中部電力株式会社
電気・ガス業 1001名以上- 取り組み内容
- ・会社の原動力となる社員一人ひとりのキャリアを考え、自己変革に挑戦する機会と支援の提供に注力
└2023年10月にキャリア形成の実現を支援するための取り組みおよび各種制度の見直し
└業務と関連性の高い資格取得やスキル習得にかかる費用の補助を5倍に引き上げ(2023、2024年度のみ)
- 取り組みの背景
- ・経営環境の激変を新たなビジネスチャンスと捉え、2021年11月に「中部電力グループ経営ビジョン2.0」を策定
└本ビジョン内にて「人財一人ひとりの成長・活躍が企業価値そのもの」との考えを基盤に置く
└2022年4月、人財戦略室を設置して以降、ビジョンの実現に向けた具体的取り組みの一環として、費用の補助を5倍に引き上げ
- 取り組み開始後の具体的な効果
- ・資格取得状況は2023年度比で倍増し、従業員自身のキャリアや能力開発を考える「きっかけ」に
└自律的な学びによる成長や活躍は、自己変革に挑戦する風土の醸成につながる
└そのため、引き続き自分に合ったキャリアを考え、実現を目指すための機会を提供・支援を実施
中部地方を中心に安全で安定的なエネルギーをお届けするとともに、お客さまのくらしや社会を豊かにする様々なサービスを展開する中部電力株式会社様。
実現したい「中部電力」の姿のために、多様な人財が長く活躍できるフィールドとして選ばれる会社になるための環境づくりに尽力するとともに、自己変革に挑戦する社員に機会と支援を提供し続けていらっしゃいます。
今回は、2023年度より開始したカフェテリアプランシステムを活用したリスキリング強化の取り組みについて取材しました。
多様化する従業員のニーズに応え、多様な選択ができる「カフェテリアプラン」のメニュー充実を図る
ー事業内容について教えて下さい。
大澤:弊社は、「くらしに欠かせないエネルギーをお届けし、社会の発展に貢献します」を企業理念に掲げ、中部地方を中心に安全で安定的なエネルギーをお届けするとともに、お客さまのくらしや社会を豊かにする様々なサービスを提供しています。
また、再生可能エネルギー事業・原子力事業・地域インフラ事業・グローバル事業などの展開により、エネルギーを基軸とした事業に総合力を発揮し、時代とともに変化する社会からの期待に応えられるよう努めています。
ー現在、どのような職務をご担当されていますか?
大澤:現在は人事部門に在籍し、厚生諸制度の構築や改正に関する検討および実施に関する業務を担当しております。
従業員のモチベーション向上に加え、ライフ・ワーク・バランスの両立を支援し、エンゲージメントスコアや心身の満足度向上につながる厚生諸制度を検討しております。
ーこれまでどういった福利厚生の取り組みを行っていらっしゃいましたか?
大澤:厚生制度は従業員やその家族の生活に密接に関わるものが多く、これまでは生活基盤となる「住宅」「教育」「育児・介護」の充実に取り組んできました。
近年では、多様化する従業員のニーズに応え、柔軟な選択が可能となるよう「カフェテリアプラン」のメニュー充実に力を入れ、昨年10月より「自らの学び」を支援するための取り組みとして、自己啓発にかかる費用や語学や資格取得等に関する教材費、自己啓発時間を確保する観点から育児・介護施設サービス利用にかかる費用の補助を強化しました。
ー現在、具体的にどのような取り組みを実施されていますか?
