝えします。

目次

人気の福利厚生サービス代行業者ランキング

福利厚生サービスを提供する企業は複数ありますが、今回は代表的な4社をご紹介します。ベネフィット・ワン、リロクラブ、リソルライフサポート、イーウェルの総合的なサービスを展開している4社です。

今回は会員数を元にランキングを作成しています。福利厚生サービスのビジネスモデル上、会員数は非常に重要です。会員数が多いと各種提供サービスの仕入れ力が増し、魅力的なサービスを低価格で仕入れる事が可能となります。また、それだけ多くの人に利用されているということも福利厚生サービス企業を選ぶ上で安心材料となるでしょう。

※各種数字は「旬刊福利厚生」20236月下旬号掲載の数字を元にしています。

福利厚生サービス代行業者ランキング

順位 福利厚生サービス 会員数(万人)
1位 ベネフィット・ワン(ベネフィット・ステーション) 1,594
2位 リロクラブ(福利厚生倶楽部) 710
3位 イーウェル(WELBOX 370
4位 リソルライフサポート(ライフサポート倶楽部) 200

そもそも福利厚生とは何かを「福利厚生とは?の教科書【どこよりも詳しい解説&導入事例アリ】」の記事でまとめています。ぜひご確認ください。

人気の福利厚生サービス代行企業4社 徹底比較

第1位 株式会社ベネフィット・ワン

1位は法人会員数1,594万人のべネフィット・ステーションを提供している、ベネフィット・ワンです。

140万件以上の優待サービスが揃っている」「ライフ支援に限らず、健康促進や教育研修支援もカバーできる」といった特徴があることから、企業の抱える様々な課題にオールインワンでサポート可能であるため、中小企業にも大企業にもおすすめと言えます。

また、ベネフィット・ステーション会員は無料で利用できる「給トク払い」というサービスが始まりました。給与天引き支払いにすることで光熱費など生活に関わるサービスをお得に受けられるので、インフレ下で従業員に喜ばれるでしょう。業界で唯一Netflixプランがあることも魅力です。

会員数:1,594万人
契約団体数:16,719
月会費:従業員1名あたり1,000~他(※別途入会金として一社につき2万円~発生します。)
URL:https://bs-service.benefit-one.co.jp/

2位 株式会社リロクラブ

福利厚生パッケージサービス「福利厚生倶楽部」を提供しているリロクラブ。

福利厚生倶楽部は、日本で最も早く福利厚生アウトソーシング事業を始めた株式会社リロクラブが提供する福利厚生サービスです。リログループのリロケーションジャパンでは社宅管理などの不動産業も手掛けています。

会員数:710万人
契約団体数: 19,200
月会費:従業員1名あたり800円~(※別途入会金として3万円~発生します。)
URL:http://www.reloclub.jp/

3位 イーウェル株式会社

WELBOXは東急不動産を親会社に持つイーウェル株式会社が提供する福利厚生サービスで、東急不動産が運営する会員制リゾートホテル、東急ハーヴェストクラブの利用が可能です。

会員数:370万人
月会費:従業員1名あたり400円~(※別途会員登録手数料として5万円~発生します。)
URL
https://www.ewel.co.jp/

4位 リソルライフサポート株式会社

ライフサポート倶楽部は同グループが運営するゴルフ場、リゾート施設が利用できるのが特徴です。

会員数:200万人
月会費:従業員1名あたり350円~(※初期費用などについては不明。)
URL
https://www.fukuri-resol.jp/

従業員が求める福利厚生ランキング 

具体的にどのような福利厚生が従業員から求められているのでしょうか。従業員に人気の福利厚生施策ランキングをご紹介します。

順位 福利厚生施策
1位 特別休暇 73.2%
2位 慶弔休暇 71.2%
3位 ファミリーサポート 68.1%
4位 ヘルスケアサポート 67.2%
5位(同率) 住宅手当・家賃補助 64.8%
5位(同率) 自己啓発支援 64.8%
7位 介護支援 63.2%
8位 財形形成支援 61.7%
9位 子育て支援 61.6%
順位 保健サポート 60.1%

【参考】withコロナで変化する「働くこと」に関する調査

1位、2位ともに休暇を求める声が多かったのですが、2022年頃から続いている物価高の影響で、近年は生活の基本となる食や住に関する補助も求められています。

毎日の出費となる食費に関しては、社員食堂やカフェがあれば栄養面でも金銭面でも安心できるという声が挙がっていました。社員食堂がなくてもランチ費用が補助されるのであれば経済的には助かりますし、自由に飲めるドリンクサービスがあれば午後の仕事もはかどるかもしれません。

毎月決まった金額を支払わなければならない固定費の中でも特に金額が大きいのが家賃です。家賃の安い物件に引っ越したいと思っても現在は家賃が全体的に高騰していますし、引っ越し代がかかると考えると気軽にできるものでもありません。今の場所に住みながら家賃を抑えたい、補助があるとありがたいと感じるのは自然な流れといえるでしょう。

コロナ禍前はあまり聞かれなかった「在宅勤務」(テレワーク)も、近年求められている福利厚生サービスのひとつ。在宅勤務は、通勤費はもちろん通勤時間や準備の手間をカットできるのが魅力です。特に女性からは「通勤に使っている時間や休憩時間に家事をこなしたり、子どもの様子を見たりすることができるのでありがたい」という声が挙がっていました。

ユニークな福利厚生を導入している企業ランキング TOP25

カイシャの評判は、企業の元・現在籍社員、派遣社員などを対象に、会社内部からの口コミを掲載しているサイトです。
※参照:エンジャパン|会社の評判

企業ごとの分析項目に「ユニークな福利厚生を導入しているか」という質問があるのですが「YES」回答割合が多い順に並べたランキングが以下です。口コミが300以上集まっている企業に限定しています。

 

「カイシャの評判」の口コミから見る、ユニークな福利厚生を実施している企業のトップはサイバーエージェントとなりました。

1位 サイバーエージェントの福利厚生制度

acalonパッケージ(女性活躍促進制度)

