【社食 vs食事手当】同じ会社なのに…社員食堂の不公平をどのように解消するか
この動画でわかること
- 食事手当を社員全員が公平に受けることができていない
- 社食を置けない場合は置き食やバウチャーなども一つの解決策である
- 会社毎に合った食事制度を導入するべきである
社員食堂の不公平問題とは?現場ごとに最適な昼食補助施策を選ぶための最新ガイド
社員食堂が生む“福利厚生の格差”をどう解消する?根本の課題整理
現代の多くの企業が「社員食堂」や各種昼食補助制度を導入していますが、全ての拠点や働き方で平等に利用できるわけではありません。「本社だけ食堂がある」「支店や小規模拠点では利用できない」「営業職は外食が前提」といった、食事負担・サービス格差が“福利厚生の不公平感”につながりやすいのが現状です。
- 社員食堂が利用できる拠点と利用できない社員との負担の差
- 食事手当やバウチャーなど、現金・現物の補助手段の違いによる格差
- 在宅勤務普及で、昼食補助の形も多様化し課題が複雑化
会社の歴史・方針・社員属性・勤務地・働き方によって最適解が異なるため、「万能な解決策」はありません。自社に合った最適な施策を選びバランスを取ることが不可欠です。
多様化する昼食補助~社員食堂/手当/バウチャー/配達弁当/置き食の比較と最新動向
そもそもの格差は「社員負担の差」から発生
社員食堂を利用できる社員ほど「安価・健康・メニュー豊富」でランチに困らず、福利厚生の恩恵も大きいです。一方、社員食堂が無い拠点・外回り・在宅勤務の社員には、実費負担や外食になり、格差や不満が生まれやすいのです。
- 社員食堂があれば安価に健康ランチ、コミュニケーションの場にもなる
- 食事手当やバウチャーは自由度が高いが、現金だと福利厚生感が弱い
- 在宅・外出社員にはバウチャーや配達弁当、置き食サービスが効果的
食堂・手当・配達弁当・バウチャー・置き食、どれもメリット/デメリットがあり、会社や職場ごとの事情を見極めて選定が必要です。
コロナ禍以降、“置き食・バウチャー”など在宅や中小拠点にも拡大
一斉出社前提だった時代から、テレワークや小規模事業所、24時間稼働拠点など昼食事情は大きく様変わり。社員食堂一本ではカバーしきれず、“置き食(冷蔵/冷凍/常温の弁当や惣菜の社内販売)”や“バウチャー(昼食専用の補助券・プリペイドカード)”という選択肢が急速に普及しています。
- 在宅勤務・小規模支店・夜勤拠点でも導入しやすい置き食・配達弁当
- バウチャーは社員のスマホやカードで全国の提携店で利用、非課税枠も活用可能
- 食事手当は全社員簡単に支給できるが、補助感・福利厚生イメージは弱まる
特にバウチャー方式は「確実に食事代補助として機能(小遣い化しない)」「在宅勤務社員でも公平性担保」「非課税枠あり」といったメリットがあり注目されています。
注目が集まる「置き食」サービスとその特徴
配達弁当・置き食は急拡大のトレンド~コスト・利便性バランスに優れる
置き食とは、サービス業者が冷蔵庫/冷凍庫などをオフィスに設置し、食事やおやつ、おかずを常時補充。社員は好きなタイミングで昼だけでなく朝・夜も利用可能です。
- 社員食堂が難しい環境でも簡単・効率的な食事提供ができる
- 会社が福利厚生価格(補助つき)で提供すれば、社員の負担感が減る
- 導入の手間も比較的少なく、コストコントロールしやすい
温かい配達弁当と合わせて導入すれば、多様化する働き方・生活リズムにも柔軟に対応できます。
昼食補助施策のメリット・デメリット一覧と選定のポイント
全拠点に共通する理想解は「現物提供」、現実解は「複数施策の組み合わせ」
どのサービスもメリットとデメリットがあります。下記のポイントを押さえ、働き方や拠点規模で最適な施策を選びましょう。
- 社員食堂:社員満足度高いが初期&運営コスト大・設置場所必要
- バウチャー:在宅や全国どこでも使えるが対象店舗に限りがある
- 配達弁当・置き食:現場負担少なく利便性高いが、種類・選択肢や保管・補充に課題も
どの手段も万能ではなく、現場実態や社員属性のヒアリング・労使協議をふまえてバランスを取るのが賢明です。
まとめ~食堂・昼食補助の「格差解消」は自社に合った選択と工夫がカギ
社員食堂の有無による格差は、現代の“働き方多様化”でますます複雑になっています。いまや食堂一本で「全社員平等」は難しいですが、バウチャー・置き食・配達弁当・食事手当など多彩な施策を組み合わせることで、自社にマッチした公平性と満足度のバランスを実現できます。
- 万能解はなく、拠点・職場・働き方ごとに最も適した方法を選定
- バウチャーや置き食の活用で、場所・時間に縛られない新しい昼食補助を展開
- 社員ヒアリングや労使協議を重ねて納得感ある福利厚生施策をデザイン
企業には「どれを選んでも不満はゼロにならない」現実がありますが、課題をしっかり分析し、制度を定期見直しすることが業績やエンゲージメント向上にもつながります。
千葉商科大学会計大学院会計ファイナンス研究科 教授(専攻:社会保険、企業年金、企業福祉) 可児俊信"
続きを読む

