福利厚生
従業員エンゲージメント

【衝撃】会社が福利厚生で資産形成サポートを行うたった2つのワケ

この動画でわかること

  • フィナンシャルウエルネスとは何か
  • 資産形成支援によって社員は仕事に専念でき長期勤続につながる
  • 会社の資産形成支援と社員の自助努力には線引きが必要である

【資産形成支援の最新版】社員の“フィナンシャルウエルネス”を実現!企業が取り組むべき福利厚生の目的と伝え方

今求められる“資産形成支援”の福利厚生とは?~フィナンシャルウエルネスを目指す企業戦略~

「資産形成」「フィナンシャルウエルネス」といったワードが人事・福利厚生領域で注目されています。社員の“将来への安心”をどう支え、会社自体も安定成長を実現するか――。
この記事では、資産形成支援が今なぜ注目されるのか、福利厚生の新しい目的や背景、社内での伝え方まで体系的に解説します。

  • 資産形成支援は“安心して長く働ける”環境づくりの要
  • フィナンシャルウエルネスは「お金の健康」+「心・体・人間関係の健全」がセット
  • 短期的な支援だけでなく、ウェルビーイング(持続的幸福)への投資戦略も重要

社員・人事部・経営層も、将来設計・企業リスク管理の観点から必須の視点です。

“フィナンシャルウエルネス”とは?社員の資産形成支援が持つ新たな意味

経済的健全性=フィナンシャルウエルネスの真髄とは

フィナンシャルウエルネスとは「経済的に健全な状態(Financial Wellness)」を指し、単なる資産形成から一歩進んだ考え方です。

  • 社員が自分の家計・生活設計に不安なく働ける状態
  • ライフプランも資産運用も“問題なく実現”できる経済的基盤
  • 不安定さ・将来リスクから解放された、長期的な安定

会社が“フィナンシャルウエルネス”に配慮することで、企業の持続的成長や社員の忠誠心にも直結します。

ウエルネス・ウエルビーイングとの違いを知ろう

よく使われる「ウエルビーイング」は“幸せな状態の持続”全般を指しますが、ウエルネスは「健全性」(身体・心だけでなく、人間関係や経済も含む)という切り口がポイント。

  • 身体の健康(Physical Wellness)
  • 心の健康(Mental Wellness)
  • 経済的健康(フィナンシャルウエルネス)

資産形成支援は“経済的健康”の実現策として位置づけられています。

なぜ“今”資産形成支援なのか?~人的資本経営時代の背景~

ウエルネスが注目される理由~会社と社員のリスク分担が課題に

人的資本経営が重視される時代、社員が“安心して長く働ける”仕組み作りは、単なる給与増加に留まりません。
フィナンシャルウエルネス強化は、社員の生涯設計・ライフイベントへの備えにつながります。

  • 会社の給与・退職金だけでは将来資金が不足しがち
  • 社員が自助努力(資産運用・積立等)できるサポートが不可欠
  • 会社と社員が「どこまでサポートするか」「どこから自助努力か」の明確な線引きが重要

自助努力・社内制度・公的制度の“役割分担”を明確にすることで、安心と満足度の向上につながります。

資産形成支援が長期的な企業メリットにつながる理由

資産形成支援を企業が制度化することで、社員の定着率・エンゲージメントが高まり、
“ウェルビーイング”という持続的幸福感につながります。

  • 社員が安心して仕事中心の人生設計ができる
  • “長期勤続”につながり、成長・イノベーションの原動力に
  • 会社への感謝が生まれ、離職リスクの低減や職場全体の雰囲気改善

単に「給与を上げる」だけでなく、“社員の幸福”という視点が人的資本経営では重要です。

“伝え方”がカギ!社員が資産形成に関心を持つための工夫

社員の資産形成意識が薄い理由と現状の課題

実際には、資産形成・ライフプランニングに高い関心を持つ社員は1割ほどといわれています。
その背景には、会社からの情報提供不足や意識啓発の“伝えきれない課題”があります。

  • 会社が「どこまで支援するか」「どこまでが自助努力か」の説明が不足
  • 目標設定やリスク管理を”身近なテーマ”として社内で周知していない
  • 資産形成の必要性が伝わらないと、社員も積極的に運用リスクを取ろうとしない

社員に“自分ごと”として響くような情報発信が大切です。

資産形成支援の有効な伝え方&制度設計とは?

成果を出せる資産形成支援には、制度そのものの充実と同時に「伝え方」が決め手になります。

  • わかりやすい社内セミナー・個別相談で“ライフプランの意義”を啓発
  • 社内ポータルサイトやメールで支援制度の情報・活用事例を発信
  • “会社が保証する範囲と自己責任の境界”をしっかりガイド化

投資のメリットだけでなく、リスクや会社方針もオープンに伝えることで社内全体の認識が向上します。

まとめ~資産形成支援は“全社員の幸福”&会社成長へ不可欠な戦略!

資産形成支援は今後の福利厚生の核となるテーマ。「フィナンシャルウエルネス」「人的資本経営」の観点からも、
会社と社員の役割分担、制度の明確化、そして意義の伝達が時代の要請です。

  • 単なる給与や退職金の増額ではなく、“資産形成支援”で社員の幸福感・定着率を高める
  • 制度設計と情報発信による会社・社員のリスク分担を明確化しよう
  • 全員が“自分ごと”として理解できる資産形成支援が、会社・個人ともに強い経済基盤へ

「経済的・心身・人間関係すべてが健全な職場作り」のために、資産形成支援ノウハウを制度・PR・教育の3本柱で進めていきましょう!

可児さんサムネイル
【スピーカー】
千葉商科大学会計大学院会計ファイナンス研究科 教授(専攻:社会保険、企業年金、企業福祉) 可児俊信

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<著書>
・「福利厚生アウトソーシングの理論と実務」(労務研究所)
・「共済会の実践的グランドデザイン」(労務研究所)
・「新しい!日本の福利厚生」(労務研究所)
・「実践!福利厚生改革」(日本法令) 他