女性が安心して働くことができる職場環境の向上を目指して用意された9つの制度がセットになっていますが、主な制度は以下の通りです。

  • エフ休
    女性が取得する休暇の総称。通常の休暇のほか、女性特有の体調不良のときに取得できる特別休暇や妊活通院のために取得する特別休暇も「エフ休」として利用できます。生理休暇などの名称で同様の休暇を設けている会社もありますが、サイバーエージェントでは取得しやすくするために利用用途がわからない名称にしています。
  • キッズ在宅
    子どもは体調が急変しやすいものです。子どもが急に発病したり、登園が禁止されたときに、子どもを看護しながら在宅で勤務できる制度。
  • キッズデイ休暇
    子どもの入園や入学式、親が参加できる遠足や参観日などの学校行事の際に取得できる特別休暇。
  • おちか区ランチ
    子どもを持つ女性社員同士で情報交換できるよう、お近く(同じ市区町村)に住むママ社員4人以上が集まるランチ代を会社が補助する制度。4ヶ月に1回という制限はありますが、一人当たり3,000円の補助は大きいです。妊娠中や産休育休中の社員も人数に含まれます。

ENERGY(技術者向け支援制度)

「挑戦と安心はセット」という考え方で、技術者が常に自身の能力向上を図り開発に集中することができる制度で、「開発支援」「スキルアップ支援」「キャリア支援」の3つを軸に13の制度がセットになっています。主な制度は以下の通りです。

  • ENERGYコンシェルジュ
    スケジュール調整、備品購入、経費精算などの事務作業を担当者に任せられる制度。開発に集中できる環境を整えます。
  • サポリスト
    技術者の業務効率向上や能力向上につながる経費を補助する制度。書籍、資格取得費用、ディスプレイ、キーボード、マウス(トラックボール)、液晶タブレット、CPUやメモリ、内蔵HDDやSSDなどが補助の対象になります。

2位 インディードリクルートパートナーズ(リクルートキャリア)の福利厚生制度

2位のリクルートキャリアは2025年4月にインディードリクルートパートナーズに組織再編されました。福利厚生についてはリクルートホールディングスのものを紹介します。

アニバーサリー休暇制度

在籍1年以上の社員が4日以上連続して有給休暇を取得した場合に、年度当たり5万円支給される手当。年次有給休暇の取得を促しています。

STEP休暇

試用期間終了後3年以上在籍した社員であれば誰でも取得できる長期休暇制度。最大で28日間連続して取得することができます。
最大28日間には暦上の休日を含むとはいえ、約1ヶ月間休暇を取得できるのは日本では珍しいのではないでしょうか。一度利用した後も3年毎に取得可能です。

ケア休暇

家族をケアするために取得できる特別休暇。家族同然のペットをケアする場合にも取得できます。

提携保育園の拡充

企業主導型保育施設と提携を拡充、「企業枠」としての入園が可能な保育園を増やしています。企業主導型保育施設(事業)とは、国が助成金を出して、企業が自社従業員(企業枠)や地域の子どもを対象に保育施設を設置・運営する制度です。

ベビーシッター利用支援

ベビーシッター派遣事業割引券を導入。就業時間帯のベビーシッター利用料に対して補助が受けられます。

3位 オリエンタルランドの福利厚生制度

オリエンタルランドの福利厚生は東京ディズニーリゾートを運営する会社ならではといえる特色が強く、一般的な企業とは異なるユニークな制度が存在します。

キャストトレーニング・パスポート

ゲスト目線でパークを体験できるよう、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーへ入園できるキャストトレーニング・パスポートを年に数回配布しています。

パークチケット割引

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのパスポートを従業員割引で購入できる制度です。

ディズニーホテル・オフィシャルホテル宿泊割引

対象期間は限られますが、従業員割引で利用できます。

キャスト(従業員)限定イベントに参加

周年イベントに向けてキャストが心をひとつにするペップラリーイベント、閉園後のパークを利用して役員や社員が準社員や出演者をもてなすサンクスデーなど。新しくできたアトラクションを公開前に体験できる機会も。

近隣施設優待

ディズニーリゾート内にあるイクスピアリ内の対象店舗や映画館で割引が受けられます。

4位 ワークスアプリケーションズの福利厚生制度

ワークスアプリケーションズは2020年から5年続けて福利厚生表彰・認証制度実行委員会から「福利厚生の拡充に取り組む福利厚生推進法人」として認証されており、社員の働きやすさを追求している企業といえます。

FAMO(ファーモ)サポート制度

子どもがいる社員(お父さんお母さん)をサポートする制度。FAMOとはお父さん(FAther)と母(MOther)の頭文字です。具体的には子どもの病気やケガの時などに利用できる週12~20時間未満の範囲で取得できる「半育休」や、子どもが小学校を卒業するまで1日4~8時間の範囲で取得できる「FAMO短時間勤務」、小学校卒業まで”子どもの人数✕5日”を有給休暇として取得できる「FAMOサポート休暇」があります。

フレックス休暇制度

土日・祝日・年末年始の日数(120日程度)と所定休日105日(うるう年は106日)の差の日数分だけ、個人の裁量で休暇日を変更できる制度。土日や祝日に出勤して土日の休みを平日に変更するなど、自分のペースで休みを満喫することができます。

5位 Apple Japanの福利厚生制度

Appleでは、フルタイムの社員だけでなくパートタイムの社員にも健康保険やマッチング拠出(企業が拠出する掛金に加えて社員が掛け金を上乗せできる)の退職金制度、従業員株式購入制度などの福利厚生を受けることができます。

フィットネス費用の負担

主要キャンパスで働く社員はフィットネスセンターを利用できますが、キャンパスから離れた場所で働く社員はフィットネスセンターを利用できません。センターを利用できない社員にはフィットネス関連費用を補助しています。

