インセンティブ・ポイント

社内コミュニケーション活性により 真の働き方改革を実現!

株式会社コナカ

衣服・装飾品製造 1001名以上
課題
社内コミュニケーション活性

『紳士服コナカ』、『スーツセレクト』、オーダースーツの『DIFFERENCE』など全国約388店舗を運営する紳士服チェーンである株式会社コナカ様では、社内コミュニケーション活性という課題を解決するため、従業員・パートアルバイトスタッフを対象にインセンティブ・ポイントを導入しています。導入の背景や目的、今後の想いについて、導入起案者である堀江俊一さん(経営企画室 執行役員 経営企画室部長/旧・管理本部 人事部 部長)、安部公政さん(管理本部 執行役員 総務部長)、運営プロジェクトメンバーである石原潤一さん(顧問)、中嶋傑さん(ディファレンス事業部 ゼネラルマネージャー)にお話を伺いました。(写真左より)

“働き方改革”を実現するためには
社内コミュニケーションの活性が課題でした。

当社は『紳士服コナカ』など全国約388店舗を運営する紳士服チェーンです。店舗の立地条件や顧客層に応じて、ブランドごとにさまざまな属性のスタッフが働いていますが、“働き方改革”を実現していくためには、社内コミュニケーションを活性化することが共通の課題意識としてありました。
“働き方改革”には、心身の健康が不可欠だと考えています。身体の健康は健康診断などでも見える化されるので対処もしやすいですが、心の健康はなかなか見えにくいですよね。当社では、「コミュニケーション」こそが心を健康にするものだと考え、社内のコミュニケーションを活性化することで“真の働き方改革”を実現することを目的に、シンクスマイル社のコミュニケーションアプリRECOGとベネフィット・ワンのインセンティブ・ポイントを掛け合わせた「RECOGインセンティブ」を導入することにしました。

     

 

 

本部から命令するのではなく、
現場主導によるプロジェクト運営を行っています。

全社を巻き込んだ新しい試みとなるため、導入までの道のりは決して平坦なものではありませんでしたね。役員会議に提議しようとしては跳ね返され、最終承認が下りるまで約3ヶ月はかかりました。管理部門である人事・総務部門の旗振りで起案を進めていたのですが、最終的に決め手となったのは「現場主導」の考え方です。そもそも“真の働き方改革”とは、本社から命令されて行うものではなく、現場から上がってくる想いを本社でサポートして実現していくことだと思っています。そのため、リアルな現場を知る各事業部から運営メンバーを選出しプロジェクトチームを結成しました。現場目線での運営を行うことに大きな意義があると考えています。

 

 

褒め合うコミュニケーションで貯まったポイントは
インセンティブ・ポイントとして好きなアイテムと交換できます。

RECOGとは、社員同士で称賛を伝える“レター”を贈り合うことができる社内コミュニケーションアプリです。従業員の“称賛レベル”を数値化することで、社内への貢献を見える化することができます。さらに、コミュニケーションに応じて貯まるポイントを、インセンティブ・ポイントに移行することで、約20,000点の豊富なアイテムの中から好きなものと交換できるようにしています。インセンティブを付与することにより、コミュニケーション自体にも自主性が生まれているのを実感していますね。

 

 

現金インセンティブと区分けすることで
全員にスポットライトが当たるインセンティブ制度を実現しました。

もともと当社では、店舗の営業目標を達成したときには現金によるインセンティブを支給しています。しかし、結果を出せるスタッフは限られてしまうので、頑張っているスタッフ全員にスポットライトを当てたいという想いのもと、RECOGインセンティブを活用した行動評価を並行して行っています。成果に対しては現金、行動に対しては好きなアイテムと交換できるポイント、と区分けすることで目的に合わせたインセンティブ制度を実現できるようになりました。実際にきいた話では、あるスタッフは貯まったポイントを子供へのプレゼントに交換したそうです。自分のためではなく、誰かのために使えるのがポイントの良さだと感じています。

