従業員エンゲージメント

ただの社内行事ではない、事業戦略の一つとして考えたい周年イベント

周年記念や創業記念などをお祝いし、多くの企業が力をいれる周年イベント

毎年実施をする企業もあれば、数字のきりが良い5年単位で実施をする企業もあり、そのタイミングは様々です。

周年イベントとは、企業の設立から現在までの歴史を振り返りながら、従業員に対しての感謝の気持ちを伝える場です。また、現在から未来を描きながら、さらなる進化や成長を取引先や顧客に対して誓うという意味があります。

つまり企業にとっては、単に周年を祝うだけでなく、事業戦略のひとつとして考えるべき重要なイベントなのです。

しかしながら、周年イベントをただの記念行事ではなく、今後の経営を担う重要なイベントとして理解している企業担当者は、どのくらいいるのでしょうか。

特に初めて周年イベント担当として仕事を任された企業担当者は、

「周年イベントってそもそも何のために、誰のために実施するのか」

を、正しく理解しないまま、「何をやるか」だけに時間と労力を費やしてしまう傾向があるように感じます。

上述でもお話ししたように、まずは企業担当者が周年イベントの行うべき目的とその意味を正しく理解することが最も大切です。本稿が、企画整理する上でのご参考になれば幸いです。

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周年イベントとは?

企業の創業・設立から数えて1年や5年、もしくは10年の節目に実施される周年事業のことです。

数ある周年事業の中でも、周年イベントは特に、企業にとって重要な機会だと考えられます。

それは、従業員を一堂に集められることから、企業からのメッセージ」を広く深く伝えるための絶好のチャンスである、と捉える経営陣が多いからです。

では、実際にどんな周年イベントがあるのでしょうか。
周年イベントは、各企業が様々なアイデアや工夫を凝らし、ユニークなイベントを実施していますのでご紹介します。

100周年記念映像の作成|IBMコーポレーション

※引用元:IBM100 | IBM創立100周年記念サイト

1911年のIBM創立から100年の歩みを映像で紹介しています。

IBMが掲げる企業精神、100年の間の100の出来事をそれぞれの年に生まれた社員や関係者が、当時のことを振り返って紹介しています。

口で伝えるだけでなく、映像と合わせることで、企業からのメッセージを具体的に浸透させています。

オアシスがテーマの周年イベント|株式会社ドミノ・ピザジャパン

※引用元:株式会社ドミノ・ピザ ジャパン|コーポレート情報

ドミノ・ピザが日本にオープンして25周年を記念して、店舗で働く従業員のオアシスのような場にしたいという想いをテーマに開催しました。

会場に入った瞬間に別世界を感じてもらうためのドミノゲート、ドミノカラーの青・赤で統一した会場装飾、従業員の顔で作ったモザイクアート、各店舗毎にメッセージを書き持参してもらったピザボックスの展示等、とてもユニークで記憶に残るイベントになったようです。

企業から伝えたいメッセージをもとにテーマを設定していくことが大切です。

※引用元:株式会社ドミノ・ピザ ジャパン|ニューズベース

周年イベントをおこなう3つの目的

周年イベントをおこなう目的は、大きく分けて3つあります。

1.従業員へ感謝の気持ちを伝える

従業員への感謝

経営の神様として語りつがれている、パナソニック(旧松下電器産業)グループの創業者である松下幸之助氏が、企業の発展は技術や製品ではなく、人であることを述べた「事業は人なり」という有名な言葉があります。

この言葉の意味通り、企業の設立から現在までを支えてきたのは従業員であり、現在から未来を担っていくのも従業員です。

しかしながら、日頃から従業員に対して感謝の気持ちを伝えられている企業は
どのくらいいるのでしょうか。
企業の周年記念品製作や法人のギフトサービスを担当している私個人の感覚ですが、そのような企業は少ないように感じています。

従業員が一堂に会する周年イベントは、日頃の感謝を伝える絶好のチャンスです。普段伝えられない感謝の気持ちをしっかりと伝えることで、より一層企業と従業員の絆が深まります。

