【あなたは知ってましたか?】国民の3割だけが知っている社食の新常識
この動画でわかること
- 社員食堂は採用力強化の側面がある
- コロナ後のリモートワークによるコミュニケーションの希薄化への対策
- カロリーに気を配った食事を提供することで健康管理につながる
今、社員食堂が注目される理由とは?
多くの企業で社員食堂が「当たり前」だった時代から、今や社員食堂の持つ役割が大きく変化しています。一見、周辺に飲食店が豊富なオフィス街では「社員食堂は不要」とも思われがち。しかし近年、福利厚生の観点や働き方の変化に伴い、社員食堂が再び重要視され、設計も目的も進化しています。
なぜ今、社員食堂が注目されているのか。その理由や最新トレンド、企業の採用競争力や健康経営とも結びつく「3つの新しい役割」を具体的に解説します。
社員食堂が担う新しい3つの役割とは?
従来の「お昼ご飯を提供する場」から大きく進化。「今どき社員食堂」が果たす役割は次の3つです。
1. 採用競争力・企業ブランディングへの貢献
社員食堂の写真やサービス内容を求人パンフレットやWebサイトに掲載する企業が増えており、「おしゃれな社員食堂」「充実したランチ環境」は、応募者に大きなアピールポイントとなります。
特に若手や女性社員の多い職場では、「キレイで居心地の良い食堂」や「栄養バランスの取れた食事」が採用競争力に直結します。ある企業では、カフェのようなデザインの社員食堂を導入し、「ここで働きたい!」と入社希望者が急増した事例もあります。
- オープンキッチンやおしゃれなカフェ風デザイン
- 季節ごとの限定メニューや産地直送の食材
- 写真映えするデザートやSNS投稿を意識したメニュー開発
2. 社員のコミュニケーション活性化
自社の社員同士が自然と集まり、業務外の話もできる空間は、チームワークや情報連携を強める重要な役割を果たします。社内コミュニケーションのハブとして、社員食堂やそれに準じたラウンジスペースが活用されています。
- 部署を超えて気軽に話せる大テーブルやソファ席
- ランチミーティング、ワークショップ向けの半個室スペース
- イベントや季節フェアの開催による参加型の仕掛け
コロナ禍を経て出社率が減った今、「オフィスへ引き戻す仕掛け」として、朝食無料・夕食無料などの特別メニューが注目されています。
3. 健康経営・栄養管理への取り組み
最近の社員食堂では、従業員の健康を積極的にサポートする取り組みが拡大しています。
例えば、
- 日替わり定食のカロリーや塩分量の表示
- 管理栄養士監修によるヘルシーメニューの提供
- 「メタボ対策」やアレルギー表示など安全・健康への配慮
健康経営が推進される中、「社員食堂=栄養管理の場」として利用価値が高まっています。
社員が「集まる」ための仕掛けと最新スペース活用例

近年は、「ただ食事をとるだけの場所」から、「仕事もできてリラックスもできる」多機能スペースへの進化が顕著です。
例えば、おしゃれな家具や無料ドリンクコーナー、リフレッシュ用ゲームスペースを設ける企業も増えています。
また、ワークショップやクックイベントなどを社員食堂で実施することで、「ちょっと立ち寄る」から「長時間いたくなる」スペースとなっています。
- フリーWi-Fiや電源タップが常備されたカフェスペース
- 自習や簡単な打ち合わせもできる静音エリア
- ヨガや健康診断イベントの開催
こうした仕掛けにより、「社員が社内で自然と交流し、自発的に集まる」文化が醸成されます。
社員の声~やっぱり食堂がある職場は働きやすい!~
実際に社員からは、
- 「混雑せずに落ち着いて休憩できる」
- 「栄養バランスの良いメニューを手軽に食べられる」
- 「突然の情報共有や雑談が生まれる」
といった前向きな声が集まっています。
企業にとってはロイヤリティ向上やメンタルヘルスケア、健康増進などの副次的効果も望めます。
まとめ~変わる社員食堂、企業価値を高める「戦略的な場」に

現代の社員食堂は、単なるランチスポットから「企業価値向上の戦略的な場」へと進化しています。
- 採用力・広報力アップ(おしゃれ・快適)
- 社内活性化(コミュニケーションや情報連携)
- 健康意識の高まり(栄養管理・ヘルスサポート)
こうした多面的な役割を意識した社員食堂の設計・運用が、今後ますます重要になってきます。
貴社の社員食堂も「食べるだけ」が主目的になっていませんか?今後の進化に目が離せません。
千葉商科大学会計大学院会計ファイナンス研究科 教授(専攻:社会保険、企業年金、企業福祉) 可児俊信
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