 

周知や付与基準を工夫することにより
コミュニケーションのきっかけを増やしています。

RECOGとインセンティブ・ポイントの相乗効果によってスタッフのモチベーションを上げるべく、周知方法や付与基準を工夫しています。例えば、勤続表彰やお客様からのお褒めの声によってインセンティブ・ポイントを付与したときは、RECOGでも称賛を贈ることで他のスタッフに周知しています。そうすることで、ポイントを獲得したスタッフを起点に「ポイントをもらえたのは○○さんのおかげです!」といった良いコミュニケーションの連鎖が生まれていますね。また、各店舗にインセンティブ・ポイントを配布する付与基準を追加したのですが、RECOGでのコミュニケーションにあまり参加できていなかったスタッフに対してもログインするきっかけを提供することができ、参加率の向上につながりました。
インセンティブ・ポイントの付与基準は自由に設定ができるので、現場の意見を吸い上げながら様々なアワードを企画するなど、今後も柔軟に追加していくつもりです。

 

 

社内で浸透させるためにまず重要なのは
一人でも多くの社員が”ほめられる”経験をすることです。

コミュニケーションを活性化するために、各事業本部で1位のスタッフに対して、社長自らRECOGで称賛を贈っています。この従業員規模になると普段社長との接点はほとんどないので、社長直々の称賛はとても嬉しいことです。社内で浸透させるために一番重要なことは、一人でも多くの社員が“ほめる”“ほめられる”経験をすることだと思っています。ほめられると嬉しい、その嬉しい気持ちを同僚にも感じてほしいからほめる、そういう連鎖こそが本当に社内に浸透するためには必要なのだと感じます。

 

 

コミュニケーションが活性化することで
売上にも良い影響がありました。

導入開始から約4ヶ月経ち、コミュニケーションが活性化されたことによる効果を実感しています。例えば、コミュニケーションが活発でRECOG上の“称賛レベル”が常にトップの店舗(埼玉県にある郊外型店舗の上尾店)は、売上も好調であることがわかっています。要因として、店長が自分の店舗スタッフはもちろん、他の店舗に対しても積極的に称賛を贈っていることが挙げられます。コミュニケーション活性化のためにツールを導入しましたが、ゴールは社内に称賛文化を根付かせることです。そのためには、まわりの人の良い行動に気づいて”ほめる”ことが何より価値のあることだと考えています。スタッフ一人ひとりがまわりに気を配り、注意深く観察する視点を持つことこそが、称賛文化の醸成、さらには結果として売上にもつながっていくという希望を感じていますね。

 

 

現場目線でコミュニケーションを推進することにより
称賛文化を醸成していきたいです。

日本人は称賛どころか笑顔で挨拶をすることすら下手な人が多いと感じています。しかし、今後グローバル化が進み、外国人を採用し現場での円滑なコミュニケーションを行っていくためには、称賛文化の醸成はなくてはならないと考えています。称賛することは特別なことではなく、当たり前の文化として浸透していくために、導入目的であった「コミュニケーション活性」というテーマを、現場目線でさらに具現化していきたいです。例えば、売上との相関性もそうですが、離職予備軍の発見にも活用したいと考えています。実際に、コミュニケーションが活発でなかった店舗の店長が離職したというケースもあり、コミュニケーションを分析することでマネジメントにも役立てることができれば理想的ですね。今後もRECOGインセンティブを柔軟に活用することで、社内コミュニケーション活性に取り組んでいきたいです。

 

 

「インセンティブ・ポイント」に取り組もうと
お考えの企業担当者さまへ

ベネフィット・ワンでは、年間1,000件以上の経営課題や人事課題解決のサポートしています。

その中で培ってきた経験から、「自社でインセンティブ・ポイントの充実化をはかりたい」 という企業様向けのお手伝いも行なっています。

どのように施策を進めればよいかが分からない…とお困りの際は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。ご相談は無料です。