ここで、ワーク・モチベーション研究所が発表した社内イベントに関するコミュニケーション調査についてご紹介します。

※引用元:ワーク・モチベーション研究所にて実施した「社内イベントに関するコミュニケーション調査」

過半数を上回る従業員が「職場の中でコミュニケーションが増えた」と答えました。また、次に多かった回答として「他部門と仕事がしやくすなった」、「仕事に対するモチベーションが上がった」が上位に挙がっています。

この調査結果から分かるとおり、周年イベントを実施することで職場の環境改善にもつながり、従業員の企業への帰属意識が向上し、結果としてさらなる企業の成長へとつながることも期待できます。

2.ミッション・ビジョンの浸透

ミッション・ビジョンの浸透

経営方針や企業戦略など、組織にとって重要な方針を語る場で、頻繁に用いられる「ミッション」や「ビジョン」という言葉。

「ミッション」とは、一般的に「使命、目的、役割」と訳され、企業がなぜ存在するのか、その存在意義について示すものです。一方、「ビジョン」とは「目標、夢、志」と訳されます。「こうなりたい、こうしていきたい」といった将来、組織として目指すべき姿を表現するものです。

つまり、ミッションとは従業員の行動指針となり、ビジョンとは社会や顧客に対して企業が目指す姿を具体的に表しているのです。

従業員は、このミッションとビジョンによって表現された価値観や組織の方向性に対して共感し、また正しく理解することで、自分自身の仕事にやりがいや意味を感じ、その企業で働くことに対して自発的な「動機付け」を行うことができます。

しかし実際の現場では、一体どのくらいの従業員が、自社のミッションやビジョンについて、自分の言葉で語れるでしょうか。
また、日頃の業務の中で、社長や役員などの経営層と現場の従業員がミッションやビジョンに対して意見交換をする機会はどのくらいありますでしょうか。

日々、従業員は目の前にある業務に多くの時間を取られ、企業が掲げるミッション・ビジョンに共感し理解する機会を作れているケースは、少ないように感じられます。

実際に経営理念の浸透で成功したことで知られる企業にひとつに、スターバックスコーヒージャパン株式会社があります。
※引用元:スターバックスコーヒージャパン株式会社

“人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから

同社は、一人一人のお客様に親切丁寧に接し、心地よい経験を提供することをミッションとしています。そして提供しているのはコーヒーのみならず、同社で働くすべての従業員によるおもてなしの心遣いです。

従業員一人一人が深く理解することで、ひとつの方向性に向かう姿勢が育まれ、それはお客様への丁寧な対応として現れ、顧客満足につながり、ミッションを果たしているのです。

余談ですが、筆者自身もコーヒーを飲みに良く訪れます。
オシャレで清潔感が感じられる店内、何よりもスタッフの方々の素敵な笑顔やホスピタリティーが溢れる接客(コーヒーカップに書かれる手書きのメッセージが嬉しいです)のおかげで、至福の時間を過ごすことができます。

企業が目指すべき方向性を従業員が正しく理解し実行する、これこそが本来あるべき「会社」の姿ではないでしょうか。

3. ブランディングの強化

周年イベントは設立や創立から今までの企業の歴史を振り、感謝を伝えるだけでなく、現在から未来を描き、さらなる進化や成長を社外に対して誓う必要があります。

中小企業白書2011※引用元:中小企業白書2011

上の表をご覧ください。1980年〜2009年に創設された企業の約2割が5年以内に、約3割が10年以内に、約5割が20年以内に撤退・倒産していると言われています。

このような時代に、5年、10年、20年と続く企業は、お客様や取引先を始めとする利害関係者に必要とされ、愛されているからです。

つまり、企業ブランドや商品・サービスに多くのファンがいる結果とも言えるでしょう。

社外のステークホルダーに対して、改めて自社の存在価値を示し、企業ブランドを高めていくことでさらなるファンを創造し、新たな営業アプローチをかけるきっかけにもなります。

まとめ

周年イベントの行うべき目的とその意味について、整理できましたでしょうか。

周年イベントでは「何を」行うのかを考えるのではなく、まずは「誰のために」「何のために」行うのかを徹底的に考え、企業そして従業員と共有して進めることが何よりも大切です。

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