有給介護休暇

重病で介護が必要な家族がいる社員が取得できる休暇。

6位 リクルートホールディングスの福利厚生制度

同じリクルート系列である2位をご参照ください。

6位 リクルートライフスタイルの福利厚生制度

同じリクルート系列である2位をご参照ください。

8位 イケア・ジャパンの福利厚生制度

イケアは「より快適な毎日を、より多くの方々に」をキーワードに手ごろな価格・優れたデザイン・快適さを提供する世界的なホームファニッシングブランドですが、このビジョンは社員にも当てはまります。
安心して生き生きと働き続けられるようユニークな福利厚生を提供しており、その取組みは福利厚生表彰・認証制度実行委員会によって2022年から現在まで(2025年現在)福利厚生推進法人に認証されています。

コワーカー(一緒に働く仲間)割引

まずは社員がより快適でサステナブルな暮らしを実現するため、イケアの製品をコワーカー価格で購入できる制度です。

コワーカーレストラン・食事補助

IKEA Foodのコワーカーが調理する社員食堂(コワーカーレストラン)の価格の一部を会社が補助する制度。

学習ツールの提供

世界最大級のビジネス特化型SNSであるLinkedInが提供するビジネススキルのオンライン学習ツール「LinkedInラーニング」や言語学習ツール「ロゼッタストーン」を無料で利用できます。

Tack! コワーカーロイヤルティプログラム

Tackとはスウェーデン語で「ありがとう」の意。会社が社員への感謝の気持ちを込めて支給する手当を年金への拠出金として積み立てる制度。勤続 5年以上の社員が対象です。

会員制の福利厚生サービス

グルメやショッピング、eラーニングなど、ニーズに合わせてさまざまなサービスや割引を受けることができます。

9位 日本オラクルの福利厚生制度

独自の健康保険を提供

法定の健康保険だけではなく、社員の死亡・病気・怪我の際に会社が提供する保険を提供しています。

確定拠出プラン(年金)

企業の寄附のほか、個人が掛金を追加することができる従業員マッチング拠出にも対応しています。

Oracle Cafeteria Program

育児や介護サポート、旅行やスポーツ活動など、個人のニーズに応じて受けたいサービスを選ぶことができる福利厚生サービスです。

10位 博報堂の福利厚生制度

プラ休

月に一度、週休3日になる制度。

フリーバカンス制度

平日連続5日間を休みにできる制度。前後の土日を合わせて最大9日間休むことができます。

結婚休暇

結婚すると、休日を含まない連続7日間を特別休暇として取得できます。
特徴的なのは、結婚(配偶者)の要件が事実婚や同性パートナーも含まれること。先に紹介したフリーバカンス制度とは別に付与されます。

特定積立休暇(妊活)

妊娠するために医療機関に通院する場合、休暇を最大40日間積み立てることができる制度です。

定期健康診断・健診戦

年に1度、定期健康診断を実施。より健康改善に目を向けてもらえるよう健康診断を「健診戦」と称してエンターテイメント化しており、前年の診断結果と今年の結果を比較してどの程度改善されたかを数字化し、改善度合いを表彰しています。
「健診戦」は福利厚生サービスを提供しているベネフィット・ワン社と協働し、他社へも提供しています。

人間ドック

定期健康診断に加えて年1回人間ドックを受診することができます(28歳以上の社員が対象)

博報堂診療所

赤坂にある本社12階にある博報堂診療所では、内科・歯科・心療内科・カウンセリングを無料で受診することができます(歯科の実費は別途)。

10位(同列) ジョンソンエンドジョンソンの福利厚生制度

ジョンソンエンドジョンソンには「社員は安心して仕事に従事できなければならず、仕事を通して目的意識と達成感を得られなければならない」という理念があり、それを実現するため社員のライフイベントを意識した福利厚生制度を設計しています。

慶事休暇・慶事見舞金(祝い金)

結婚に際して特別休暇を設けている企業は多く見かけますが、ジョンソンエンドジョンソンがユニークなのは「社員の子どもが結婚した場合も休暇を取得できる」という点です。

職場を挙げて母体をサポート

簡易業務へ転換したり時間外や休日・深夜の就業が制限されたりするほか、時差出勤を認めたり休憩時間を延長したりすることもあります。

産前産後休暇

産前6週間、産後8週間取得できる特別休暇。

子育て支援休暇

出産以降、1年以内に1回(子ども一人に対して)連続した5労働日の休暇を男性社員が取得できる制度。

育児休業

休業後に職場に復帰することを前提とした子育てのための休暇で、申請した期間を休業し育児に専念することができます。育児休業中も最大12週間分の基本給は保証。

育児時間休

満1歳に満たない新生児をもつ女性社員は、1日2回各30分を限度として搾乳や授乳のために出社を遅らせたり早退したりすることができます。

子の看護休暇

子どもが病気やケガをした場合に取得できる有給休暇。小学校3年生までの子どもを持つ社員が申請できます。子ども1人につき年間5日(2子以上の場合は年間10日が上限)。

チャイルドケア支援金

未就学児がいる社員に対して年30万円まで補助(最大で7年間)。

介護休業

休業後に職場に復帰することを前提とした子育てのための休暇。

家族の介護をサポートするための休暇制度

家族を介護するために毎年10日間取得できる有給休暇。

12位 USJの福利厚生制度

USJの福利厚生の最大の特徴は、テーマパークという事業を活かした制度設計と「楽しさ」や「感動」を従業員自身にも体験してもらうことを重視している点です。従業員がパークを体験し、その経験をゲスト対応に活かせる循環型の福利厚生システムとなっています。

クルー(社員)限定イベント

七夕やハロウィン、クリスマスなど季節ごとにクルー向けのイベントを開催しています。また、家族や友人を招待するイベントもあります。

パークの無料招待パス、割引購入券

条件はありますが、クルーへパークのスタジオ・パスや割引チケットを配布。家族や友人をパークへ招待することができます。

パーク内レストラン、ショップ従業員割引

パーク内や近隣施設の店舗を社員割引価格で利用することが可能。

オンセット体験

一定のルールのもとで自由にパークを体験することができる日があります。ゲスト(来場者)がよりパークを楽しめるよう、体験を日常の業務に反映することが目的です。

クループレビュー

ゲストよりも一足早く、クルーが新しいアトラクションを体験できるイベントです。

チケットの割引

映画やコンサートのチケットを割引価格で販売。人々を楽しませるコンテンツに触れるきっかけつくりになります。

マイレージボーナス

勤務時間をマイレージに変換。マイレージポイントに応じてボーナスが支給されます。

13位 電通の福利厚生制度

オープンワーク株式会社が運営する転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」に投稿された情報を元に発表した「働きがいのある企業ランキング2025」では、1位(20484社中)に選ばれた電通。評価項目は「社員の相互尊重」「待遇面の満足度」「社員の士気」など8つあり、待遇面という点で福利厚生も重要な指標になっていると考えられます。