大澤:現在は、価値観が多様化する従業員のニーズに応え、エンゲージメントを高めることにつながる次の取り組みとして、独身寮の整備と住まいに関する手当の充実を図る施策を実施しています。
また、カフェテリアプランのさらなる充実策として、健康に資するメニューの充実に向けた検討も進めています。
カフェテリアプランシステムを活用したリスキリング強化の取り組み
ー現状、力を入れている人事施策や取り組みについて教えてください。
牛島:2023年10月に社員の自律的なキャリア形成の実現を支援するための取り組みおよび各種制度の見直しを行いました。
全社員を対象にオンライン学習サービスを導入し、ほぼ全員1講座は受講し、8割以上が2講座以上受講している状況です。
また、自己啓発による資格取得や社外通信教育の費用補助拡大や、カフェテリアプランのメニューのうち、業務と関連性の高い資格取得やスキル習得にかかる費用の補助を2023・2024年度は通常の5倍に設定するなど、原動力となる社員一人ひとりが自分のキャリアを考え、先輩の軌跡を超えた成長・活躍を実現するとともに自己変革に挑戦する機会と支援の提供に力を入れています。
ー取り組みを開始した時期と取り組みに至った背景について教えてください。
牛島:中部電力グループ70年の歴史の中でも、当社グループを取り巻く経営環境は、歴史的な転換点を迎えております。
こうした経営環境の激変を新たなビジネスチャンスと捉え、2021年11月に「中部電力グループ経営ビジョン2.0」を策定し、人財戦略の強化を掲げました。
本ビジョンにおいて、「人財一人ひとりの成長・活躍が企業価値そのもの」との考えを基盤に据えており、従来から積極的に取り組んでいた「安全」「健康」に加え、2022年4月、新たに人財戦略室を設置して以降、その実現に向けた具体的な取り組みを推進するための検討を進めてきました。
人財戦略にあたっては、多種多様な力を持つ人財を確保・育成することや、人財一人ひとりがその能力を思う存分発揮するためには、「多様な人財が安全で心身ともに健康に働くことや、充実した生活を送ることのできる環境」とともに、「当社の経営理念や経営ビジョン2.0で掲げた目指す姿に共感し、その実現に向けて自らのキャリアを考え、成長・活躍機会を獲得できる環境」を整えることが必要であると考えています。
ー取り組み開始後、社員の方の反応はいかがですか?
牛島:本制度活用にあたっての問い合わせや相談が多数寄せられていることから、関心の高さを感じるとともに、特に若手社員を中心に大きな刺激となっているとの手応えを感じています。
資格取得や講座受講にチャレンジするきっかけになったり、モチベーション向上につながったとの声もあり、自律的な学びの支援に寄与しているものと考えています。
ー取り組み開始後、具体的にどのような効果が得られましたか?
牛島:資格取得状況は昨年度から倍増しており、学びに関する取り組みが従業員自身のキャリアや能力開発を考える「きっかけ」になったと感じています。
自律的な学びによる成長や活躍は、自律的なキャリア形成の実現とともに、自己変革に挑戦する風土の醸成につながっていきますので、これからも自分に合ったキャリアを考え、実現を目指すための機会を提供・支援していきます。
社員様に実際の声を聞いてみました
ー今回の取り組みがきっかけで利用されたメニューがあれば教えてください。
竹野内:私は現在、電力会社の中で変電部門に所属し、電気を効率的に運ぶために電圧を変換する「変電所」の保守業務や工事業務を担当しているのですが、業務を行ううえで必要な「第二種電気主任技術者」の資格を取得するため、自己啓発費用補助メニューを利用して受験手数料の補助を受けました。
今回の取り組みについてはどのように思いましたか?
竹野内:カフェテリアポイントの単価増額により、自己啓発に取り組んでみようという意欲が沸きましたし、資格取得にもチャレンジすることができました。
これからも自己啓発を継続しながら、他の資格取得に向けて頑張りたいという気持ちになれたのは、今回の制度のおかげだと感じています。
カフェテリアプランは「会社が一番大切にしていることを社員に伝えられるツール」
ー人事として今後の課題、展望、取り組みたいことがあれば教えてください。
牛島:自律的な学びは自己変革に挑戦する風土の情勢につながっていくと考えています。
そして、そこから生まれる多様性こそがシナジーやイノベーションなど、新たな価値の源になると考えています。
それには、まだまだ時間がかかるとは思っていますが、これからも継続して社員の自律的なキャリア開発を支援するための機会や環境を充実していきたいと考えています。
中でもカフェテリアプランは多種多様なメニューがありポイント単価に傾斜をつけることで会社が今、一番大切にしていることを社員にわかりやすく伝えられるという点で、柔軟性や機動性が高く、メッセージ性も強いツールだと感じています。
これからも多様な人材が長く活躍できるフィールドとして選ばれる会社になるための環境づくりに取り組んでいくとともに、自己変革に挑戦する社員に機会と支援を提供し続けていきたいと考えています。
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