※参照:オープンワーク株式会社「働きがいのある企業ランキング2025」https://www.openwork.jp/award/

積立休暇

翌年度に繰り越せない有給休暇が残っている場合、年間20⽇、上限120⽇まで特定積⽴休暇として累積できる制度。病気の治療やボランティアなどのために使うことができます。

時間休制度

1時間単位で取得できる休暇(年間5⽇分相当まで)。半日単位で有給休暇を利用できる会社は多いと思いますが、時間単位は自由度が高く使いやすい制度といえるでしょう。

リフレッシュホリデー

四半期に1日(年4日)会社から付与される特別休暇。

休暇取得推奨デー

電通では夏期休暇や年末年始の追加休暇、リフレッシュホリデーがない月にも月1日の年次有給休暇の取得を推奨。これは、よいアウトプット(提案など仕事結果)を得るためにはよいインプット機会が必要という考えに基づいています。

ベネフィット・ステーション

社員のニーズに応えるため、グルメやレジャー、ショッピング、eラーニングや介護など約140万件の幅広いメニューを取りそろえた総合型福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」が採用されています。

すくすくえいど

ベネフィット・ステーションで紹介しているベビーシッターサービスを利用するときに、1時間1000円の割引が受けられる制度。(1⽇2時間、⽉30時間まで)

育児休業・産後パパ育休

原則、子が満1歳に達するまでを限度とした制度で、配偶者が自宅にいる場合(専業主婦(夫))であっても取得できるのが特徴。保育園に⼊園できない等の理由があれば、満2歳になるまで延⻑することもできます。

14位 楽天グループの福利厚生制度

楽天グループは、金銭的なサポートだけではなく社員の暮らしと心身の健康をしっかり支える福利厚生を目指してさまざまな制度を展開しています。

食事補助

カフェテリアのあるオフィスでは、朝・昼・晩3食の食事を「基本無料」で提供しており、相当額の食費が節約できる非常に満足度の高い福利厚生です。カフェテリアのないオフィスでは、ケータリングや食事券で提供しています。

ストックオプション・従業員持ち株会

「ストックオプションプログラム」は、楽天の株式100株を1円で購入できる権利を付与する制度。業績や評価に基づいて付与されます。社員が自分で設定した金額を給料から天引きして楽天の株式購入に充てられる「従業員持株会」も実施しています。

クラブ活動(Rakuten Official Club)

役職や雇用形態に関係なく自由に加入・活動することができるクラブが約50あり、活動費の一部を会社が補助しています。

楽天クリムゾンハウス

楽天クリムゾンハウス(本社)内には託児所やカフェテリア、ヘアサロン、ネイルサロン、フィットネスジムなどがあり、優待価格で利用することができます。

福利厚生代行サービスを利用

宿泊やレジャー、フィットネスや食事、映画やショッピングなどさまざまな施設やサービスを優待価格で利用できるサービスです。

15位 リクルートコミュニケーションズの福利厚生制度

同じリクルート系列である2位をご参照ください。

16位 ソニーの福利厚生制度

ランドセル贈呈式

子どもが小学校に入学する際にランドセルまたは文具セットを贈呈する制度(選択制)。ランドセルを贈るだけでなく、贈呈を式典にして子どもを会社に招待し、親が働いている場所を見学してもらおうという取組みです。
制度が始まった当時はランドセルが高価だったため、社員の負担を軽減したいという思いがありました。60年以上続く伝統的な制度です。

All Sony Festival

国内ソニーグループの社員とその家族のために、夏の祭典「All Sony Festival」を開催しています。過去にはARを利用したバーチャル動物園やプロがレコーディングに利用するスタジオを使った録音体験、ソニー仙台FCによるサッカー教室などの企画がありました。
定番企画として「Family Day(家族の職場参観日)」も実施しており、家族に仕事への理解を深めてもらう機会となっているようです。

ソニーママつながりの会

ソニーで働くママ友のコミュニティ。仕事と育児、どちらも大切にしたい女性社員が悩みを相談できる場として、テーマに沿ったワークショップやランチ会を開いています。「同じ仕事をしている仲間なので共感を得やすい」という声も多く、200人を超えるメンバーが参加しています。

ちちおや育休セミナー

ソニーで働く父親のために開催されているセミナー。育休取得者の体験談や育児に役立つ福利厚生制度の紹介などを行っています。

16位(同列) ファイザーの福利厚生制度

骨髄ドナー休暇

骨髄提供のために休職できる制度です。

ファミリーサポート休暇

子どもの行事への参加や家族の看護の際に年5日まで取得できる休暇。

5+4キャンペーン

7月~9月に土日を合わせて連続9日間の休暇取得を推進しています。

18位 ソフトバンクの福利厚生制度

福利厚生表彰・認証制度実行委員会が運営している「福利厚生表彰・認証制度(ハタラクエール)」にて、2022年、2025年に優良法人(総合)、2023年に優良法人(現状把握部門)、2024年は推進法人を受賞するなど、福利厚生に力を入れているソフトバンク。将来を担う子どもたちを安心して育てられる職場環境をつくることは企業の責任と捉え、社員が仕事と育児を両立できる環境づくりに積極的に取り組んでいます。

積立年休

年次有給休暇の有効期間は2年間ですが、有効期間を過ぎた年次有給休暇は「積立年休」として最大60日まで積み立てることができます。

出産祝金

出産祝金の制度自体は多くの企業で採用されていますが、ソフトバンクが特徴的なのはその金額。第1子こそ5万円ですが、第3子では100万円、第5子以降は500万円と、将来を担う子どもたちに期待する姿勢がうかがえます。

マタニティ通院休暇

妊娠中~産後1年未満における健診等を受診するために通院する場合に取得できる休暇。原則無給ですが、積立年休を利用して有給扱いにすることができます。

産前・産後休暇

産前6週間、産後8週間取得できる休暇。

配偶者出産休暇

配偶者の出産予定日の1週間前から出産後1ヶ月の間に5日間取得できる特別有給休暇。何日かに分けて取得することもできます。

出生時育児休業

出生後8週間以内に最大4週間取得できる休業。原則無給ですが、積立年休を利用することができます(有給扱い)。

育児休業

子どもが1歳になるまで2回まで分割して取得できる休業。法定では保育所に入れない場合などは最長2歳になるまで育児休業の取得を認めなければならないとされていますが、ソフトバンクでは最長3歳まで取得を認めています。原則無給ですが、積立年休を利用することができます(有給扱い)。

看護休暇

小学校就学前の子どもの通院や看病、予防接種や健康診断への同行が必要な場合に取得できる特別休暇。法定では年間5日までとされていますが、ソフトバンクでは10日までと手厚い対応をしています。原則無給ですが、積立年休を利用することが可能(有給扱い)。

キッズ休暇

小学校を卒業するまでの期間、子の通院や看病、予防接種や健康診断への同行が必要な場合や、保育園や学校行事への出席するために取得できる休暇。原則無給ですが、積立年休を利用することが可能(有給扱い)。

企業主導型保育園の共同利用

保育園・保育所に入れるか心配せずに仕事に復帰できるよう、他社の設置している保育園の空き枠を利用できる制度を導入しています。提携保育園の保育料を補助する制度も。

ベネフィット・ステーションの利用

社員が選べる福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を導入。ベビーシッター、家事代行などのサービスや、育児用品の購入を優待価格で利用できます。

18位(同列) スターバックスコーヒージャパンの福利厚生制度

スターバックスコーヒージャパンで特徴的なのは、LGBTQ+などの性的マイノリティへの取組み。誰でも働きやすい職場環境づくりに努めていることがうかがえます。

性別適合手術のための特別休暇制度

性別適合手術を受けるため連続して5労働日以上休暇が必要な場合に、勤続年数に応じた有給休暇を取得できる制度です(正社員のみ)。

同性パートナーシップ登録制度

同性のパートナーについて、一定の条件や手続きを満たした場合に戸籍上の配偶者と同様に取り扱う制度。法的な婚姻関係にある配偶者と同等に一部の福利厚生や諸制度を受けることができます。

チャレンジパートナーサポートプログラム※

本人から希望があった場合に、障がいのあるアルバイトに対して能力を発揮しやすい環境を作ったり、一人ひとりの成長スピードに合わせた教育サポートを行ったりするプログラム。社員に登録する制度もあります。

ほかにもスターバックスらしい福利厚生として、出勤・退勤時と休憩時に好きなドリンクを飲むことができる「パートナードリンク」、週に一度好きなコーヒー豆100gをもらえる「パートナービーンズ」などがあります。
パートナーから寄せられた募金を積み立て、パートナーが被災した場合に被災したパートナーを救済・支援する制度「CUPファンド」も特徴的な福利厚生といえるのはないでしょうか。

※パートナーとはアルバイトを含む全社員を指します。

20位 日本アイ・ビー・エムの福利厚生制度

日本アイ・ビー・エムには、日本健康保険組合の被保険者とその家族が全国の宿泊施設を手ごろな料金で利用できる福利厚生サービスがあります。
また、関連会社であるMIデジタルサービス株式会社ではUdemy(オンライン動画学習サービス)を用いた研修を行っており、多くのコンテンツから好きなものを選んで学ぶことができるようです。

20位(同列) アクセンチュアの福利厚生制度

社員紹介制度(リファラル)

社員が友人や知人を経験者採用枠として紹介できる制度。社員の知人であれば会社としては一定の信頼ができますし、知人としても会社の雰囲気を事前に知ることができるため安心できるようです。採用されると入社祝い金が支給されます。

従業員株式購入プラン

社員が同社の株式を割引価格で購入できる制度。

長期収入所得補償

病気やケガ等で長期間働けなくなった場合、最大で5年間、年収の約60%が補償される制度です。

確定拠出年金制度(401k)

会社が拠出した掛金を社員が運用する確定拠出年金制度ですが、希望があれば退職金の前払いとして受け取ることができるのが特徴的です。

短日短時間勤務制度

週3日かつ週20時間以上に範囲で勤務時間を設定できる制度。制度を利用する理由は限られておらず、育児や介護、ボランティア活動への参加などでも構いません。

内閣府ベビーシッター割引券の無料配布

1日4,400円の割引券を利用できます。

20位(同列) 全日本空輸の福利厚生制度

全日本空輸では社員が安心して働けるよう、ライフイベントに合わせた福利厚生を設計しています。

パパママ出産育児休暇

男性女性関係なく、子どもが1歳の誕生日までに取得できる休暇。男性社員も全員がその休暇を取得することを目標にしています。

短日数就労選択制度

客室乗務職で年齢に応じて勤務日数を選択できる制度。30歳以上で勤務日数を約9割、40歳以上で勤務日数を約5割または約7割にすることができます。

きっずwithふぁみりーでぃ

子どもたちが親の職場や仕事を知るきっかけづくり。子どもたちに航空教室を開いています。汐留地区の社員向けに開催していましたが、コロナ禍ではグループ全体に拡大し、オンラインでも開催しました。

20位(同列) デル・テクノロジーズ(デル)の福利厚生制度

デル・テクノロジーズでは健康保険組合でカフェテリアプランを用意しています。
さらに、英会話スクールやスポーツへの補助があるほか、通常であれば有料であるDell Technologies Proven認定資格を無料で受験できます。部署は限られますが、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoftなど業務に関係がある他社のベンダーの認定資格試験の受験料にも補助もあるようです。

20位(同列) コストコホールセールジャパンの福利厚生制度

会員制倉庫型の販売店コストコホールセールジャパン(コストコ)は、大容量で低単価が特徴。福利厚生にも販売店としての特徴が表れています。

メガネ・コンタクト(オプティカル)クーポン

コストコでメガネやコンタクトを購入する場合、1年に1度、2万円相当のクーポンを受け取ることができる制度。

ファーマシークーポン

コストコの調剤薬局で薬を購入した場合、1年に1度、購入額をクーポンとして受け取ることができる制度です。

コストコメンバーシップカード(エグゼクティブカード)

コストコメンバーシップカードを無料で受け取ることができる制度。入社当初は通常のメンバーシップカードですが、試用期間終了後はエグゼクティブカード(従業員用)へ無料で変更できるうえ、さらに無料で2枚発行してもらうことができます。

20位(同列) ナイキジャパンの福利厚生制度

スポーツ用品メーカーであるナイキは仕事をゲームやレース、会社をチームと考えて福利厚生をイメージ化しています。仕事には引き継ぎやコミュニケーションが欠かせません。ひとりで頑張るのではなくリレーのように協力し合ったり会社が社員をサポートしたりと、ゴールするために全員が一丸となっているようです。
試合(仕事)に向けて、土日などの休日はもちろん有給休暇や長期休暇を組み合わせて充分な休息や準備ができるような制度設計がされています。

※こちらでご紹介した福利厚生は、各社のホームページを参照してまとめたものです(2025年5月調査)。最新の情報については、各社のサイトをご確認ください。

企業が実施している福利厚生ランキング

2020年12月に発表された経団連の福利厚生費調査結果報告 法定外福利費の構成は下記となっています。住宅関連が半数を占めている他、レポートでは3位の医療・健康費用が前年より増加しており企業が力を入れていると考えられます。

近年では「健康経営」「ウェルビーイング経営」といった、従業員の健康に着目した取り組みも増えています。

順位 法定外福利費ランキング  
1位 住宅関連 48.2%
2位 ライフサポート 22.8%
3位 医療・健康 13.2%
4位 文化・体育・レクリエーション 8.6%
5位 その他 2.6%
6位 慶弔関係 2.1%
7位 福利厚生代行 1.3%
8位 共済会 1.1%

【参考】第 64 回 福利厚生費調査結果報告

小~大手企業まで!企業独自の福利厚生取り組み事例

上記のようなランキングの他に社員数が少ない企業やユニークなの取り組みをしている企業の事例をご紹介します。
主に、以下の3つの軸で選定しました。

  • 就業条件(育児・介護支援も含む)
  • 休暇制度
  • 報酬、モチベーション

今回、ピックアップした企業を一覧にまとめてみました。 

就業条件の福利厚生・企業事例

就業環境・就業条件は、働き方改革の流れを受け、福利厚生の中でもより一層重視されるようになってきた項目です。

  • 短時間勤務
  • 柔軟な働き方に応える制度
  • 育児支援

などの事例をピックアップしました。

エブリプラン:週1回出勤を1時間遅くできるニコニコ出勤制

※参照:エブリプラン公式サイト

島根県に本社を構えるコンサルティング企業「エブリプラン」では、社員の就労時間自体が短くなる「ニコニコ出勤制」を導入しています。

定められた時間内であれば社員が就労時間帯を選択できるフレックスタイム制を採用する企業も増えてきましたが、これは一定の期間について、あらかじめ定めた総労働時間内で労働者が始業・終業時刻、労働時間を決められる制度です

その点で「ニコニコ出勤制」は、1週間のうち1日に限り、1時間遅い10時に出勤できる制度です。それに対し終業時間は変わらないため、1週間あたりの就業時間をそのまま削減することになります。この点がフレックスタイム制度との違いです。

ヒューゴ:作業効率アップと、自由な働き方を支援するシエスタ(昼寝)制度

※参照:株式会社ヒューゴ公式サイト

大阪にあるインターネットコンサルティング企業のヒューゴでは、一風変わった休憩制度を導入しています。
スペインのように午後1時から4時までの3時間に「シエスタ(仮眠)制度」を設けています。

一般的な日本企業では1日の業務時間は朝9時から夕方6時のように1時間休憩をはさんだ実働8時間が多いのですが、同社は朝9時に始業し、夜8時に終業します。ただし、午後14時の間はシエスタタイムに入り午後4時から業務を再開するため、実働は一般的な企業と同じく8時間です。
シエスタタイムの過ごし方はさまざまで、

  • 会社での仮眠
  • ジムやマッサージ
  • 美容室
  • 映画鑑賞

など、各々の時間を過ごしています。またシエスタタイムが入ることで終業時間自体は遅れることから、夕方予定がある時にはシエスタタイムを仕事に使い、午後6時頃に退社するといったことも可能です。

ランクアップ:ベビーシッターの活用促進と補助

※参照:MANARA公式サイト

育児休暇以外にも、女性社員の育児をサポートする制度が最近増えてきました。MANARAという、オリジナルクレンジング商品を扱うランクアップでは、会社でベビーシッターを契約するという取り組みを行っています。

ベビーシッターの利用は本来かなりの高額となりますが、同社の社員は300円の負担で何度でも利用できます。またキャンセルした場合の費用も企業が全額負担しています。

取り組みの成果として、

  • 社員の出産率は50%
  • 出産後の復職率は100%

という数字を記録しています。 これまで子育て中の社員の約半数がベビーシッターを利用しています。

短時間勤務制度の企業事例

就業条件に対する福利厚生・人事制度の中で、短時間勤務制度とフレックスタイムは多くの企業が取り組んでいます。
いくつか、追加事例をピックアップしました。

三越

正社員と有期雇用従業員を対象に、妊娠中または小学校3年終了までの子供がいる場合、1日約5時間などの短時間勤務を認めています。

京都銀行

社員の希望がある場合、育児休業終了後1か月間は所定労働時間を12時間短縮できます。 また子供が小学校就学するまでの間、時間外勤務免除が可能になります。

フレックスタイム制度の企業事例

続けて、フレックスタイム制度の事例を掲載します。

大京

始業時間を

  • 9時30分始業
  • 10時始業
  • 11時始業
  • 13時始業
  • 自由設定

5種類から選べるフレックスタイムを導入しています。

WOWOW

コアタイムがなく、1>日の最低労働時間は30分からという自由度の高いフレックスタイムを導入。月間所定労働時間は7時間15分×就業日数ですが、20時間までは翌月に持ち越すことも可能です。

休暇制度の福利厚生・企業事例

続いて、休暇制度の福利厚生取り組みについてご紹介しましょう。育児休暇や介護休暇は法律で定められた法定福利厚生の一種です。これらの休暇制度でも、企業独自の取り組みを行っているところがあります。

サイボウズ:最長6年間の介護&育児休暇

ベンチャー企業のサイボウズは、最長6年間という長期介護休暇を取得できるようにしたことで話題になりました。

  • 要介護状態を問わず取得できる
  • 回数制限なし

というのが大きな特徴です。 日々進化するIT業界で、土日に休まないのは当たり前のことだったと社長は振り返ります。

同社の介護支援は長期休暇にとどまらず、

  • ライフスタイルの変化に合わせ働き方を選択できる選択型賃金制度
  • 定められた時間や場所と異なる働き方を選択できるウルトラワーク

などもあります。

また介護だけでなく育児を優遇する制度も多数導入されています。育児休暇は介護休暇と同様に、最長6年まで取得することができます。結果、一時28%まで上昇した離職率は4%までに下がるという劇的な変化を生みました。

報酬・モチベーションの福利厚生・企業事例

最後は、報酬・モチベーションに関する福利厚生事例です。
給与や賞与だけでなく非金銭報酬やプレゼントも取り入れることで、社員のやる気がアップするという参考になるでしょう。

カヤック:社員がほめ合うことをルール化した「スマイル給」

※参照:カヤック公式サイト

カヤックはユニークな社内制度で知られるITサービス企業です。その代表的なものがスマイル給です。これは社員同士がほめ合うことをルール化したもので「相手の長所」を●●給として与え合う仕組みです。
具体的には、毎月社員全員にほめる対象となる社員が一人ずつ割り当てられます。各社員は1か月間その相手を観察し、ほめるべきところを探します。そして月末、相手の長所に「●●給」と言うキャッチコピーをつけて提出し、それが相手の給与明細に記載されます。

スマイル給は実際の給与とは連動しませんが、全てのスマイル給を社内ツール上で公開しています。この取り組みでお互いにほめ合う文化が生まれ、コミュニケーション活性化に繋がっているといいます。

カフェテリアプラン 人気ランキング

カフェテリアプランとは企業が従業員に一定額の補助金(ポイント)を支給し、従業員がその補助金(ポイント)を使ってプランの中から好きなものを選択・利用する福利厚生です。カフェテリアプランは自社で運用すると工数がかかるため、福利厚生サービス代行業者を利用するケースが多いです。
ここでは人気のカフェテリアプラン代行業者と人気のメニューをご紹介します。

カフェテリアプラン代行業者ランキング TOP3

カフェテリアプラン代行業者ランキングは福利厚生サービス代行業者ランキングと同様、株式会社ベネフィット・ワンが一位でした。

順位 代行業者 契約数
1位 株式会社ベネフィット・ワン 899
2位 株式会社リロクラブ 450
3位 イーウェル株式会社 296

旬刊福利厚生2023年6月下旬号より

カフェテリアプラン人気メニューランキング TOP5

2020年12月に発表された経団連の福利厚生費調査結果報告 によるとカフェテリアメニューの費用の内訳は以下のように「ライフサポート」が1位になっています。

順位 費用の内訳  
1位 ライフサポート 54.1%
2位 文化・体育・レクリエーション 28.0%
3位 住宅メニュー 11.8%
4位 医療・健康 3.9%
5位 その他 2.2%

【参考】第 64 回 福利厚生費調査結果報告

ライフサポート

提携飲食店での優待・ショッピングの割引・家事代行や介護サービスの割引・育児関係・保険や資産運用の相談・通勤定期券の追加補助(通勤手当の限度を超える分)などが挙げられます。
ライフサポートメニューが人気である理由は、利用者(従業員)の日常生活に直接関わってくるサービスだからです。特に利用者が多いサービスは「保険や資産運用の相談」。物価高や年金問題に見られるように将来が不安になりがちな現代社会において、短期的な節約はもちろん長期的にも備えたいという気持ちが表れているのかもしれません。

ベネフィット・ステーションでは、資産運用のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)への相談が無料または割引になるメニューをご用意しています。自分で知識を身につけたいという方に向けた資産運用や株式投資に関するオンライン講座も提供しています。
もっと日常的に利用したいという方は、松屋やステーキガスト、上島珈琲店やサブウェイなど全国に店舗を構える飲食店で割引を受けることができます。

ライフサポートプランの活用事例

ベネフィット・ステーションのサービスは社員本人だけではなく二親等までの親族も使えるので、「みんなが親孝行できる会社」を目指しているユーソナー株式会社様からは会社の理念との相性がよかったという声が聞かれました。旅行先での宿泊やレジャーで使えるWEBクーポンも役立っているようです。

文化・体育・レクリエーション

文化・体育・レクリエーションメニューには、スポーツジムやフィットネスクラブの月額利用料の補助(割引)や映画館や美術館、テーマパークなどの入館料割引、コンサートの優待、各種教室の利用料の割引などが挙げられます。
利用料が安くなるという経済的な理由だけではなく、体験の機会を増やし充実したプライベート時間を確保することができるのが、文化・体育・レクリエーションメニューが選ばれる理由のひとつです。

ベネフィット・ステーションでは、旭山動物園や新江ノ島水族館、コナミスポーツクラブの施設利用券やゴールドジムの年間パスポートの割引を受けられるほか、2025年日本国際博覧会(大阪万博)では会員様だけの特典を提供しています。
大阪万博のように、カフェテリアプランで選択できる特典には期間限定のものもありますので注意しましょう。

住宅メニュー

住宅費は家計に占める割合が大きく、住宅関連の支援は利用者の生活安定に大きく関わってきます。具体的には社宅(賃貸住宅の借り上げを含む)の提供や家賃補助(住宅手当)、転勤があれば引っ越し代の会社負担などです。持ち家の人に対しては住宅ローン金利やリフォーム代の優遇、新築する場合には建物価格の割引などが挙げられます。

ベネフィット・ステーションでは数多くの仲介業者や建売業者と提携し、仲介手数料や建物価格が割引になるサービスを提供しています。
たとえば転勤時、異動前までに会社が率先して社宅(賃貸住宅)を探し契約するのであれば安心ですが、仕事をしながら自分で探すとなると大変です。システム上から仲介業者に物件調査を依頼できれば、従業員はもちろん企業側も社宅手配の手間が大いに削減できるでしょう。

医療・健康

医療や健康に関わるメニューの代表は、人間ドックや健康診断の費用の補助や割引です。優待価格でポイントを利用することもできれば、受診へのハードルは下がるでしょう。入院などで社員が長期的に仕事を離れたり体調が悪く仕事に集中できなければ会社にとっても痛手になりますので、福利厚生を活用して社員の健康意識を高めるのは企業の利益にも間接的に寄与します。
また、従来の方法だと担当者が社員全員分の日程を確認して受診先医療機関と調整や手配することになりますが、カフェテリアプランではシステム上で社員が自分自身で受診先を選択、予約できるようになるため、総務の業務負担を減らすことにも繋がります。受診後の結果案内も基本的には医療機関と社員(受診した本人)とのやり取りになるためその手間も省けるうえ、プライバシー保護の観点からも良策といえるでしょう。

ベネフィット・ステーションでは、全国の医療機関と提携した健診予約サービスを展開。利用者専用の料金で受診できるだけでなく、健診機関の検索から予約手配まで社員がシステム上で行うことができるので手間もかかりません。

医療・健康プランの活用事例

管理者(会社)がポイントを自由に付与したり、サービスを特典として提供できるのもベネフィット・ステーションの魅力です。
社員全員の健康増進を目指すコネクシオ株式会社では社員にウォーキングを勧めており、上位チームにベネフィット・ステーションのサービスを特典として提供することで、「ウォーキングしよう」というきっかけを作ったり社員同士のコミュニケーションが深まったりしているようです。

その他

カフェテリアプランの魅力は、多様なメニューから自分に必要なサービスを選べること。「その他」のカテゴリに含まれるメニューは利用された金額としては大きくないものの特定のライフステージや状況に応じたニーズに対応するものと推測され、特定の従業員にとっては重要なサービスといえるでしょう。

たとえばリモートワークをしている従業員向けに、自宅での設備補強やコワーキングスペースの利用料優待などがあれば満足度が上がるはずです。ほかにも、身近に結婚や出産、記念日を控えた人のためのお祝い、カフェテリアプランのポイントをほかの決済システムのポイントに交換するサービスなどの「あったら嬉しい」プランが充実していれば、有益な福利厚生として利用率も高まるでしょう。

コロナ流行以降に求められる福利厚生ランキング

では、新型コロナウイルス感染症が拡大した昨今において、福利厚生にはどのような変化があったのでしょうか。

コロナ禍で起きた福利厚生のニーズの変化

株式会社OKANが実施した「withコロナで変化する「働くこと」に関する調査」によると、新型コロナウイルス感染症の影響により家庭・家族で過ごす時間が増えたことで、従業員が「より生活に根ざした福利厚生」を求めるようになったことがわかります。

現に、2019年度は13位が順に「住宅手当・家賃補助」「食堂・昼食補助」「特別休暇」だったのに対し、2020年度は「特別休暇(リフレッシュ休暇・アニバーサリー休暇など)」「慶弔支援(結婚祝金・弔慰金手当など)」「ファミリーサポート」が上位にランクインしています。

リモートワークを充実させる福利厚生

新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がリモートワークを導入。それに伴い「リモートワークを充実させる福利厚生」も導入されるようになりました。

テレワーク手当

テレワーク手当(在宅勤務手当)とはその名のとおり、在宅勤務中の従業員に支給される手当のことです。具体的には、光熱費や通信費を企業が支援します。

ランチ・飲み会・コミュニケーション手当

ランチ・飲み会・コミュニケーション手当は、リモートワークによるコミュニケーション不足の解消を目的とした手当です。ランチ1回につき一人500円、飲み会1回につき一人1,000円などと、企業がそれぞれのシーンに合った支援を行います。

家具やデジタル周辺機器の補助

リモートワークにおいて、業務中に使用する机や椅子、パソコンなどの購入費用を企業が負担する福利厚生です。

福利厚生の選び方

今回、さまざまな福利厚生をランキング形式でご紹介いたしました。
福利厚生は企業のビジョンや課題、予算に応じて選択していく必要があります。

一方、顕在的な課題だけではなく潜在的な課題の場合、自社だけでは気づけないこともあるかもしれません。
是非一度ベネフィット・ワンにお問い合わせください。

競合他社との差別化をはかる!企業のイメージアップは「ベネフィット・ステーション」で

人生100年時代と言われるようになり、定年年齢の引上げや定年廃止が進んでいます。
少子高齢化による人手不足の原因の一つとなっている中で、「企業のイメージアップ」は離職率低下や若手の人材確保において重要な役割を担います。

例えば「仕事とプライベートの充実ができる働きやすい会社か」「風通しが良い社風で一緒に働く人と一体感を持つことができる働きがいがある会社か」といった不安を払拭する必要があります。 これらの課題は、福利厚生サービスベネフィット・ステーションの導入で解決すること出来ます。

1. 140万件以上のサービスが利用できるため、年齢や性別関係なく、従業員の多様なニーズに答えることができる

2. 企業の福利厚生制度として「スポーツジム割引」「育児・介護補助」などの記載が出来るため、競合他社との差別化ができる

従業員が企業担当者を介さずサービスの利用申し込みを行うため、導入後の事務作業はほとんどありません。

ぜひ、企業のイメージアップや労働環境の改善策の一つとして、福利厚生制度の検討をしましょう。


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